過敏性腸症候群(IBS)に有効とされる低フォドマップ食は欧米で発表された食事法 | お腹の不調を改善する食の専門家 佐々木 ゆみのブログ

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20年以上、過敏性腸症候群(IBS)に悩んでいた私が、
不調を改善した食事メソッドを中心にお伝えしています。

2014年オーストラリアの医師が

過敏性腸症候群(IBS)の症状を

軽減する食事法として、

論文を発表しました。

 

 

原題:

A diet low in FODMAPs reduces

symptoms of irritable bowel syndrome.

(FODMAPの少ない食事は、

過敏性腸症候群の症状を軽減する)

 

 

FODMAPは、

「F=発酵性の」「O=オリゴ糖」

「D=二糖類」「M=単糖類」

「AP=And polyol(ポリオール)」

 

 

医者はIBSの食事法として、

FODMAPが含まれない食事

低FODMAP食を勧める傾向があります。

 

 

 

FODMAPを多く含む食材を

高FODMAP食と言い、

 

『穀類』『野菜・いも』

『肉・魚・卵・ナッツ・スパイス』

『調味料』『乳製品』

『ドリンク』『果物』の

 

7つのグループにそれぞれ複数の

食材があります。

 

 

(ぶどう:低FODMAP)

 

 

高FODMAP食で出る症状には

個人差があり、検証が必要です

 

 

3週間、低FODMAP食のみを食べ、

その後、高FODMAP食を1つずつ試し、

症状が出るかどうか検証します。

 

 

 

しかし

IBSの方の中にはこの低FODMAP食が

合わない方もいらっしゃいます。

 

 

 

何故なのか?

 

 

 

低FODMAP食は欧米人を対象に調査し、

有効であるとされた食事法です。

 

つまり、日本人を対象としていない

ということです。

 

 

 

日本人は炭水化物の代謝が高く、

動物性たんぱく質の消化吸収が苦手

という特徴があります。

 

 

 

これは日本人が農耕民族で、

昔からお米を食べてきたこと、

 

食の欧米化で、

肉を食べる習慣が定着したのは、

高度経済成長期以降だということに

由来します。

 

 

 

私はIBSなのですが、

低FODMAP食のはずの肉は

調理法によってはお腹を下します。

 

 

特に焼肉はいけません。

 

 

 

 

でも焼肉は大好きなので、

次の日の予定がない時に

たまに食べて楽しんでいます。

 

 

 

日本人には日本人に合った

食材や食事方法があります。

 

 

 

欧米の健康法や食事理論は

参考程度にするのがお勧めです。

 

 

何を食べると調子がいいのか、

調子が悪くなるのは何を食べたときか?

 

 

自分の体の声に耳を傾けましょう