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2024・2冊目
2冊目
臨床の砦 / 夏川草介
内容紹介(出版社より)
緊急出版!「神様のカルテ」著者、最新作
「この戦、負けますね」
敷島寛治は、コロナ診療の最前線に立つ信濃山病院の内科医である。一年近くコロナ診療を続けてきたが、令和二年年末から目に見えて感染者が増え始め、酸素化の悪い患者が数多く出てきている。医療従事者たちは、この一年、誰もまともに休みを取れていない。世間では「医療崩壊」寸前と言われているが、現場の印象は「医療壊滅」だ。ベッド数の満床が続き、一般患者の診療にも支障を来すなか、病院は、異様な雰囲気に包まれていた。
「対応が困難だから、患者を断りますか? 病棟が満床だから拒絶すべきですか? 残念ながら、現時点では当院以外に、コロナ患者を受け入れる準備が整っている病院はありません。筑摩野中央を除けば、この一帯にあるすべての病院が、コロナ患者と聞いただけで当院に送り込んでいるのが現実です。ここは、いくらでも代わりの病院がある大都市とは違うのです。当院が拒否すれば、患者に行き場はありません。それでも我々は拒否すべきだと思うのですか?」--本文より
コロナ禍での医療関係者の方たちの奮闘って想像を遥かに超える過酷さだったんだろうな。
最前線での医療に携わっておられた方たちには感謝しかない。
信濃山病院が舞台の2作目『レッドゾーン』も出版されているようなので、そちらも読んでみようと思う。
昨日義援金を振り込みました
復興したら旅行に行きたい