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咲楽のブログ

 晩秋の京都に行ってきました。

目的は京都国立近代美術館で開催されている
「上村松園展」を見に行くためでした。

中でも
上村松園の代表作、「序の舞」を見ること。
(写真右の絵)

上村松園は京都で生まれ育った美人画の大家です。

女性ならでの目線で
どこかぴん、と背筋を正すような
清らかで品格のある美しい女性像を描きます。

そして昭和23年
女性初の文化勲章をもらうのです。

明治から昭和の時代
女性であること
画家であること
未婚で子どもを生んだこと

周囲の冷たい目と反発
その中で、母親の大きな愛情に
見守られ松園の才能は開花していきます。

描かれた女性たちもまた
それにあわせて変化するのです。

ただただ美しさを追い求めていた姿から
女性の情念や想いがこもった
胸を打つような切ない絵から
思わず微笑んでしまうようなあたたさを感じる絵。

古典や謡曲に出てくる女性や
楊貴妃のような妖艶な女性
そして市井の女性まで

あるワンシーンを切り取った中にある
一つの世界。

まるで、写真から写し取ったような
着物の柄や絞りの帯揚げ
風になびく着物の裾
そこからちらりと見える足首。

どれも
はっ、と息を呑むような美しさです。

圧巻は入って正面に堂々とすっくりと立っている
「序の舞」

文金高島田を結い
これから結婚して新しい生活へと
入っていく女性の喜びと決意。

良く見ると
扇を持っていない方の手の親指の爪の先が
ほんのりと赤くなっています。

それはそこにぐっ、と力が入っているからではないでしょうか。

今までの親の庇護から抜け出し
嫁いで婚家の人間になる。

今までの自分との決別。
新しい生活に対する不安。
でも胸を張って凛とした態度で
一歩踏み出す決意をしている。

それが赤く染まった指先に
凝縮されているように感じました。

静かなたたづまいの中に
血の通った生命力を感じる絵に
久しぶりに出会いました。

長い間ずっと
この絵が見たかったわけが分かりました。

そしてそれがなぜ今、見れたのかも。

来年から私がまた
新しく踏み出そうとしていること。

そしてそこに踏み出す決意をした時には
凛として姿勢を正していること。
自分を信じること。
それが生きていく力に通じること。

それらをこの絵から教えてもらいました。

「上村松園展」は12月12日まで開催されています。
この、「序の舞」の絵が展示されているのは
11月23日までです。
11月24日からは一部、絵の入れ替わりがあるそうです。

詳しくはこちらをご覧下さいね。
 http://shoen.exhn.jp/