フットボールのシーズンに入りました。
と、いうことで、町のスーパーマーケットには、このようなケーキが登場しました。
上からみると、
フットボールを表したケーキです(^^ゞ
お値段は10ドル。
しびれる甘さのバタークリームケーキです(^o^;
今日は久しぶりにオルガンを習いに行った報告日記を書きます。
前回の日記の続きも含みます。
9月のレッスンは、メソジスト教会の奏楽を終えた数日後にありました。
今回のレッスンでは、自分の教会の礼拝で歌う賛美歌、Bach先生のコラール前奏曲、そしてVierne の「プレリュード」という曲を教えてもらうことにしました。
そして、メソジスト教会で大失態を犯した賛美歌も持っていきました。
先生の教会に行くと、先生は豪華な曲を練習されていました。
先生:「こんにちは。前のレッスンは8月のはじめだったから、
久しぶりに会うね(^^)」
と、笑顔で迎えてくれました。
先生:「元気ですか? 礼拝の奏楽は上手くいってる?」
わたし:「はい・・・。上手くできたかな?と思うときもあれば、上手くできないときもありますm(_ _)m 8月のはじめの牧師カンファレンスの奏楽でも間違った音を弾いてしまったし・・・m(_ _;)m」
先生:「あなた、カンファレンスの報告メールにそのように書いていましたね。まだその曲は不安? そうだったら、またその曲を一緒に勉強すればいいんだよ。」
と、言ってくれました。
先生:「あなた、今日のレッスンで僕に聞きたいことがあるってメールに書いていましたね。今日はここにノートパソコンがあるから、何でも答えてあげますよ(^^)」
と、先生のパソコンが演奏台に置いてありました。
わたしは先生に聞きたいことをノートに書いてきました。
でも、そんなネットで調べるような質問ではないんだけどな💦
と、書いてきたノートを先生に見せました。
質問1
先生は、いつから教会の奏楽を始めましたか?大学生の時ですか?それとも高校生ですか?
先生:「・・・。(しばらくの沈黙は、予想外の(レベルの低い)質問で固まってしまったんだと思います)
僕はね13歳のときから教会で弾き始めましたよ。」
わたし:「え?13歳???(・o・)」
先生:「そうです。でも驚くことはないです。それまではピアノを勉強していたからね。子どものときは、両親が行っている教会に僕も通っていました。だからそこが僕の初めての奏楽教会です。その教会は長老派の教会でしたよ(^^)」
質問2
先生がフランスで留学をしていたとき、教会で奏楽をしていましたか?
先生:「はい、していましたよ。僕は4年間、フランスで勉強をしていました。
はじめの2年間は小さな町の教会で弾いて、残りの2年間はパリの「アメリカン大聖堂」のオルガニストを務めました。アメリカ英語で礼拝が行われる教会です。そこでは聖歌隊の副指揮者もやっていたの。オルガニストだけではなく、聖歌隊の指導や指揮の仕方も教わったんだよ。」
先生:「アメリカン大聖堂の建物は大変美しいです。家に帰ったらインターネットでこの教会を見てごらん(^^)」
(インターネットで見たら、先生の言うように大変豪華で美しい教会でした💦)
質問3
先生の教会のイースター礼拝、クリスマス礼拝にはどれぐらいの人が出席されますか?
先生:「はいはい。イースターは2回礼拝が行われます。それぞれ500人が出席するから、合わせて1000人です。
クリスマスイブは、お昼の12時~、16時~、23時~の3回礼拝が行われます。
12時の礼拝は500人。
16時の礼拝は600人。
23時の礼拝は400人。
全部の礼拝を合わせると1500人ですね。
前回はこのような人数でしたよ。」
す、すごッ(゚A゚;)
質問4
大人数の歌声はバルコニーでどのように聞こえますか?
先生:「それは『自信を持って弾かなくちゃ!』という気持ちになりますよ(^^)
あなたにいつも言っているように、僕たちは会衆のリーダーにならなくちゃね!」
と、ノートに『リーダーになろう!』と書いてくれました。
あーん💦
わたしは「大人数の歌声は遅れて聞こえてくる?オルガン、弾きにくくないですか?」という意味で質問したんだけど、先生には真意が届きませんでした💦
質問5
Peppy と Not Peppy の違いを教えてください。
※メソジスト教会で失態をやらかした「Peppy」ですm(_ _;)m
先生:「・・・。ぷぷぷッ( ゚∀゚)。 僕、Peppy という言葉を使いながらあなたに教えたっけ?」
先生:「音楽でいう「Peppy」 はね、リズミカルに、エネルギッシュに弾く。「Not Peppy」は、静かに、レガートに、漂うように、そしてCantabileです。
どうして、急にPeppy について聞くの?」
と、先生が不思議そうに聞きました。
そこで、わたしが前回の日記に書いたことを先生に伝えました。その歌の楽譜も先生に見せました。
先生:「これは『Danny Boy』だね。」
と、先生がこの楽譜を弾いて見せてくれました。
先生はゆっくりと。そして優しい音で弾きました。
それはわたしが弾いたものと真反対でした。
先生のを聞いて、わたしはとんでもないトンチンカンなことをしてしまったんだ、
とますます気づいて、メソジスト教会のみなさんに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
先生:「さっき言ったようにこの歌は『Not Peppy』で弾きます。Cantabile という言葉の方が僕はしっくりくるけどね。」
と、説明をしてくれました。
そして先生はノートパソコンを開いて、Youtubeで「Danny Boy」の歌を聞かせてくれました。
先生:「彼の歌声を聞いてごらんなさい。優しく、そして心に訴えかけるように歌っているでしょう? これがDanny Boy なんですよ。あなたのメールにもこのリンクを送っておきます。」
先生の演奏、話、そしてYoutubeの演奏を聞くと、さらに自分がとんでもないことをした、と怖くなってしまって、ずっと抱えていた思いが溢れてしまって涙もこぼれてしまいました。
先生は私が泣いているのに気づいて、
先生:「ちょっと待っていなさい。ティッシュを取ってくるから。」
と、バルコニーの奥に行って、涙を拭くためのテイッシュを掴んで持ってきてくれました。
わたし:「わたしは音楽監督さんが言われた『Not Peppy』の意味を正しく理解せずにこの歌を弾いてしまいました。大きい音で弾いてしまいました。間違った奏楽をしてしまいました。」
わたし:「わたしが歌のイントロを弾き始めたら、聖歌隊の人がオルガンの側に来て『もっと遅く、もっと遅く』と、言われました。そして一緒に歌ってくれました。」
と、メソメソしながら先生に言うと、
先生:「え? 聖歌隊の人はそんなことをあなたに言ったの?」
と、急に先生の表情が険しくなりました。
先生:「音楽監督は男性?女性?」
と、聞いてこられたので、
わたし:「男性です。」
先生:「そうですか。・・・。あのね、聖歌隊の人があなたに対してしたことは大変よろしくないの。誰もオルガニストの演奏に指示を出してはいけないんです。
僕から音楽監督に話をします。
音楽監督の連絡先を僕に渡しなさい。」
と、先生が言い出しましたっ。
(゚A゚;)💦
え?え?え?💦
先生が怒ってるッ💦💦
と、わたしがびっくりしていたら、
先生:「あなたが良いと思えば僕から言います。あなたが嫌だと思うなら僕はいいません。少し考えなさい。いいですね。」
と、先生が真剣な顔をして言いました。
こんな先生、見たことありません。
そうなの?
「もっとこうやって弾いたらいいよ。」っていう忠告やアドバイスは
オルガニストにしたらいけないの?失礼なことなの?
オルガニストはそんなことを言われたら「何だとッ!💢ヽ(`Д´)ノ」って、
プリプリしないといけないの?
先生がそう言われたことにびっくりして、涙は引っ込んでしまいました💦
そして、いつもの先生に戻って賛美歌を教えてもらいました。
先生:「これはとっても素晴らしい賛美歌です。僕も大好きだよ。
この歌をよく見ると3拍子が見えてきますね。3拍子はダンスです。
でも穏やかなダンスです。「二分音符 + 四分音符 」の3拍子を生かしながら弾いていきましょう 四分休符の前の四分音符は、力を抜いてブレスを示してあげましょう。」
先生:「この歌は大きな2拍子で弾いてみなさい。そうすると、会衆が歌いやすいフレーズが作れますよ。」
先生:「この歌も穏やかな3拍子で弾くといいね。会衆が自然な呼吸がとれるブレスをつくりましょう。そのためには四分音符を八分音符と八分休符にしたり、さっき言ったように休符の前の音符は力を抜いたりしてごらん。」
先生:「これは一つのフレーズが長い賛美歌ですね。だから会衆の人のためにブレスを作ってあげないといけないです。フレーズの中でブレスを作るときは、小さな休符を入れてあげること。そしてそれは自然に感じられるブレスにしないといけません。そのために手首から力を抜いて音を優しく切りなさい。」
と、4曲の賛美歌を教えてもらいました。
この日曜日の中心となる賛美歌(説教のテーマを表す賛美歌)は、「If Thou But Trust in God to Guide Thee」(一番目に教えてもらった賛美歌)です。だから、この歌をもとにアレンジされた曲を前奏と後奏で弾きたいと思いました。
と、いうことで、前から譜読みをしていたBach先生のこの曲を教えてもらって、後奏で弾こうと思いました。
先生:「歌のメロディはソプラノにありますね。メロディの四分音符はノンレガートで弾きなさい。これはエネルギッシュに弾くといいですね。『Peppy』に近いかな?」
と、お手本を弾いてくれながら、音楽のつくり方を教えてくださいました。
時間もあまりなかったので、大まかに教えてくださいました。
もとの賛美歌がこんなオルガン曲に変わるなんて。
Bach先生、やっぱりすごいな(*´∀`*)
そして、Vierne の プレリュードを教えてもらいました。
先生:「Vierneは生まれつき視力が弱かった。でも音楽の才能にあふれ、ノートルダム大聖堂のオルガニストに就任して活躍しました。最後は演奏台で亡くなったんです。神さまに愛された音楽家だったんです。」
と、先生がこの曲を弾くためのレジストレーションをパパパッと作りました。
先生:「このオルガンもフランス様式だと、前に話しましたね。
鍵盤のRは、Récitのこと。このオルガンだと一番上の鍵盤になります。でもこの曲は、一番下のPositif で Récitと指示されているところを弾きなさい。 」
先生:「この曲は『Andante Sostenuto』。穏やかに、ゆったりと、そしてCantabileで弾きます。」
先生:「クレッシェンド、ディミヌエンドは、Récit を調整するペダル、Positif を調整するペダル、この2つを同時に片足で踏んだり、上げたりしなさい。」
と、先生から説明を受けたら弾きはじめました。
でもすぐに止められました><
先生:「速い。もうちょっとゆっくり弾きなさい。」
と、言われて、もう一度最初から弾き始めました。
クレッシェンドやディミヌエンドをかけるタイミングも細やかに教えてくれました。
ところどころで「きれいなレガートが作れていますよ。」と、言ってくれました。
でも、
先生:「あなたは、いくつか音を間違ってます。Vierneは半音の移動を好んだ音楽家です。だから音を間違いやすいです。でも、彼が作った美しいハーモニーはぜったいに壊してはいけません。」
と、私が音の間違いをしたところにメガネマークを書いてくれました。
先生:「このマークは何の意味か分かるでしょ? 気をつけて譜読みをしなさい、という意味です。」
先生:「G.R は、主鍵盤とRécit をカプラーでつなぎなさい、という意味です。」
先生:「よくよく聞きなさい。耳を澄まして聞きなさい。Vierne が作った美しいハーモニーを感じ、味わいながら弾きなさい。すると間違った音を弾くと違和感を感じるはずです。」
先生:「ラレンタンド、リタルダンドはただ遅く弾く、ではないんです。緊張感を緩める働きもある。曲に美しさを添えるためのものです。どのようにリタルダンドをすれば美しい音楽になるのか。考えなさい。」
と、いろいろなことを教えてもらって、今日のレッスンは終わりになりました。
先生:「プレリュード以外にも譜読みはできているの?」
わたし:「はい、これも譜読みと練習しています。」
わたし:「”Epitaphe” って、どういう意味ですか?」
先生:「これはね、お墓に行くと、一つ一つの墓石に亡くなった人が好きだった言葉とか、亡くなった人へのメッセージとか、短い言葉が書き込まれているのを目にしますね。そういうものを表す言葉です。とてもさみしいタイトルですね。
僕はこの曲を礼拝やお葬式で弾くときがあります。
でもねこの曲のタイトルを「プレリュード」の言葉に代えてプログラムに載せるんです。
Vierne がどんな気持ちで、どんな経緯でこの曲を作ったのかは、僕には分からない。
でも自信を持って言えることは、とても美しい曲である。
でもタイトルを知ると、みんなお墓や死をイメージするでしょう。
僕はそのような気持ちで聞いてほしくないの。
礼拝は神さまを讃えるものでしょう?
だから礼拝ではこの曲のタイトルを「プレリュード」にしてプログラムに載せます。
もちろん、演奏会で弾くのであれば正しいタイトルにしないといけません。」
と、言われました。
このお話を聞いて、先生は教会オルガニストのプロフェッショナルだな、って思いました。
先生はいつも、会衆一人一人のために音楽を届けていらっしゃるんだなあ、と思いました。
レッスンが終わって先生とお別れをするとき、
先生:「メソジスト教会の音楽監督に僕から連絡すること。家に帰ってよく考えなさい。あなたの思いもきちんと伝えてあげますから。考えがまとまったらEmailをしてきなさい。」
と、また言われました。
先生、本気だ💦
先生、ビルさんになんて言うんだろう???
こ、こわい((((;゚Д゚))))
もし先生がビルさんに連絡したら、また新たな問題が起きると思います。
それに、聖歌隊の人はビルさんに頼まれて、わたしを助けるために動いてくれました。
悪いのはわたしなんです。
わたしが間違った判断を&奏楽をしてしまったから・・・。
先生にきちんと状況を伝えないといけません。
よくよく考えをまとめて、先生にEmail を書かなくちゃ。
でもその前に、この日曜日の自分の教会の礼拝奏楽の練習をきちんとしなくちゃ。
と、思いながら週末を迎えました。
日曜日。
自分の教会の礼拝でも、またやらかしをしてしまいましたがm(_ _;)m、
音楽にうるさい信者さんから「今日の奏楽は本当に良かったよ!自信を持ちなさいっ。」と、言ってもらいました。
その他の信者さんや牧師先生からは「礼拝の前奏曲が良かった。」と、言っていただけました。前奏で弾いた曲はGrorge Bohm の「Wer nur den lieben Gott lässt walten」です。先生から教えてもらった曲です。先生の弾き方をそのままコピーして弾いたようなものです💦(ぱくり)
でも、そう言ってもらえて、前向きな気持ちになりました。
オルガン、頑張っていきたいな。
また、そんな風に思いました。
そして、家に帰って先生にEmail を書き始めました。
聖歌隊の人がわたしに「ゆっくり弾くのよ。」と言った経緯や、自分の思いを、ゆっくり、ゆっくり書いていきました。
英語もその文脈に合う言葉を慎重に選ばないと全く異なる意味になってしまいます。
ふさわしい言葉を選ぶために時間がかかってしまいます。
そして、夜になりました。
まだ先生にEmailを書いていると、先生からメールが届きました。
「かろやんへ
今日の日曜日の奏楽はどうでしたか? 上手く行っているといいな、と思っています。
レッスンが終わってから、どうしていますか?
あの時、僕からメソジスト教会の音楽監督に伝えると言いましたね。
あれは真剣な思いからです。
僕はあなたとメソジスト教会との間に干渉しようとは思いません。でもね、聖歌隊の人があなたに対して行った行為は音楽家としてマナーに反することなんです。そのことを、メソジスト教会の人は知らないといけない。
それによって、あなたが傷ついていることも向こうは知らなくてはいけない。
事が大きくなると心配しているかもしれません。
でも心配は無用です。僕は穏やかに丁寧に伝えます。
だから、音楽監督の連絡先を僕にくれないかな?
でも、あなたが嫌だと思うなら僕は言いません。
あなたの思いを聞かせてほしいです。
お返事を待っていますよ。」
と、先生が言われました。
先生、レッスンが終わってからもずっと気になっていたんだ・・・。
他者が奏楽者の演奏をコントロールするっていうのは、
こんなにも良くないことなんだ。
先生は、わたしをかばってあげよう、守ってあげよう、ということではなく、
オルガニストとして、音楽家として、正すべきことは正さないといけない。
という、先生の考えを貫こうとしているんだ、と思いました。
先生からしたら、わたしなんて蟻のような存在です。
とってもちっぽけで、わたしがどこをどのように進んで行こうが、何をしようが、
先生には気にならない存在のはずです。
でも、わたしの話を一生懸命に聞いてくれて、
わたしがメソジスト教会で奏楽がしやすいように、
先生が会ったことも話したこともない人にコンタクトを取ろうとしてくれています。
先生から3度も「音楽監督と話をする。」と言われました。
先生は心からそう思ってくれていること、
そして神さまの意図なのかもしれない。
そう思いました。
そして、このようなお返事を先生に書きました。
「先生へ
先生、この前はレッスンをしてくれてありがとうございました。
そして、レッスンのとき、泣いてしまってすみませんでした。
聖歌隊の人がわたしのところに来て「ゆっくり弾いて。」と言ったことですが、
音楽監督さんが聖歌隊の人に頼んだからなんです。
わたしは賛美歌の奏楽のとき、とっても不安になるから、音楽監督さんはいつもわたしの側で賛美歌を歌ってくれます。でもそのときは、音楽監督さんが私の側に来れなかったので、信頼できる聖歌隊の人に頼まれたそうです。だから、わたしは善意の助けを受けたんです。心配をかけてしまって本当にごめんなさい。
Danny Boy の歌について調べました。
すると、出兵する息子さんを思う親の気持ちを表した歌だということが分かりました。それを知って、わたしはとんでもない奏楽をしてしまったことがよくよく分かりました。メソジスト教会のみなさんに、とっても申し訳ない気持ちでいっぱいです。
先生が音楽監督さんとお話をしてくださるのであれば、これらの私の思いを伝えていただけませんか?
・これからは、オルガンの先生と一緒に礼拝で歌う賛美歌を学んで礼拝に臨みます。
・メソジスト教会の礼拝や賛美歌についての勉強もしっかりしていきます。
・わたしが所属する教会とメソジスト教会では礼拝のスタイルが大きく異なります。だから、メソジスト教会のふさわしい奏楽者になれるまで、忍耐して待っていただけないでしょうか。
です。
こちらが音楽監督のビルさんの連絡先です。
どうぞよろしくお願いいたします。」
と、先生にメールをしました。
レッスンの前日に、わたしはビルさんに謝罪のメールを送りました。
でも、お返事が届きません。
この日記を書いている今もお返事を受け取っていません。
わたし、クビになるのかも・・・。
(´;ω;`)
そして。
先生からこのようなお返事をもらいました。
「かろやんへ
状況を聞かせてくれてありがとう。
聖歌隊の人があなたに取った行為は、あなたを助けようとした気持ちからだったんですね。そしてそれは音楽監督がお願いしたことなんですね。
でもね、僕は、彼らがあなたにもっとあたたかい対応を取ってほしいと思います。
あなたの思いを音楽監督に伝えます。
彼から返事が届いたら、あなたにも伝えます。
レッスンで泣いたことは謝らなくてよろしい。
あなたがどんな思いを抱えていたのか、ちゃんと受け止めましたよ。
とても辛かったんだね。
またお話しましょうね(^^)」
と、先生は絵文字もつけてお返事をくれました。
今回のことを通して、なぜ先生が今の地位に就いていらっしゃるのか。
(音楽家としても、オルガニスト協会の役員としても)
それが少し見えてきたような気がしました。
音楽家としての誇り。
教会オルガニストの権威が認められるようになってほしい。
そういうものを守るためにも、先生はアメリカ中のオルガニストのために働いていらっしゃることが分かりました。
そんな先生だからこそ、わたしだけではなく、多くのオルガニストのみなさんが先生を信頼していることも分かりました。
先生からはもちろん、誰から見ても、わたしはまだまだ駆け出しのオルガニストであり、頼りないオルガニストです。添え木がないと成長できない幼木です。
だから周りの意見や流れにすぐにのまれてしまいます。
オルガニストの常識も全然分かっていません。
先生は「教会オルガニストとして揺らいではいけないものがあるんだよ。」ということを教えてくれたような気がしました。
先生がビルさんにどのようにメールをしたのか分かりません。
ビルさんが先生のメールを読んで、どう思われるのかも分かりません。
でも、今回のことは先生たち、そして神さまにお任せしようと思います。
教会オルガニストって、いろいろなことを身に付けないといけないんだなー。
ほんと、教養も必要な奉仕なんだなー・・・。