前回の続きです。

 

 

最後の練習を終えて、先生へのプレゼントと手紙を持って、

先生の仕事教会に向かいました。

 

 

そうだ💦

練習をしているとき、こんなことがありました。

 

トッカータのジャカジャカを練習していると、人の気配とボソボソと独り言のような声が聞こえてきました。指を止めて礼拝堂を見渡してみると、バザーのときにお会いした副牧師先生が、説教台で原稿のようなものを読んでいる姿が目に入りました。

 

 

私:「すみません💦 お仕事の邪魔をしてしまいました!!」

 

 

副牧師先生:「いやいや、いいんだよ。あなたはこのまま練習を続けて。僕は日曜日の説教の練習をしているだけだから。」

 

 

え~!!

礼拝説教の練習、というものも牧師先生たちはしているのですか?

びっくりしました。

説教は礼拝の核になります。

だからこそ、しっかりと準備をして、会衆のみなさんに神さまのメッセージを伝えようと、牧師先生たちは働いていらっしゃるんですね。

 

 

平日の誰もいない教会にいるからこそ、私たちが見えていない牧師先生たちの奉仕に気づくこともできました。

教会で練習をするって、いいものですね。

「ありがとう」の気持ちに満たされて、なんだか幸せな気持ちににもなります(^-^)

 

 

本当は練習を止めるべきだったけど、どうしても宿題をこなして最後のレッスンを受けたかったので、音量を小さくして練習を続けさせてもらいました。

 

 

という中で、練習をして、先生の教会に行きました。

 

 

<これはどうでもいい話です>

ちなみにこの日は中華系のパン屋さんで、ウインナーパンを買って、それをお昼ごはんにしました。でも、約6ドルぐらいしたのです。

壁にある値段表を見ると、ウインナーパンは2.5ドルと書いてありました。

あーあ、ぼったくられてしまいました(´Д⊂ヽ

またやられてしまった~💦

 

 

アメリカ、特に移民の人たちが家族経営しているようなお店では、このようなことがよく起きます。ですので、みなさんも、もしアメリカでこのようなお店でお買い物をするときは、しっかりと値段表を見る&強い心を持ってお会計に臨んでくださいね。

 

 

 

と、がっかりしながら先生の教会に行きました。

 

 

 

先生:「これが最後のレッスンですね。宿題だったトッカータはできた?」

 

 

と、にっこりしながら聞いてくれました。

 

 

私:「はい、短いけど、なんとかトッカータっぽいものができましたっ。」

 

 

先生:「じゃあ、弾いてごらん。」

 

 

と、先生がトッカータにふさわしい音を作ってくれました。

 

 

ちゃんとした音楽になっていないけど、私は修行僧だからメチャクチャでもいいのじゃ!ヽ(`Д´) と、張り切って弾き始めましたっ。

 

 

するとすぐに、

 

 

先生:「ストップ!!」

 

 

と、大声で止められましたっ💦

 

 

先生:「トッカータを弾くときは、すぐにメロディを弾き始めないっ。まず、両手のアルペジオを1~2小節分弾く、そしてメロディのペダルを弾き始めなさいっ。最初からっ!」

 

 

と、大声で注意をされました。

先生の教会の礼拝堂は残響が豊かなので、オルガンの音も先生の大声もグワングワンと響きます@@💦

 

 

先生の注意のあと、また弾いていきました。

今度は、両手のアルペジオを2小節分弾いて、そしてペダルを入れようとしました。

すると、

 

 

先生:「ストップ!!アルペジオがダメーーー!!! アルペジオはディタッチ(一音、一音、繋げずにノンレガートで弾く)で弾きなさい。あなたは7連符で弾いているでしょ?7連符の最後の3つの音は絶対にディタッチにしなさい。そうしないと、トッカータの華やかさが出てこない。勢いも生まれない。じゃあ、まず手だけッ!」

 

 

と、また止められて、手のアルペジオだけを練習しました。

トッカータのアルペジオって奏法が違うんだなあ~💦

確かにWidorのトッカータも手の分散和音にもスタッカートが付いています。

 

 

 

しばらく、手のアルペジオだけを練習したら、

 

 

先生:「じゃ、今度は足もつけて弾いてみなさい。」

 

 

と、言われました。

 

 

先生から受けた注意を守りながら、また最初から弾いていきました。

ムチャクチャな音楽だけど、勢いに乗って弾き続けましたっ。

今度は、先生はストップをかけずに黙って最後まで聞いてくれました。

 

 

弾き終わったあと、

 

 

先生:「コラッ!弾き終わったら、両手を同時に離すッ!!」

 

 

と、まだダメだしをくらいました><

 

 

でも、

 

 

先生:「できたじゃない!!びっくりしましたよっ!!」

 

 

と、嬉しそうに言ってくれました。

 

 

先生:「ちゃんとトッカータになっていましたよ。それにあなたが工夫をした和声も大変素晴らしかったです。

 

 

じゃ、録音しようか。」

 

 

と、録音してくれる、と先生が言ってくれました。

 

 

録音???@@💦

急に緊張しました。

 

 

先生が録音の準備をして、合図をくれたら弾き始めます。

でも、何度も止まってしまいました。

 

すると先生が大声で、

 

 

先生:「止まらないッ!!なぜ、止まる必要があるの?! あなたのこの曲について知っているのは、あなたと僕だけです。バルコニーの下にいる人どころか、世界中の人であなたの曲について知る人は全くいませんっ。

 

 

即興演奏というのはね、その瞬間の自分だけの音楽なんです。

だから、間違いなんてないの。

だれもその間違いなんて知らない。

何を恐れるの?

恐れる必要ってある?

 

 

音楽は持続する芸術です。

だから止まってはいけない。

決して止まってはいけない。

 

 

もう一度、弾きなさい。」

 

 

と、先生がまた録音のスタートボタンを押してくれました。

 

 

先生が言ってくれたことを心に留めて、もう一度チャレンジしました。

すると、最後まで止まらずに弾き通すことができました。

 

 

 

できたー💦(;´Д`)

 

 

先生:「じゃあ、聞いてみましょう。動画も撮ったけど、動画の方を見る?」

 

 

私:「え?!それは恥ずかしいです・・・・(;´Д`)。」

 

 

先生、自分の携帯電話で私が弾いている様子を動画に撮ってくださったようです。

でも見たくないです><

だって、タコみたいな顔をして弾いているに違いないから💦

でも、だからこそ、本当は動画にも撮って、演奏中の姿勢も見ないといけないんですよね。

 

 

先生:「いいよ。じゃあ、聞くだけにしましょ。あなたは下に行きなさい。」

 

 

と、私は下の会衆席に座って「かろやん・トッカータ」を聞きました。

 

 

きっとメチャクチャでガラクタみたいなトッカータになっているんだろうな、って思いました。

 

 

でも、実際に聞いてみると、先生の教会の豊かな残響も手伝って、それなりの音楽に聞こえました。トッカータって、こんな豪華で迫力ある音楽なのかあ、って思いました。これが自分が作った音楽に思えませんでした。

 

 

聞き終わって、先生のところに帰りました。

 

 

先生:「どうでしたか?」

 

 

私:「自分が作ったものがこんな豪華な音楽になっていてびっくりしました。」

 

 

先生:「そうですよ、とってもよくできたと思います。これ、礼拝の後奏でも弾いてみなさい。」

 

 

と、先生が嬉しそうに言ってくれました。

それが何よりも嬉しかったです(´Д⊂ヽ

 

 

そして、私から先生にお願いをしました。

 

 

私:「あの、もう1曲、作ってみたんです。だから先生に聞いてほしいです🙏」

 

 

この5日間でたっぷり先生から学び、先生の音楽を側で聞きました。

さらに立派なオルガンで練習させてもらう時間もいただきました。

 

 

その中で、こんな音楽を弾いてみたい、というイメージがたくさん湧いてきました。

それをもとに、とある賛美歌をアレンジしてみました。

でも、それは宿題ではないので、先生に聞いてもらってもいいのか、どうか、ためらっていました。

 

 

でも、先生とのレッスンはこれで最後。

プロの作曲家に私の幼稚な音楽を聞いてもらうチャンスもこれで最後。

 

 

だから恥を捨てて先生に聞いてもらいたいとお願いをしました。

 

 

すると、

 

 

先生:「もちろんいいですよ! 自分で音を作って弾いてみなさい。」

 

 

と、言っていただけたので、思い切って先生の前で弾いてみました。

弾き終わったあと、

 

 

先生:「これ、この数日間で作ったの?」

 

 

私:「はい。」

 

 

先生:「これもよくできているじゃない。あなた、本当に即興演奏を勉強したかったんだねぇ。」

 

 

私:「はい。(ようやくわかってくれた(´Д⊂ヽ)」

 

 

先生:「ねえ、どうしてこの数日間であなたはここまで成長することができたんだと思う? いろんなことができるようになったんだと思う?この5日間を自分で振り返ってみなさい。」

 

 

と、先生が優しくゆっくり言われました。

私はいっぱい言いたいことがあったけど、すぐに英語にできないから、

ゆっくり一文ずつ答えました。

 

 

私:「私はずっと先生の演奏をYoutubeで聞いていて・・・。」

 

 

先生は私の答えの合間に、うんうん、と無言でうなずきます。

 

 

私:「いつか先生に会って、どうやってそんな音楽をつくるのか実際に教えてもらいたいと願っていました。」

 

 

先生:うんうん。

 

 

私:「それが叶ったから、嬉しくて。レッスンのときは、先生の指をジーーーーっと見て、」

 

 

先生:うんうん。

 

 

私:「先生がつくる音楽を聞き逃さないように、じっくり聞きました。」

 

 

先生:うんうん。

 

 

私:「それに、大きなオルガンで練習をさせてもらって、いろいろなオルガンの音を聞くことができました。そこから音楽のアイデアも得ることができました。」

 

 

先生:「そうか、そうか。それを聞いて僕も嬉しいよ。楽しい5日間だった?」

 

 

私:「はい、とっても!!(*^^*)」

 

 

先生:「うん、僕も楽しかったよ!」

 

 

と、最後は ほんわかな空気に包まれました黄色い花

 

 

先生:「もうちょっと時間があるから、何か聞きたいことがあったら聞きなさい。質問を残して帰らないように。」

 

 

と、言われたのでこんな質問をしました。

 

 

私:「ピアノを勉強していたときは、先生から『毎日全調のスケールを弾きなさい』、などなど、ピアノの基礎練習をしてから曲に取り組みなさい、と言われました。オルガンの学生さんたちは、どんな基礎練習をしているんですか?」

 

 

先生:「それはピアノと一緒です。僕も・・・、と言ったらウソになるな。本当はオルガニストも毎日、ピアノで全調のスケール、アルペジオをするべきなんだよ。

 

 

あなた、オルガンを習い始めたときに教科書を使って勉強をしたでしょ?そこの基礎練習や練習曲が載っているはずだよ。何の教科書だったの?」

 

 

 

私:「えっと💦 緑色の表紙で、輪っかのくるくるで綴じてある本です。」

 

 

先生:「そんなのいっぱいあるっ。わからんっ!!」

 

 

そりゃそうだ(;^ω^)

 

 

私:「あと、ペダルでスケールを弾くときは、手の指のように決まったペダリングってあるんですか?」

 

 

先生:「きっとあなたが使っていた教科書にも答えはあると思うけど、ちょっと待っていなさい。」

 

 

と、先生が急いで、バルコニーの階段を駆け下りて、どこかに行ってしまいました。

 

 

しばらくすると「ハアハア」と息を切らしながら先生が戻ってきました。

 

 

先生:「これはペダルだけの教則本です。印刷してあげました。家に帰ったら、これでペダルの練習をしていきなさい。」

 

と、プリントの束をくださいました。

 

 

まるでピアノのハノンのようです。

 

 

先生:「そうそう、あなたはパッヘルベルのコラール前奏曲集の楽譜を持ってる?」

 

 

私:「いいえ、持っていません。」

 

 

先生:「じゃあ、持ちなさい。Bachのオルガン小曲集よりもルター派賛美歌のアレンジがたくさんあるし、何よりもそんなに難しくないから。ドーヴァー版を買いなさい。」

 

 

と、言われました。

ドーヴァー版のパッヘルベル・・・φ(.. )

 

 

先生は、私が思い残すことがないように、できる限りのことをしてくださいます。

申し訳ないぐらいにありがいです(´Д⊂ヽ

 

 

先生:「じゃあ、僕は明日のコンサートの準備に取り掛かります。これでお別れです。」

 

 

私:「あ、練習教会の鍵を先生に返さなくちゃ。」

 

 

と、練習教会の鍵を先生にお渡ししたら、

 

 

先生:「いらない。あなた、明日の飛行機で帰るんでしょ?じゃあ、今夜も練習しなさい。明日、テキサスを去るときに、その鍵をブレンダさんに渡しなさい。」

 

 

と、今夜も練習しなさい、と鍵を持たせてくれました。

先生は練習の鬼だな💦

 

 

私:「先生にプレゼントがあります。」

 

 

と、用意してきたプレゼントとお手紙を渡しました。

 

 

先生は、早速プレゼントの袋の中を見て、これはなに?と聞きました。

それは「ばかうけ」でした。

 

 

私:「これは『ライス・クラッカー』です。日本のお菓子です。美味しいです!」

 

 

先生:「へー。ライスクラッカーねえ。「ばかうけ」ってどういう意味?」

 

 

私:「めっちゃ、おいしい!!っていう意味ですっ。」

 

 

先生:「ふーん、BKAUKE ねー。こっちは何?」

 

 

私:「これは日本のチョコです。」

 

 

先生:「メルティ・キス。これは美味しそうな名前だね。」

 

 

と、初めて見るお菓子に興味津々でした(^^ゞ

 

 

先生:「今からブレンダさんの家に帰るんでしょ?今日が最後だから、きっとブレンダさんは特別なご飯を用意してくれると思うよ。楽しんでおいで。じゃあね、かろやん。」

 

 

と、先生と握手をブンブンして、教会でお別れをしました。

 

 

私:「これからも先生にメールをしてもいいですか?」

 

 

先生:「もちろん、いいですよ(^-^)」

 

 

先生とのお別れはとてもさみしかったです。

でも、先生とはこれからもYoutubeで会えるし、Email でつながることもできます。

それに、教わった先生の音楽が私の心と体に残っています。

だから、さみしい涙は出てきませんでした(^^)

 

 

レッスンを終えて、ブレンダさんの家に帰ると、

 

 

ブレンダさん:「今日は残り物を食べましょう。」

 

 

と、言われました。

もしかして・・・。

と、思ったら、やっぱり昨日の真っ黒なチキンが登場しました💦

さらにこのチキンをもう一度加熱したので、身が縮まって、食べられるところがほぼなかったです💦

付け合せの野菜もあったので、野菜でお腹を満たしました(;^ω^)

 

 

もしかして・・・。

私から「ブレンダさん、どこかご飯を食べに行きましょう!」とお誘いするべきだったのかな?と思いました。

もしくは、「ブレンダさん、今日は私がご飯を作りますね!」

と、言うべきだったのかな・・・。

最後の日だし・・・。

 

 

でもブレンダさんは、もともと食にこだわる人ではなく、日頃から粗食なんだと思います。アメリカの主食であるパンも食べないし、デザートも絶対に食べないです。

(アメリカは夕飯後に必ずと言っていいほど、アイスクリームやクッキーなどを食べる習慣があります)

 

 

教会のイベントで出されたお菓子を、そのまま夕食にされることもありました。

グリッツ(とうもろこしの粉をお湯で溶いて食べるもの)やシリアルを夕食にすることも多いのかもしれません。

 

 

だから、外食にお誘いをするというのもどうなのかなー・・・。と

悩んで、私からは何も言いませんでした。

 

 

今回の滞在させていただいたお礼に、ギフトカードを用意して持って来たので、それで感謝の気持ちをお伝えしたいと思いますm(_ _)m

 

 

ホームステイって、難しいですね💦

 

 

ベンジャミン先生は、今頃私がブレンダさんとごちそうを食べていると思っているんだろうな(;^ω^)

 

 

ご飯を食べ終わったら、ブレンダさんとTito の散歩に行きました。

 

 

家の近所の周りを一緒に歩きました。

 

 

ブレンダさん、「ここのお家のお花はいつもきれい。」「ここのお家のお庭はいつも手入れがされている。」と、1軒、1軒、近所のみなさんの様子を聞かせてくださいました。

 

 

30分ぐらい歩いて家に帰りました。

 

 

私:「先生が今日の夜も教会に行って練習しなさい、と言われので、今から行って来ようと思います。教会の鍵はブレンダさんに渡すように言われました。」

 

 

ブレンダさん:「ベンジャミンは練習、練習と言うのねえ。どうぞ、行ってらっしゃい。明日、あなたの飛行機は何時なの?」

 

 

私:「お昼までにレンタカーを空港で返すことになっているので、この町を11時ごろ出発しようと思います。」

 

 

ブレンダさん:「あらそうなの。私、明日の仕事は早いの。朝7時には家を出ないといけないの。あなた、11時までここでゆっくりしていけばいいわよ。」

 

 

私:「ありがとうございます。でも、私がここに1人でいたら、お家の鍵を渡せなくなってしまうから、私もブレンダさんと同じ時間に家を出ます。」

 

 

ブレンダさん:「そんなに早く空港に行っても退屈でしょう?いいのよ、家にいても。」

 

 

私:「大丈夫です!この辺りのパン屋は朝早く開いているし、パソコンも持って来ています。だから、パン屋に行ってパソコンで時間をつぶします。 あと、この町をゆっくりドライブもしてみたいです。」

 

 

ブレンダさん:「あなたがそれでいいなら、いいんだけど・・・。じゃあ、明日の朝、もう一度会いましょう。あなたが練習から帰ってきたころには、私はもう寝ていると思うから。」

 

 

と、いうことでブレンダさんと早めの「おやすみなさい。」をして、もう一度練習教会に行きました。

 

 

教会に行く前に、韓国スーパーマーケットに行きました。

夕食をいただいたのですが、やっぱりお腹が空きました><

練習に行く前に腹ごしらえをしようと思いました。

 

 

この前、立ち寄ったときに、おいしそうなものをフードコートで見つけたのです。

 

 

これです!(^^)/

 

 

アメリカンドッグのようですが、中は分厚いモッツァレラチーズが入っています。

外は粉砂糖がまぶしてあります。

 

 

ビヨーーーーんとチーズが伸びますッ。

 

 

おいしい(*´ω`*)ラブラブ

 

 

夕食が少なめだったからこそ、この美味しいアメリカンドッグを味わうことができました(^^)/

韓国では有名な食べ物なのかな?

初めての食べ物でした。

 

 

腹ごしらえが終わったら、練習教会に向かいました。

さっき、オルガンにお別れをしたけど、また帰ってきたよ(;^ω^)

 

 

最後の練習はこの5日間で学んだことを復習しました。

振り返ってみると、抱えきれないぐらいのことを学びました。

いろんな人との出会いがあったな。

いろんなオルガンにも出会えたな。

即興演奏の糸口をちょっとだけ掴むこともできたな。

ベンジャミン先生、とっても不思議な先生だったな。

 

 

きっとこの5日間は一生の宝物になるなあ・・・。

 

 

と、思いながら、テキサス最後の夜はオルガンを弾いて楽しみました(^-^)

 

 

練習を終えて家に帰ると、ブレンダさんはもう寝ていらっしゃいました。

ブレンダさんにお礼の手紙を書いて、プレゼントのギフトカードも封筒に入れて、

ご飯を食べるテーブルに置いておきました。

 

 

そして、牧師先生に5日間の学びが無事に&楽しく終わったことをメールで伝えました。牧師先生は「あなたにとって価値ある時間を持てたことを、僕も大変うれしく思います。本当によかったね!」と、返事をくださいました。

 

 

今回のことは、全部、牧師先生のおかげです。

ベンジャミン先生も、しょっちゅう、「牧師に『今日、こんなことがありました。』と連絡しなさいよ。心配しているだろうから。」と言われました。

 

 

私は教会の代表として遣わされたようなものです。

だから、ベンジャミン先生はもちろん、練習教会やブレンダさんに失礼があってはいけない、と心に留めていました。

教会の信頼を落とすような言動はダメです。

自分の態度は大丈夫だったかなあ・・・。

 

 

でも、まだ終わっていません。

無事に家に帰って、明くる日の日曜礼拝に行って、牧師先生に報告とお礼の挨拶を終えるまでが講習会です。

まずは、レンタカーを空港に無事に返すことが明日のミッションですっ。

 

 

と、いうことで、早起きができるように私も早く寝ました。

 

 

 

晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ

 

 

朝、早く起きて荷物の整理と身支度をして、出勤前のブレンダさんにお礼を伝えました。

 

 

私:「5日間、本当にありがとうございました。ブレンダさんのおかげで、集中して音楽の勉強に打ち込むことができました。テキサスに来て、本当に本当によかったです!

 

 

最初は、ホームステイなんて無理だと思っていました。

見ず知らずの人間を5日間も泊めてくれる人なんていないと思ったんです。

 

 

ブレンダさんが私を受け入れてくださると聞いたとき、信じられませんでした。

こんな優しい人がいるんだって・・・。

そのお気持ちがとっても嬉しかったです。」

 

 

ブレンダさん:「私も楽しく過ごさせてもらったわ。また、テキサスにいらっしゃい。来たときはまた、ここに泊まってくれたらいいから。」

 

 

と、ジップロックに一つの桃と使い捨てのナイフが入ったものを差し出してくれました。

 

 

ブレンダさん:「これ、空港で食べてね。」

 

 

と、桃の差し入れをくださいました。

 

 

私:「ありがとうございます(´;ω;`) ブレンダさんへお手紙を書きました。キッチンのテーブルに置いておいたので、後で読んでください(*^^*)」

 

 

と、ブレンダさんとTitoにありがとうのハグをして、ブレンダさんの家を出発しました。

 

 

まだ朝の7時です。

お昼の12時までに空港にレンタカーを返すことなっています。

 

 

早速、パン屋さんに行ってパソコンを開きました。

5日間、放置していた仕事もたまっていたので、ちょうど良い時間つぶしです。

 

 

空港に行く前に、もう一度日系のスーパーマーケットに寄りました。

ここでしか食べられないものを食べよう、と思い、これを買いました。

割り箸ももらって、フードコートで食べました。

 

 

おにぎりと明太子ですラブラブ(*ノェノ)

おにぎり$3.00

明太子$6.00

 

約10ドルです。

 

1年ぶりの明太子。

美味しかったです!!

 

ベンジャミン先生は私にとって最高の地に住んでいらっしゃいます。

それにも大感謝です🙏

 

 

おにぎりを食べ終わったら、空港に向かいました。

空港までは、ダラスという巨大な町を通らなくてはいけません。

とっても心配でしたが、幸い、土曜日の朝ということもあり、

道は混んでおらず、思っていたよりもスムーズに運転することができました。

でも高速道路は複雑だったので、カーナビがあっても道に迷いました💦

 

 

無事に空港に着いて、レンタカーを返すことができました。

その報告を牧師先生にして、セキュリティーのゲートをくぐったあと、

ようやく「ホッDASH!」としました。

あとは、飛行機に乗ればいつもの生活にもどることができます。

 

 

飛行機に乗り、無事に家に戻ることができました。

 

 

晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ

 

 

そして、明くる日の日曜日、教会に行きました。

何人かの方が「テキサス、どうだったの?!」と、笑顔で聞いてくださいました。

写真を見せながら報告すると、とっても喜んでくださいました(^^)

 

 

でも牧師先生の奥さんは、

「かろやん!いよいよテキサスね!来週、出発でしょ?楽しんできてね!」

 

 

と、言われました💦

 

 

私:「いいえ、いいえ!!昨日、テキサスから帰ってきたんですっ。先週、テキサスにいたんですっ@@💦」

 

 

奥さん:「え?そうだったの~???」

 

 

あれ?牧師先生とあれほどやりとりしたのに、奥さんは知らなかったんだ(;^ω^)

 

 

今日の礼拝の奏楽はトッツアンでした。

だからゆっくりと礼拝に出席させてもらいました。

トッツアンは、私がテキサスに行ったことに全く触れてきませんでした。

きっと不快に思っているんだと思います。

 

 

礼拝が終わった後、牧師先生のところへお礼を言いに行きました。

 

 

私:「牧師先生、私の夢を叶えてくださって本当にありがとうございました。テキサスに行くことができて本当によかったです(´Д⊂ヽ」

 

 

牧師先生:「よかったね!とっても楽しかったんだね(^^) 

 

昨日ね、ベンジャミン先生から僕に連絡があったんだよ。あなた、たくさん学んだんだって?ものすごい勢いで学び取っていったって、ベンジャミン先生は言っておられましたよ。良い耳を持っている、とも言われてましたよ。」

 

 

私:「はい。たくさん、たくさん先生は教えてくださいました。あっという間にレッスンが終わってしまいました。良い耳なのかな?💦」

 

 

牧師先生:「かろやん、また行ってみたい? またベンジャミン先生と勉強してみたい?」

 

 

私:「はい・・・。でもベンジャミン先生がいいよって言うかな・・・。もし「いいよ。」って言われたら行ってみたいです。」

 

 

牧師先生:「はい、わかりました(^^)」

 

 

と、こんな感じでお礼と報告が終わりました。

 

晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ

 

 

そして次の日の月曜日。

お世話になった人にお礼状を書きました。

 

 

・まずは、私の教会のみなさんへ。たくさんのお金を理解をくださいました。

・練習教会の牧師先生と会衆のみなさんへ。

・練習をさせてくれた大きな教会のオルガニストの方たちへ。

・ベンジャミン先生の聖歌隊のみなさんへ

・ブレンダさんへ

・そしてベンジャミン先生へ

 

 

失礼のない手紙にしないといけないので、牧師先生に添削してもらいました。

直してもらったものを、Email で送ったり、カードに書いて郵便で送ったりしました。

 

 

しばらくすると、ベンジャミン先生はお返事をくださいました。

 

 

「かろやんへ

 

メールをありがとう。

あなたと過ごした5日間は、僕にとっても楽しい時間でした。

あなたは素晴らしい生徒ですよ。

僕はあなたのためにたくさん弾きました。あなたはそこから多くのことをあっという間に学びとり、身に付けていきましたね。あなたは良い耳を持っていますよ。

 

即興だけではなく、あなたと賛美歌や典礼を学んだことも楽しかったですよ。僕は、ルター派の賛美歌や礼拝音楽を研究しています。だからそのことについて、あなたとゆっくり語り合えたことは、有意義な時間となりました。

この調子で勉強を続けていきなさい。

 

あなたがくれたお菓子も楽しんでいます。

 

チョコはもうなくなりました。

ムーンパイは、今、最後の一つを食べています。

「バカウケ」は、妻と一緒に食べました。

(奥さんがいたんだ💦 全く気づかなかったです(;^ω^))

僕はふだん「ライスケーキ」というものは食べません。

でもあなたがくれたものだから、と挑戦してみました。

これは、おいしいです。

とってもおいしい。

ありがとうね。

 

 

あなたは教会オルガニストとして、よい成長をしています。

 

 

ベンジャミンより。」

 

 

と、素敵なお返事をくださいました。

バカウケを恐る恐る食べてみた報告もしてくださいました(;^ω^)

 

 

生徒からのメールであっても、すぐに返事をくださる。

誠意を持ってお返事を書いてくださる。

やっぱりベンジャミン先生も、マイケル先生のように信頼できる素晴らしい音楽家であり先生です。

いろいろな先生がいるけれど、心の温かい先生は必ず存在するんだなあ、と感動しました。

でも、先生は「またおいで。」とは、言っておられません。

だから、これが最初で最後のベンジャミン先生との学びだったんだな、と思いました。

 

 

そして、もう一人、今回のことを報告したい方がいます。

それは神学校のマサキ先生です。

きっと今回のことをお伝えしたら、マサキ先生も喜んでくださる、と思い、Emailでお伝えしました。

 

 

数日後、お忙しい中、お返事をくださいました。

 

 

「かろやんさんへ

 

今回のことを知らせてくださりありがとう。

とっても恵まれた時間と学びとなりましたね。

僕も大変うれしく思います。

 

あなたが訪れた教会(練習させてもらった教会)には、

僕も何度か説教や講義をしに訪れたことがあります。

そこには3人の牧師先生がいらっしゃいますが、

みなさん、僕たちの神学校の卒業生の方です。

そのうち2人の先生は僕の教え子なんですよ。

あなたも、そのような素晴らしい教会に導かれて、本当に嬉しく思います。

 

あなたが奏楽のために新たな演奏技術を身につけられたこと、本当に素晴らしいです。でも、牧師先生から礼拝における神学もしっかり学び、身に付けていってください。これが最も大切なことです。

 

これからも素晴らしい奉仕を続けてくださいね。」

 

 

と、書いてくださいました。

 

 

マサキ先生は、牧師先生、そして神さまの目線から奏楽を見ていらっしゃいます。

だから、礼拝にふさわしい奏楽を望んでいらっしゃいます。

マサキ先生にお会いしたときにお話ししてもらった、

 

 

「奏楽は演奏ではない。
何のために礼拝があるのか。

オルガニストはだれのために、何をしないといけないのか。」

 

 

の言葉をいつも心に留めています。

でも、ついつい、自分の練習の発表の場としてしまうときが多々あります。

 

 

今回、マサキ先生に報告したメールにも

「〇〇ができるようになりました。」

と、書いてしまいました。

 

 

マサキ先生は、そのような心で奏楽に臨んではいけませんよ。

礼拝にふさわしい奏楽とは何なのか、

礼拝の一つ一つについて学び、なぜ、それらが礼拝の中に組み込まれ、必要とされているのか。今の私には、それが全然理解できていないんじゃないの?と、問われているような気がしました。

 

 

マサキ先生にメールをお送りして良かったです。

牧師先生のサイドから、厳しい言葉をいただけて本当によかったです。

 

 

教会オルガニストは、経験豊かなオルガンの先生と牧師(聖職者)、両方の先生が必要なんだな、って思いました。

 

 

マサキ先生の言葉を受けて、早速、礼拝の中で行われる一つ一つの事柄について調べました。新しく知ったことばかりでした。

今まで、こんなことも知らずにずっと奏楽をしていたことを恥ずかしく思いました。

 

 

私は、まだまだペーペー・オルガニストです。

オルガンの演奏テクニックが成長していたとしても、

心の成長はまだまだです。

 

 

いろいろなことを学んだ5日間でした。

この日記を最後まで読んでくださってありがとうございましたm(_ _)m

 

 

みなさんの優しさと応援にもありがとうでいっぱいです(*´ω`*)

 

<オマケ>

私がいちばん好きなベンジャミン先生の即興演奏です。

レッスンで移調の課題が出された賛美歌(原曲名:”Herzlich lieb hab ich dich, o Herr”)です。

 

私もいつか、こんなふうに美しい賛美歌をその場でアレンジ演奏できるようになりたいです。

 

みなさんも、ベンジャミン先生に会ってください(^^)/