みなさん、こんにちは!

とっても遅くなったけどハッピーハロウィン~!!

(毎年、同じ飾り💦)

 

 

今年のハロウィンは、トリック・オア・トリートの子どもたちが誰もやって来ませんでした。

私の家が並んでいる通りは車の通行も多いし、

子どもがたくさんいる住宅地ではないからだと思います。

年々、来てくれる子どもが減っています。

あと雨も降りました💦

 

 

コスプレした子どもたちに会うのが楽しみだったのに、

今年はさみしいハロウインとなりました(´Д⊂グスン

 

 

ハロウインといえば、宗教改革記念の日ですね(^^)/

 

と、いうことで、私たちの教会でも10月30日の日曜日に、

宗教改革記念礼拝が持たれました。

(礼拝プログラムの表紙)

 

今年もこの礼拝の奏楽をさせてもらいました。

去年はこの記念日が日曜日と重なったから、ということで、

ご飯つきの特別な音楽礼拝となりました。

その奏楽をさせてもらいました。

 

 

ルターや、ルターの賛同者たちがつくった7曲の賛美歌をみんなで歌い、

歌い始めるときは、その歌のために作られたオルガンコラール前奏曲を弾く、

という流れで進めていきました。

 

 

それは私にとって大変な奏楽だったから、先生に教えてもらって臨みたかったです。

でもコロナのため、先生からのレッスンは受けられませんでした。

 

 

今年は特別な礼拝ではないけれど、先生と一緒に宗教改革記念の礼拝を準備したいと思いました。

 

 

それで、先生にメールでそのお願いをしたら、

 

 

先生:「もちろんいいですよ!10月26日にいらっしゃい。」

 

 

と、言ってくださいました。

 

 

と、いうことで2週間前にレッスンに行ってきました(^^)

 

 

パンデミック前は4週間に1度、という頻度でレッスンをしてくださいました。

3月から対面レッスンが始まりましたが、今度は「レッスンを受ける準備ができたら」という新ルール(?)で、レッスンを受けられるようになりました。

 

 

このような不定期レッスンになって、いつ先生に連絡したらいいのかなあ?とレッスンを受けるタイミングがつかめずにいましたが、習いに行きたいな、と思えば、いつでも先生に連絡してもいい、ということがわかりました。

 

 

と、いうことで10月は2回もレッスンに行けました(^^)

 

 

それと、今回のレッスンで教えてもらう新しい曲も練習して行きました。

それはこれです。

Karg-Elert 作曲の「みんなで神に感謝しよう」です。

 

 

この曲のもとになっている賛美歌を前回のレッスンで教わりました。

レッスンが終わった後に先生にお礼のメールをしたら、そのお返事に

この曲を勉強してみなさい、と書いてありました。

サンクスギビング礼拝にもピッタリの曲だから、とのことです。

 

 

前回のレッスンから今回のレッスンまで3週間しかなかったので、

完璧には譜読みができなかったけど、

できるところまで頑張って練習して行きましたっ。

 

 

レッスンに行くと先生はギラギラ&ジャジャジャジャ~!!

と、ハデハデな現代曲を練習していました(;^ω^)

 

 

私:「先生、こんにちは。」

 

先生:「こんにちは!元気でしたか?」

 

私:「はい、元気です。でも寒くなってきて悲しいです。」

 

先生:「あららー。寒いのは嫌なの?ぼくは寒い方が好きですよ!秋がいちばん好き!」

 

 

と、先生はとっても嬉しそうでした(^^ゞ

 

 

挨拶がおわったらオルガンのベンチに座って、今日教えてもらいたいことを先生に伝えます。

 

 

私:「今日は今週の日曜日の宗教改革記念礼拝の賛美歌を教えてほしいです。あと、Karg-Elertの曲も練習してきました。」

 

先生:「はいはい、何でもいいですよ!全部やりましょう(^^)」

 

私:「それと、先週先生は『St.シュルピス教会のこと、何でも聞いていいですよ』と、言ってくださいました。だから聞きたいことをノートにまとめてきました。」

 

 

と、私の質問ノートを先生に見せました。

 

 

先生は私が書いた質問を1つずつ声に出して読み、

それに対して丁寧に答えてくれました。

また、その回答をノートに書いてくれました。

 

 

 

私のくだらない質問と先生からの回答は以下のとおりですm(_ _)m

 

1.フランスの教会では、よくオルガンコンサートが開かれていますか?

先生:「はい、そうですよ。毎週のようにオルガンコンサートをしている教会もあります。ぼくがいたころ、ノートルダム大聖堂では毎週日曜日のお昼にコンサートをしていましたよ。」

 

 

2.「St.シュルピス教会のオルガンは、フランスでいちばん大きなオルガンですか?」

先生:「そうですねえ、いちばん大きなオルガンはどこでしょうねえ。でも、フランスのオルガンを見ていくために『アリスティド・カヴァイエ=コル』という人がつくったオルガンに注目することが大切です。

 

パリの『Basilica of Saint Denis』のオルガンや、ルーアンという街の『St. Ouen』のオルガンも大きいね。どちらもカヴァイエ=コルがつくった立派なオルガンです。」

 

 

3.「先生が留学していたとき、レッスンはフランス語で受けていたのですか?」

先生:「うーん、先生たちは英語もしゃべるし、フランスの音楽院は世界中から学生が集まっていたからね。最初はフランス語でレッスンをしていたけど、途中から英語にかわりました。

 

でもね、マリー=クレール・アランはこう言っていました。

『あなたたちはフランスのオルガン音楽も勉強するために、ここフランスに来ているのでしょう?フランス語もよく勉強しなさいね。その国の音楽は言葉と密接に関わりあっているんですよ。』

 

だからぼくはフランス語も頑張って勉強しましたよ。

 

そうそう、マリー=クレール・アランのレッスンは毎週朝の9時からお昼の1時までの4時間でした。彼女はいつもグループレッスンをしていたんです。4人で1グループ。一人1時間みんなの前でレッスンを受けます。みんなは仲間のレッスンを聞く。その方がお互いの刺激になるし、より多くのことが一度に学べるからって。」

 

 

4.「先生がSt.シュルピス教会で演奏会をしたとき、全部の演奏曲のレジストレーションを決めるために、どれぐらい時間がかかりましたか?」

先生:「ぼくが演奏会をしたときは、ダニエル・ロトに習っていました。だから、彼がぼくのレジストレーションづくりを手伝ってくれたし、演奏のアシスタントもしてくれました。」

 

 

5.「YoutubeでSt.シュルピス教会のオルガン演奏を見たとき、演奏者のダニエル・ロトさんはモコモコのコートとマフラーを身に着けて演奏していました。St.シュルピスのバルコニーは寒いのですか?」

先生:「フランスの教会にはエアコンがないんですよ(^^) でも、オルガニスト用に冬場には小さなストーブが置いてありますけどね。

 

ぼくは留学時代、フランスの『アメリカン・カテドラル』でオルガニストをしていました。そこにもエアコンはありませんでした。当時の夏は今よりもずいぶんと涼しかったんですよ。でも冬は寒くてね。練習や奏楽のときは、指ぬきの手袋をして弾いていましたよ(^^)」

 

 

6.「フランスのオルガニストがアメリカの教会で演奏会をするとき、『アメリカのオルガンてすごいなあ!』と、びっくりしますか?(アメリカのオルガンはハイテクだから💦)」

先生:「ううん、全然びっくりしないよ。この教会でもフランスで活躍しているオルガニスト、オリヴィエ・ラトリー、ヴィンセント・デュボア、トマ・オスピタル、などが来て演奏してくれたけど、だれも『わあ!』って、驚きませんでしたよ。このオルガンもフランス様式だし、フランスにもアメリカのようなオルガンはいくつもありますしね。」

 

 

7.「フランスはドイツと隣りあっています。先生は、ドイツの教会でも演奏会をしましたか?」

先生:「はい、ドイツでも演奏しましたよ。ドイツの小さな町の小さなルーテル教会で演奏しましたよ(^^)」

 

 

以上が私の質問です。

みなさんの知的好奇心をくすぐる質問でなくてごめんなさい💦

 

 

先生:「前にも紹介したSt.シュルピスのオルガニストのソフィーさんは、即興演奏が大変素晴らしいです。Youtubeで彼女の演奏を聞くとよい勉強になりますよ。」

 

 

先生:「フランスでは素晴らしい音楽をたくさん学べます。パリ音楽院のオルガンの授業の様子もYoutubeで公開されているから、あなたもぜひ見てみなさい。オリヴィエ・ラトリー、トマ・オスピタルが先生をしています。」

 

 

 

 

と、フランスのお話をたっぷりしてくださいました。

先生が留学をしていたころは、一般の生活にインターネットなんてなかったと思います。

ネットの翻訳や電子辞書もなかったと思います。

国際電話もムチャクチャ高くて、なかなかかけられなかったと思います。

 

 

きっと寂しかったり、アメリカシックになったんじゃないかな。

でも、先生はひたすら音楽の勉強に打ち込んでいたんだろうな。

 

 

先生:「また聞きたいことがあったら、いつでも聞きなさい(^^)」

 

 

と、言ってくれました。

 

 

質問タイムが終わったら、宗教改革記念礼拝で歌う賛美歌を教えてもらいました。

今日はいつもより多くの賛美歌です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宗教改革記念礼拝は、ルターがつくった

「German Mass」の初期の形式で行うそうです。

だからルターの歌づくしです。

先生は、どれも一緒に歌ってくれたり、お手本を弾きながら教えてくれました。

 

 

特に注意されたのが、最後の歌のこのリズムです。

私のシンコペーションのリズムが間違っているので、きちんとした拍数で進んでいきなさい、とのことです。(2分音符の長さ)

 

 

と、8曲の賛美歌を教えてもらうと、レッスンの時間はあと15分ぐらいになりました。

と、いうことで今日はとりあえず譜読みしてきたKarg-Elertの曲を教えてもらうことになりました。

 

 

私:「譜読みをしてみましたが、どのように弾くのか教えてください。」

 

 

と、先生に言いました。

私がこの言葉に込めた思いは、「先生、お手本を弾いてください。」です。

 

 

でも、

 

 

先生:「はい、じゃあ弾いてみなさい。」

 

 

と、レジストレーションを作って最初から弾いてみなさいって言われました。

 

 

あー💦

先生の前で楽譜を広げたら、「弾きなさい。」になるよなあ~💦

 

 

ヨロヨロだけど、とりあえず初めから弾いていきました。

途中まででいいかな?と思ったけど、最後まで弾きなさいって言われました。

 

 

メチャクチャな私のKarg-Elertを聞いた先生は、「どきなさいっ」と、ベンチに座りこんで、初めから立派なお手本を弾いてくれました。

 

 

先生:「これはマーチです。だから一つ一つの音を力強く弾いていきなさい。

あなたは音の間違いも多いですよ。臨時記号を落とさずに正しい音で弾きなさい。

 

 

このようなところは、アッチェルランドをかけてひきなさい。」

 

 

鍵盤交代の仕方や、テンポ、などの基本的なことを教えてくださいました。

サンクスギビングに間に合うように、弾き込んでいきなさい、と言われました。

 

 

そうすると、レッスンの終わりの時間になりました。

 

 

前回教えてもらったBachやWidorのトッカータは、別のレッスンでしましょう、

と言われました。

 

 

レッスンが終わって、宗教改革記念の礼拝の日曜日まで、教えてもらったことを復習しました。

 

 

そして10月30日の日曜日。

毎年の宗教改革記念の日曜日に登場する巨大・95か条の論題(^^ゞ

 

 

いつもの礼拝とは違うので、初めから終わりまでずっと緊張しっぱなしでした。

 

 

そして、聖餐式の中でやらかしてしまいました💦

 

 

牧師が聖餐の祈りを捧げるとき、それを待たずに「Sanctus」の歌を弾き始めてしまいました。

 

 

ぎゃ~!!@@💦

礼拝堂が一気に凍りついたのがわかりましたっ。

 

 

礼拝の流れを止めてしまいました><

もう、バカバカバカ~!!!(ノД`)

 

 

聖餐の祈りを終えた牧師先生は、バルコニーの私を見上げて、

「今だよ!」と笑顔で合図をしてくれました。

 

 

その後は閉会の賛美歌までずっと弾きっぱなしでした。

最後の賛美歌「神はわがやぐら」では、会衆のみなさんが大きな声で大合唱を始めました。

 

ルーテル教会の人たちにとって、この歌は特別なようです。

 

 

礼拝が終わったら、すぐに牧師先生のところに行って

 

 

私:「ごめんなさい!!聖餐の祈りのときにSanctusを弾いてしまいました。礼拝の流れを止めてしまってごめんなさい。」

 

 

と、謝りました。

 

 

牧師:「大丈夫、大丈夫!気にしなくていいよ!(ホンマかいな(;´Д`))

 

今日はたくさんの賛美歌を弾いてくれてありがとうね。

かろやんのおかげで、またみんながルターの歌を学ぶことができたよ(^^)」

 

 

と、優しい言葉をくださいました。

(心の中では『またかっ』とつぶやいていたと思います)

 

 

そして、持ち寄りの食事会が礼拝後に開かれました。

 

 

少し寒くなってきたからか、スープが多く並んでいました。

あと、宗教改革記念ということで、ドイツ料理(ザワークラウトとソーセージ)などもありました。

 

 

おいしい食べ物が目の前に並ぶと、礼拝での大失敗を忘れて、

思う存分たべまくりましたっ。

 

 

家に帰ったら眠たくなって、いつもより早くに寝てしまいました。

 

 

夜中の23時ごろ、Email が届きました。

誰だろう?と思って見ると、マイケル先生からでした。

 

 

「かろやん、今日の宗教改革記念礼拝はどうでしたか?

きっとこの日のために、あなたは練習をたくさんして臨んだと思います。

全てが上手くいったんじゃないかな。

ぜひお話を聞かせてくださいね。」

 

 

と、先生が「どうだった?」と、尋ねてくれました。

 

 

先生の教会はエピスコパル(英国教会)だから、

先生の教会では宗教改革記念の礼拝なんてしていません。

でも、ちゃんと覚えてくれていて、どうだったの?と聞いてくれました。

 

 

やさしい・・・(´;ω;`)

 

 

明くる日、失敗も含めて礼拝奏楽の報告を先生にしました。

 

 

すると先生はお返事をくれました。

 

 

「かろやんへ

 

あなたの報告メールを読んで、とても嬉しく思いました。

失敗した時、とても目立ったことでしょう。

でも、もう忘れなさい。

それよりも、今度はもっとよりよい奏楽をしていくんだ!という

前向きな気持ちを持つことのほうが大事です。

 

ルターの賛美歌は長くて、リズムも取りにくい、大変複雑なものです。

でもあなたの奏楽によって、教会の人たちは気持ちよく歌えたことでしょう。

 

いつも言っていますが、会衆は羊。

羊たちは強いリーダーが必要です。

そのリーダーはかろやんですよ。

かろやんは礼拝の羊飼いです。

 

今回の経験からも多くのことを学びましたね!

またレッスンで一緒に勉強しましょう。」

 

 

先生の「会衆は羊、オルガニストは羊飼い。」

という言葉が私は大好きです。

 

 

会衆の人たちの心が1つになって、賛美歌を歌う。

それを導くのがオルガニスト。

 

 

とっても尊い務めです。

先生の言葉は、この奉仕の大切さについて思い起こさせてくれます。

 

 

505回目の宗教改革の記念日が持たれました。

506回目の宗教改革記念日も、先生と一緒に迎えられたらいいな、

と、思いました(^-^)