9月26日(土)の夕方。

週末のバイトの大きな仕事をようやく終えることができました。

 

 

8月末からずっと、この仕事に追われていましたが、ようやく一段落つくことができて、重責から解放されました(´Д`)

 

 

絶対に、ミスがあってはいけない事だったので、どんなに注意してもやらかす私にはかなりプレッシャーでした。

 

 

責任を持って何かをしたり生きたりするって、大変なことですm(_ _)m

 

 

と、開放的な気持ちになったので今年も玄関に置くカボチャを買ってきました(^^)

 

 

 

今年はコロナのせいなのか?同じ町のスーパーマーケットにはカボチャが売られていませんでした。隣町のスーパーマーケットで買ってきました。

 

 

今年はハロウィンをする子どもたちはいるのかな?

お菓子を用意しておいた方がいいのかな???

ハロウィンのコスチューム屋さんも、売れ行きが悪くて困るだろうな(´・ω・`)

 

 

 

話は変わって、先々週の日曜日、牧師先生からクリスマスの包装紙に包まれたプレゼントをもらいました。

 

まだクリスマスじゃないんだけどな・・・。

私の誕生日でもないんだけどな・・・。

なんだろう???

 

と、包装紙を開けてみました。

すると、これでした!

 

 

 

 

賛美歌集です!

 

 

この賛美歌集は、アメリカのルーテル教会が最初に作った賛美歌集だそうです。

これはその奏楽者用の歌集になります。

 

 

譜面台に楽譜を広げやすいように、こんな工夫もされています(^^)

リングで製本されている楽譜は開きやすいです。

 

 

書体も古めかしいです。

 

 

 

 

日本語のタイトルだと「いざやともに」です。

ヘ音記号もなんだかヘンあせる

 

 

 

 

牧師:「時々、礼拝で今の賛美歌集に載っていない歌を歌うことがあるでしょう?それは、この賛美歌集から選んでいるんだよ。だからあなたにもこの歌集を持っていてほしいな、と思って

プレゼントします!」

 

 

とのことです。

 

 

今の牧師先生は、マルティン・ルターと一緒に宗教改革運動に励んだ人たちが書いた賛美歌をよく選ばれます。

特にポール・ゲルハルトの賛美歌が多いです。

それらの歌は、この古い賛美歌集にたくさんあります。

 

 

表紙には私の名前も入れてくれていました。

世界で一冊の賛美歌集だな(*´σー`)

 

 

早速、最初から1曲ずつ弾き始めました。

なんだか歴史書のようですDASH!

 

 

今、私たちが使っている賛美歌集は改訂三冊目で、ドイツの賛美歌以外にも、アメリカ、イギリス、などのいろんな国の賛美歌も盛り込まれています。

 

 

弾き進めていくと、今の賛美歌集と、古い賛美歌集にいくつかの違いに気づきました。

その一つは、「歌詞の長さ」です。

 

 

古い方の歌詞は、当時、作られたままの歌詞を載せているようです。

多くの歌に6番、9番、10番・・・。とあります。

 

 

今は忙しい時代だからかな?

「大昔のように礼拝で賛美歌を10番まで歌ってられない!」となって、歌詞を削られてしまったのかな?

だからか、新しい賛美歌は昔のと比べると、いくつかの節が削られて4番~6番までのものが多いような気がします。

 

 

昔の賛美歌の歌詞をよく読むと、全部の節によって一つのメッセージとなっています。

歌だけど、説教になっている、と思いました。

 

 

だからなのでしょう。

今の牧師先生は絶対に歌詞を削りません。

あまりにも長い歌(15番まである歌とか(^^ゞ)は、開会、説教前、閉会、と歌う場面を分けて、

全歌詞を一つの礼拝で必ず歌うようにされています。

 

 

賛美歌集は説教集のようなものだな、

と、古い賛美歌集をめくりながら思いました。

 

 

数か月前から、牧師先生は毎月の教会通信に『賛美歌の歴史』というコーナーをつくられました(^^ゞ

賛美歌、とくに作詞者にフォーカスした記事です。

 

10月号に掲載されていた賛美歌をみなさんにご紹介しますね!

 

“I Pray Thee, Dear Lord Jesus”

(愛するイエスに祈ります)

 

愛するイエスに祈ります
私の心はいつもあなたの向かいます
私はあなたの聖なる神殿です
若いときから今でもずっとです
私の心が永遠にあなたに向かいますように
誘惑に惑わされないように。
もし私があなたの愛をさらに知るのであれば、
これ以上何も欲しくはありません。

 

 

この歌はデンマーク生まれのトーマス・キンゴ によって1699年につくられました。

神学者、詩人、など多才な人だったそうです。

 

トーマス・キンゴの歌詞はとても美しいので、多くの人に彼の歌は愛されました。

そしてデンマークの民謡としても歌われたそうです。

 

 

1683年のこと。

当時のデンマークの王様は1569年から続いている賛美歌集から、新しい賛美歌集を作るようにと、トーマス・キンゴに命令しました。

 

 

そこでトーマスは、新しい賛美歌集づくりに取り掛かりました。

 

 ♪伝統的な賛美歌は変更を加えず残しました。

 ♪ルターの賛美歌も歌詞やメロディに一切手を加えず、賛美歌集に入れました。

(ルターの宗教改革運動はデンマークにも飛び火したので)

 ♪もちろん自分の作品も盛り込もうとしました。(267曲のうち、136が自分の作品(^^ゞ)

 

 

トーマスは新しい賛美歌づくりを私費で取り組もうとしました。でも、トーマスはその時の賛美歌編集のしきたりに従わなかったので、トーマスは賛美歌編集の任務を解かれてしまいました。

 

 

そして彼の歌は1曲も新しい賛美歌集に掲載されない、ということになりました。

 

 

でも、トーマスの作詞家としての才能を知っている人々から、反対意見が起こり、再びトーマスが中心となった賛美歌編集委員が発足しました。

 

 

そして1699年。

デンマーク中の教会にトーマスが作った新しい賛美歌集が配られました。

その中に彼の賛美歌は5曲含まれました。

 

 

でも、トーマスは1703年に亡くなるまで、ずっとこの悔しさ(自分の歌を中心とした賛美歌集づくりが達成できなかったこと)が消えなかったそうです。

 

 

トーマスの賛美歌、とくに朝の賛美歌は最高傑作です。

彼の賛美歌には、神に心を持ち上げ、心を掻き立てる強い信仰があふれています。

このような歌こそが、新しい1日を始める朝にふさわしいのではないでしょうか。

 

 

と、いう内容でした。

 

 

この歌ももらった古い賛美歌集に収められていました。

 

 

 

 

トーマスさん、2020年の時代でもあなたが作った歌は歌い継がれていますよ!

心配せず安心してださいね!(^o^)/

 

 

賛美歌をたどると、その時の国の様子、社会情勢、そして人々の心の動きまでも見えてきます。

 

賛美歌っておもしろいな!