2017年1月20日の今日、新しい大統領の就任式(Inauguration)が行われました。

新しい政権のもと、アメリカはどうなっていくのでしょう???

演説では移民に対して厳しいことを言われていました。

でも、それはアメリカ国民の心の声を代弁しているんでしょう・・・。

 

破天荒な大統領ですが(^o^;、なんとか4年間、大きな争いが起きずにいてくれたらいいな、と思います・・・。

(それにしても、ドナルドさんの奥さん、ムッチャ若い~!!!あせる

 

きっと今日は歴史に残る一日となるのでしょうね。

テレビではずーーーーーーっと、トランプ大統領の動きや式典を報道しています。

 

 

と、いうことで、テレビを見ながら昨日のオルガン教室で習ったことを書き留めておきます!

 

昨日、オルガン教室に行ってきました。

礼拝堂に行くと明かりもついていて、先生もいましたよ(^o^;

 

先生:「元気にしてましたか?(^^)」

 

私:「はい、元気です。でも、アルバイト先のデパート、今は仕事があまりなくって、今週は早退させられてばかりでした。」

 

クリスマスが終わったら急に仕事の量が減ってしまいました。

きっとアメリカだけではなく、日本のデパートも今月はお客さんが少ないでしょうね。

 

先生:「そうだねえ、でも大丈夫ですよ^^ 2月になったらバレンタインがあるから、また急に忙しくなりますよ!

 

そうそう、僕は元気なんだけどね、息子のお兄ちゃんの方が最近寝る時間が少なくて困ってるの。お兄ちゃんはね、最近読書にはまってしまってねえ。読むのが止まらないみたいで、遅い時は深夜3時まで読んで、そして6時に起きて学校に行ってるの。それが続いてね、ある日学校で倒れてしまったんだよ。

 

もちろん本を読むことはとても大切。でも行き過ぎはダメだよね。10代は毎日8時間は睡眠を取らないといけないってお医者さんからも言われたけど、自分でコントロールができないみたい。」

 

と、先生は「困ったなあ。」という表情をされていました。

思春期の子育ては大変です。

先生、がんばる育メンです!

 

 

先生:「じゃ、今日は何からやる?」

 

今週の日曜日は奏楽当番ではないので、今日は久しぶりに和声学を教えてもらうことにしました。

 

今日、教えてもらう課題はこちらです。

 

 

もう、ずーーーーーっと前から「セカンダリー・ドミナント」という単元をやっています。でも、進んでいく(教科書を開く回数あせる)ペースが「でんでん虫」並なので、この単元の終わりのページが全く見えてきません。

 

 

もう久しぶりに(2ヶ月ぶり?(^o^;)に教科書を開いたので、課題で質問されていることも「???@@あせる」と、全く分かりませんでした。(すっかり忘れた汗

 

とりあえず答えを見て、(1つの質問を汗)1時間ぐらい考えると、「あ、もしかして、こういうことだった???」と、質問の意味がなんとなく分かってきました(_ _;)

 

 

今回の課題は、3つの和音の進行を考えていくもののようです。

課題の取り組み方は、

 

①:3つの内の2番目の和音はセカンダリー・ドミナントです。まず、この和音は何か?を判断し、和音記号を書きましょう。

 

②:①の和声に向かっていく和音、そしてそこから解決に向かう和音、それぞれを考えて和音をつくりなさい。それに和音記号もつけましょう。

 

です。

 

でも、取り組み方の指示も十分に理解できません。
数時間、問題文の意味を考えてみましたが、真ん中の和音を考えることだけで精一杯でした。

 

これは先生に教えてもらわないと無理です。

 

と、いうことでこの問題の解き方を教えてもらいました。

 

 

先生:「じゃ、まず問題文を読んでいこうか?」

 

と、先生が問題文を読み上げていかれました。

そして、1問目を鍵盤で音を出しながら、説明しながら解いていかれました。

 

でも、私には先生の説明がほぼ理解できなかったです。

鍵盤から聞こえる和音の動きは「そういう、動きになるな。」と、理解できても、どうしてこの和音を選ばなきゃいけないんだろう?、と疑問でいっぱいです。

 

先生は説明をしながら、「どう?分かる?」と、聞いてくださいます。

でも私が「あの、ちょっとだけ・・・」と、答えると、

 

先生:「何が分からないの?」

 

と、言われます。

 

私:「これは、和音進行を考える問題ですか?」

 

先生:「そうですよ。」

 

私:「じゃあ、どうしてそれぞれの問題は答えが違ってくるんですか?」

 

先生:「・・・。だって、これはそれぞれ問題が違うからね。」

 

と、私の理解が非常に悪いために先生も困っておられました(_ _;)

 

問題文の中に「P5」とあります。

これは教科書の「5ページを参考にしなさい」と、いう意味かな?と思っていましたが、

 

先生:「これはページじゃないよ!『パーフェクト5度(完全5度)』ってこと!」

 

と、音程の説明を基礎からしてくださいました。

先生、きっと心の中では「チッ、こんなことも分からないのかヨッ!むかっ」と、舌打ちをしていたと思います(_ _。) 忍耐のある先生です。

 

 

私:「先生、私、もう一度家で考えてきます。(もう、無理汗)」

 

先生:「そうだね、もう一度ゆっくり考えてみなさい。セカンダリー・ドミナントは難しい単元の一つだからね。

 

じゃあ、あなたにこの和音を教えますね。」

 

と、先生が不思議な響きの和音を弾いて聞かせてくれました。

 

先生:「これはね、『Neopolitan Chord(ナポリの6度)』と、いうの。」

 

 

私:「ネオポリタン???(スパゲッティのナポリタン、とは違うよね??あせる)」

 

先生:「そう!これはアイスクリームにも名前が使われているよ。チョコとイチゴとバニラがミックスになったアイス、知らない?」

 

                                 

へ~!!

このアイスって「ネオポリタン」って言うんだ!!

知らなかった~@@DASH!

 

 

先生:「このネオポリタン・コードの他にもね、『Augmented sixth chord(増6の和音)』と、いうものがあるの。このAugmented sixth chordには、イタリアの6度、ドイツの6度、そしてフランスの6度があるんだよ。」

 

「Augmented sixth chord」の画像検索結果

 

 

私:「じゃあ、アメリカの6度は?」

 

先生:「それはないよっDASH! これはね、Augment、という和音の組み方を基に作られたオシャレな響きがする6度の和音なの。多くの作曲家はこの響きをたくさん音楽作りに取り入れてるんだよ。」

 

私:「じゃあ、Bachもドイツの6度を使ったんですか?」

 

先生:「うーーーん、Bachはこの和音をあまり使ってないんじゃないかなあ?これらは古典派後期からロマン派にかけて好まれて使われた和声だからね。」

 

私:「じゃあ、ベートーヴェンはたくさん使いましたか? ベートーヴェンは音楽学校でいろいろ勉強した音楽家だったんでしょうか?」

 

先生:「そうだね、ベートーヴェンもきっとドイツの6度を使っていると思いますよ。ただ、ベートーヴェンがどんな勉強をしてきたのかは僕はよく分かりません。

 

オルガニストはね、ベートーヴェンについてあまり勉強していないの。

だって、ベートーヴェンはオルガンに興味がなかったから、オルガン曲を作っていないの。だからベートーヴェンに触れることはほぼないんだよ。」

 

私:「えー。(´゚д゚`)」

 

 

そうかあ、オルガニストのみなさんはオルガン曲に関わりのある音楽家ばかり触れていくんですね。ベートーヴェンやハイドン、ショパン、そしてロシアの音楽家などは自分から勉強していかないとダメなんですね。

 

先生:「あなたも即興や讃美歌をアレンジするときに、これらの和音を使ってみなさいね!」

 

 

先生がお手本で弾いてくれたこれらの和音、そして問題の解答になる和音進行。私たちの生活の中の音楽にもたくさん使われているな、と思いました。

 

勉強して、理解して、実際に使う、となると頭が大爆発してしまいますが、音楽として耳に入ってくるときにはとても自然なものになりますね。

 

車と一緒かな?

操作は簡単だし、多くの人の生活に欠かせないものです。

でも、車のメカニズムはとっても複雑です。

音楽もそれと一緒かな~???

(意味不明なつぶやきですみません(_ _;))

 

 

理論の勉強はこれで終わりです。

これ以上は私の理解も、そして先生のイライラを抑えるのも限界だったので汗

 

 

次は前回見て&聞いてもらった讃美歌のアレンジの手直しを、もう一度先生に聞いてもらいました。

 

 

先生が音を作ってくれたあと、一通り弾いていきました。

先生は離れて聞いてくださいました。

弾き終わったあと、先生から和声の訂正や音の付け足しなどのアドバイスをもらいました。

 

先生:「あなたは一番最後の音をペダルで、この調の第三音で弾いているでしょう? ペダルはベースになります。最後の和音はペダルでは根音を弾かないとダメなんだよ。最後のペダルが根音で終えられるよう、を作り直しなさい。」

 

と、言われて、その後、この曲に合う5種類のレジストレーションを作ってくれました。

私の作った曲に音色が変わっていく、という新たな技が加わりましたDASH!

だんだんと、オルガン曲らしい讃美歌のアレンジができているのかな?(^o^;

 

 

讃美歌のアレンジの手直しが終わったあと、クリスマスに弾いたデュボイの「トッカータ」を真ん中のパートからを教えてもらいました。

 

 

 

12月に教えてもらったときは、前半部分だけだったので、最後まできちんと弾けるようになりたいな、と思いました。

 

 

ほんと、何度聞いても飽きない楽しい曲です♪(^^)

 

 

この曲を作ったデュボイはフランス人です。

だから楽譜もフランス語で指示が書かれています。

 

先生からクリスマスプレゼント、と、この楽譜をいただきました。

先生からもらった楽譜にはオンラインの無料の楽譜よりも、たくさんの書き込みがされていました。

やっぱり、本当の楽譜は違いますね(^o^;

 

先生:「『Rec.』 は英語だとSwell、『Pos.』はChoir。だからそれに沿って鍵盤を替えていきなさいね。」

 

など、フランス語をどんどんと英語に訳してくださいました。

 

この曲は豪華に聞こえるけど、音色を途中で変えることもあまりしなくてもいいし、ペダルもあまりないので、レパートリーにするには良い曲だと思います^^

 

 

先生:「鍵盤交替がもっとスムーズにできるようにしなさいね。で、中間部で四分音符の動きから16分音符に変わる場面があるでしょう? そこでね、あなたは16分音符が急ぎすぎるの。4分音符のテンポ通りに16分音符も弾いていかないとダメですよ。」

 

と、先生がお手本を弾いてくれました。

 

先生:「あなたの指はよく動くけど、でもきちんとテンポを守る動きにしていかないとね。それと、トッカータを弾くときは手のひらの内側の筋肉を緊張させなさい。そうすると、5本の指、全てに力が入って力強い音が出せるから。」

 

と言われました。

実際に私もやってみると、本当に5本の指、爪の先まで力が入ります。

でも、これを持続させるのは簡単ではありません。けっこう、エネルギーが要りますっ。

 

パイプの音だけに頼らずに、指先から音を作っていかなくてはいけないんですね。

大変だけど、これができるようになったら曲のレパートリーも広がっていきそうです(^_^)

 

 

トッカータを教わって、今日のレッスンは終わりです。

 

 

先生:「今日はたくさん勉強したね!理論や即興、そしてトッカータ。いろんなことができて僕も楽しかったよ^^」

 

私:「はい、今日はたくさん勉強しました!」

 

そして、先生が、

 

先生:「あのね・・・。あなた、大学でオルガンを勉強したらいいと思うの。オルガンでBachelor(4年大学を卒業したらもらえる学位)を取ったらいいと思うんだよ。あなた、日本の大学でピアノを勉強したんでしょう?」

 

私:「大学っていっても短大です。2年だけピアノを学校で勉強しました。」

 

先生:「じゃあ、それをきちんと終わらせようと思わないの?(きちんと終わらせる、というのは4年大学を卒業する、という意味と思います) 今まで、そういうことを考えたこと、ないの?」

 

と、言われました。

 

ずっと前に先生が「大学に行ってみない?」と、言ってくださったことがありました。

それに、周囲の方からも「大学に行ったらどうなの?」と言われることもありました。

 

 

こちらで出会った同い年の日本人の友だちがいます。

彼女は20代の時に絵(現代アート)を勉強するためにアメリカにやってきました。そして、大学を卒業しました。

 

そしてアメリカ人と結婚して、今は会社勤務をしています。

大好きな絵は、休みの日などに描き続けているそうです。

 

そして、今、彼女は絵画の修士号を目指して大学院を受験する準備に励んでいます。

先週、彼女と会ってその話を聞かせてもらいました。

 

 

友だち:「私、絵が大好き。今はArtとは関係のない仕事に就いているけど、やっぱり絵を生活の中心にしていきたいの。

 

その夢に近づくためにも、大学院で絵を勉強したい。

 

でもね、アメリカの大学院ってとっても授業料が高いの。州立大学(公立)でも1年に400万はいるらしいの。(彼女が目指している大学ではあせる

 

でもね、大学の先生のアシスタントっていう仕事をもらえたら授業料はほぼタダになるんだ。だから、それを目指したり、受験用の作品を仕上げたり・・・。今、とっても忙しいんだ~。

 

ね、カロヤンちゃんも大学、考えてみなよ。

せっかく今、ここで音楽の勉強をしているんでしょう?

 

アメリカの大学はいろんな年齢層の人がいるんだよ。

40代、50代の人なんてたくさんいるよ。

 

勉強したい人が勉強する。

それがアメリカの大学なんだよ。」

 

と、話をしてくれました。

友だちの目はとてもキラキラしていました。

夢に向かって希望でいっぱいでした。

 

 

でも、お金の心配もあるけど、私の場合、英語もかなり問題があります汗

 

私:「あの、でも英語が・・・。大学の授業を英語で理解して、取り組む自信がありませんあせる

 

先生:「何?英語が心配なの?(´・ω・`)」

 

だって。

今日の理論の課題の質問文だって先生の力を借りなければ理解できませんでした。(て、いうか理解できなかった(_ _;))

 

こんなんで、音楽関係の勉強ならまだしも、一般教養なんて絶対に無理です。

 

 

隔週に教会で奏楽させてもらえて、そして立派な先生に定期的に教えてもらえる。

 

これだけでも十分に恵まれたことだし、大満足です。

だから、先生、このままここで教えてください(_ _)

 

教会オルガニストとしてドンドン活躍していくなら学位は必要と思います。

でも私は、自分が通っている教会の奏楽をこれからも続けていく、ということが目標です。

だから先生と一緒に勉強できれば、それで十分過ぎます。

 

 

でも、先生からそんな風に言ってもらえてちょっと嬉しかったです^^

先生、いつも励ましてくれたり、優しい言葉をくれてありがとう(^-^)

 

大学、云々ではなく、英語の勉強もがんばらなきゃ汗

アメリカ生活での義務です(_ _;)

 

 

 

<オマケ>

トランプ大統領の就任式が終わりました。

その模様の中で、オバマ大統領の離任が一番、心に残りました。

 

オバマ大統領の政治に対して批判する人も多かったと思います。

でも私はオバマ大統領の政策や言葉、そして目に温かさを感じていました。

 

もうこれからオバマ大統領の美声や思いやりに満ちた言葉や表情が見れないかと思うと寂しいです。

 

奥様のミッシエルさんもテレビに出て、笑いを誘ったり、と国民が政治を身近に感じられるよう働いてこられました。

 

オバマ大統領夫妻がトランプ大統領夫妻たちに見送られながら、ヘリコプターで国会議事堂から離れる時、目が潤んでしまいました。

でも、きっとこれからも政治家としてアメリカのために働いていかれると思います。

 

アメリカは広い、広い国です。

問題もたくさん抱えている国です。

でも、世界中から憧れる国として繁栄してくれたらいいな、とかろやんも祈っていきたいと思います(_ _ )

 

もちろん、日本も!!

平和と希望であふれる世界で一番の国になって欲しいです!(^o^)/