でも、降っては止み、降っては止みの繰り返しなのでまだ非常事態となってません。
と、いうことでレッスンに行こうと家を出て、10分ぐらいドライブしていたら先生からメッセージが電話に入りましたっ。
「かろやんっ、車のバッテリーが上ってしまって、全く車が動きませんっ。いつ、教会に行けるか分からないし、いつ直るかも分からないからレッスンは来週に延期しましょう。」
とのことです。
あららー。
先生、どこにも行けないじゃないですかっ。
アメリカは車がないと(大都市になると違うかもしれないけど)何もできないからお気の毒です・・・。早く車のご機嫌がよくなるといいですね(^^)
そして、明くる日。
外を見ると天気予報通りに吹雪が始まっていました。
測ってみると24センチほどありました。
北に住んでいる方にしてみたら、「なんのこっちゃ。」と言われる量かと思いますが、こちらでは大騒ぎです。先ほど、領事館からも「注意警報」の連絡がきました。
今日は家から出ず、コタツでゴロゴロしましょう^^
今週はオルガン教室がなかったので、牧師のメイダー先生との「ピアノ&オルガンデュエット」のお話を書きたいと思います。
去年の11月頃、牧師のメイダー先生から、
メイダー先生:「かろやんは今までピアノとオルガンのデュエットをしたことある?」
私:「はい、ちょっとだけ。少しだけ(2回)あります^^ (その時は私はピアノ担当)」
メイダー先生:「じゃ、僕とやってみない?!」
と、楽譜を渡してこられました。
と、仰られました。
メイダー先生はピアノもとってもお上手です。
時々、礼拝の前奏などでピアノを演奏されます。70代後半の方ですが、指のタッチはしっかりとしていて、早いパッセージも難なく弾いていかれますっ。
かっこいい~!!!
ちょっとメイダー先生にトキメキましたよっ!!(*´ω`*)
オルガンとピアノのデュエットの楽譜はこんな風になっています。
ピアノ譜が上、オルガン譜が下になっています。
アメリカの多くの教会では、このようなオルガンとピアノのアンサンブル音楽を取り入れています。
オルガンの音って、迫力や存在感はありますが音に輪郭がないように思います。そこにピアノのハッキリとした音が加わることで、より豪華な音楽になっていきます!
11月から月に1回ずつメイダー先生とアンサンブルをしていきました。
でも、ピアノは牧師の説教台の側に。オルガンは後ろのバルコニーの上。お互いに距離があります。だから合わせていくのはとても不安です。
それにメイダー先生は礼拝前に1回、一緒に合わせの練習をすればいいでしょ?と言います。そ、そんなっ、一回だけではムリですっ。でも、「少々、間違えても誰も気にはしないから^^」と、大らかに言われます・・・。
そんななので、11月も12月も私は上手く合わせられませんでしたっ。音の間違いってよりも、拍子が途中でずれてしまったり、タイミングを上手に取れませんでした。いつも身体の中でメトロノームを動かしていないといけませんね><
でも、教会のみなさんにとって2つの楽器のアンサンブルは好評のようです^^ これからも続けてほしい、と声が上がっています。きっとメイダー先生の人の心を惹きつける音色のおかげだと思います。
2月中旬からキリスト教のカレンダーでは、「レント(イエスが十字架に掛けられていくまでの期間)」に入ります。その時にもメイダー先生と一緒に音楽をつくっていけたらいいな~。
アメリカって本当にいろんな音楽がありますね!^^
(オマケ)
メイダー先生とのデュエットの練習を始めようとした時、礼拝堂に早くから女性の方が一人、ポツンと座っておられました。
私はバルコニーから下を見ていました。
メイダー先生はピアノには向かわれず、その女性の側に座り、話しかけておられました。
しばらくすると、その女性の方が泣き声を上げながら、メイダー先生に訴え始められました。わたしはバルコニーの上から様子を見守っていました。何を言われているのか、全く聞こえませんでしたが、女性の方は何か思い、深く悩まれていたんだと思います。
メイダー先生は優しくその女性の肩を抱き寄せ、手を握ってあげながら「大丈夫、大丈夫」と優しい声とあたたかい笑顔で励ましておられました。
メイダー先生は「〇〇しなさい」「〇〇していくべきだ」という励ましはされない牧師先生です。
ただ、「大丈夫。」と、にっこりと微笑みながら寄り添ってくれる先生です。
だからこの女性の方だけではなく、多くの人がメイダー先生の側に行って安らぎをもらっていると思います。人が思い悩んでる時に本当に必要な言葉というのは、「大丈夫だよ。」と、「あなたの側にいるからね。」という言葉なのかもしれません。
メイダー先生と女性の方はしばらく話されていましたが、10分ぐらいしたら、メイダー先生がピアノに向かわれました。そして練習を始めていきました。
メイダー先生が女性に寄り添われている姿を見て、「イエス・キリストもこんな感じだったのかなあ?」と思いました。
礼拝堂には神様しか知らない、いろんな情景が日々あるんだと思います。そんな場で奏楽をさせてもらえていることにもっと感謝して、誠意をもって臨まないといけませんね。