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先日書いたブログのコメント返信で、公立中高一貫校の学校見学などについても触れました。

これまた完全な私の私見なのですが、少し公立中高一貫校についても書いてみようと思います。お付き合いいただければ幸いです。

 

中学受験において、私立受験が大半を占めていますがそれはあくまで国公立の学校が少ないからだと思います。いい学校もたくさんあるので、もっとたくさん受けられれば、所得的に厳しい層にも希望が増えるかもしれません。しかし基本的に東京神奈川では国公立はすべてが2月3日の同日入試。たった1校しか受けられないのです。

 

国立は難関校も多いのと、そもそも入試も中高一貫校よりは私立のペーパー入試と似ています。

ですので筑駒を筆頭に筑波、お茶の水を考えるときには基本的にはペーパーテストで点を取らないといけませんから、私立と併願が当たり前で私立用の塾へ通うことが当たり前です。

 

 

公立中高一貫校の入試って?

 

一方公立中高一貫校においては試験のタイプが少し違ってきます。ですので私立と同じ勉強をしているだけだと厳しいです。

そのわりには倍率は10年ほど前は10倍以上が当たりまえでした。最近は4倍前後が多いですが。

 

作文があったり、グループワークがあるところもあります。

しかし、最近はenaを筆頭に公立中高一貫校対策に力を入れる塾も増えて以前はたまにいた、「公立小の先生に〇〇くん、(〇〇さん)は本当に優秀だ。意欲や態度も素晴らしい。よかったら中高一貫校を試しに受けて見たらどうですか?」と春に言われて、夏からちょろっと算数と作文を準備しただけで受かってしまった、という子も、現在では皆無、あり得ないです。

 

本当の天才ならば別ですが。

 

倍率が増えたり、対策塾が増えたことでいたちごっこのように難易度も上がっています。

何も準備をせずに受かることはできない、といってもいいと思います。

と書くと「うちの近所には何もしないで受かった子がいる」という方がいらっしゃいますが、

本当に「なにも」していなかったのはご本人と家庭のみが知ることですし、あとは「天才」だったんじゃないですかね、としか言いようがありません。

 

ここ10年は私は「何も対策しないで公立中高一貫校に受かった」というお子さんに出会えていません。

 

コロナがあったせいで、面談とかグループワークがなくなったり、比重が軽くなった学校もあります。

そのぶんペーパー重視となるので、たとえば小石川とかだともうしっかり私立の算数を勉強していて、私立難関校と併願しているような子ばかり、になっています。

 

または真剣にそこを狙って、一本勝負で塾で対策しているか。

 

 

併願は、厳しい

例外はいくらでもあります。ありますが、一言でいえば相談されたら「普通の子に併願は厳しい」「1校しか受けないならしっかり地元の公立中に行くつもりでそっちの心づもりをすること」とお話しています。

 

運の要素もありますので、その点では筑波よりも順当ではないと思います。

本命の方は中高一貫校対策の塾にしっかり行って、覚悟を決めて落ちてもいいと思ってやることです。が、子どもはそうはいかないものです。

 

現在、中高一貫校受験だからって「ゆる受験」だと思ったら大間違い。

それだけ勉強したのに1校しか受けずに落ちると、子どもによっては傷が深くなります。

我が子の性格を重々考えて、納得のいく話し合いを。

 

 

お金の問題?

 

そもそも、中学受験というもの自体が、「親のエゴ」の部分があると思います。

「うちは我が子から」と言っても、それでも親の手助けと協力、そして「中学受験」を知る環境がなければ子どもが言い出しません。

 

中学受験が大半の地域に住むと、させなければいけないような気にもなりますがそんなことはないので、家庭の経済力その他の協力体制もきちんと考え、無謀なつっこみはしないことが大切だと思います。

 

「うちはお金がないから公立中高一貫校のみ」というのも危険です。

お金がない場合、公立中高一貫校も避けたほうがいいです。国立もそうですが、中学から入ってくるご家庭はけっこう高学歴で高収入な家庭が多いです。お金がないから国立を選んだ方は少ないです。筑駒と開成両方受かって、まあお金も考えて筑駒だよねというのはアルアルですが、そこは次元が違う話ですし。

 

受かったら国公立だからまあラッキーだけど、という方はたくさんいますが、それでも私立の対策はしている方ばかりです。

 

受かったらラッキーくらいの気持ちが国公立の受験にはちょうどいいのかなと思っています。ただし、筑駒はのぞく。こちらは首都圏最高峰としてもう真剣に筑駒目指して死ぬ気で頑張っている子もいますので、受かったらラッキーなんて気持ちでは絶対受からない学校です。

 

明日は、学校の理念という点から最近の中高一貫校を考えてみたいと思います。