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6年の夏が。。。

6年生のご家庭はいかがお過ごしでしょうか。

夏期講習も折り返しに入り、夏休みの終わりが見えてくると保護者は焦ると思います。

夏休みにあれもやろう、これもやろうと思っていたのに夏期講習だけで手いっぱいで全然オリジナルの勉強ができていないじゃん!と。。。

 

お気持ちはわかります。私も我が子もそうですし、生徒さんでも「え?この宿題やってこなかったの?それっていつやるつもり?」と焦ります。。。。でも、ここは一旦落ち着いて(自分にも言い聞かせています)。

 

 

大手塾のテキストは誰向け?

 

主に算数、次に理科の話です。

大手塾のテキストを見ると、まあほんとにびっくりびっくりするくらいの量がありますよね。これも苦手、あれも苦手、これも理解が甘い。目次を見るだけでくらくらしませんか?

 

正直言って、大半の子は全部やるのは無理だし、6年の今からそこを理解し、さらに応用までやって志望校のランクを上げていこう、偏差値を10上げよう、というのはきついものがあります。

 

現在サピ偏53,4が最低ラインで取れている子なら、今後の過去問対策によって新御三家は手が届くと思います。ただ、ぎりぎり合格になると思うので、入ってから大変かもしれません。余裕を持ってきている子もたくさんいますので。早稲アカのNNなどで鍛えるといけるかも、という層ですね。

 

そういう子たちの層は、NN含めてどんどん大手塾のテキストや対策で伸びていくのでここからは「流れに乗ってやるしかない」に尽きますが、問題はサピで偏差値50いかない層、四谷で55以下の層です。

 

受験校もだいぶ固まってきたと思うのですが、そのあたりの「ボリュームゾーン上位層」は本当に何をやらないか、が大切だと思います。

 

サピで立体切断二回切り、とかやらされてませんか?

理科でレベルマックスの物理をやってませんか?

 

それぞれの分野で、ここまではできたらいいけど、これはもうあなたには要らないよ、というラインがあります。

 

 

難問を解説してもらっても力にはならない

その子にとってその問題が必要かどうか、は見てみないとわかりませんが、講師や家庭教師ならわかるはずです。

志望校から考えて、どこまでやるべきか、ぜひ聞いてアドバイスを生かしてください。あれもこれもやれ、という先生は逆にあとで「これやってなかったじゃないか!」と苦情が入らないための保険をかけているだけかもしれません。

 

サピテキストの発展問題的なものを授業で教えてもらえなかったからといって、個別や家庭教師に指定して「ここのこの問題を解説してやってください」と言ってくる保護者がたくさんいます。

 

しかし、大抵の場合こちらは「うーん真顔、解説してもたぶん解けるようにはならないんだよな」と思っています。

 

現在α1であるとか、四谷Sコースであるとかで、ここの、コレだけどうしてもわからないんです!!というのならもちろん対応しますし、そういう子は大抵自分で普段からそういう質問の仕方をしていて保護者が指定してくることはないです。

 

その難問1問が理解できたとしても、もう一度出たら申し訳ないけど解けないです。厳しいことを言いますが解説されて解ける子は下のほうのクラスにはいません。

 

それをやるよりも、点数を上げたければまず算数なら計算ミスを誘引するその汚い字をなんとかしましょうね、とか、逆算大丈夫ですか?一行問題に穴はありませんか?こういうことをしっかり詰めていくほうが格段に点数が上がり合格が近づきます。

 

 

「引き算」で考える

 

私の場合は一応、「引き算」を常に意識しています。これは例の残念な兄のときに、「我が子」の受験を初めて経験してみて講師だけのときとは違う「焦り」や「不安」を感じたからこそ実感として持っているのですが、しつこいですが、「何をやらずに済むか」を考えてあげるということです。

 

受験校の過去問を参考に、本当にこんな問題必要?というラインを考えてあげて、無駄な問題は省いてあげる。

そうすると心にも余裕が出ますし、何より時間的余裕が生まれます。

 

判断が難しければ塾の先生や家庭教師に聞いてみてください。どれをやらなくていいか、教えてくれると思います。

 

大手塾でクラス分けがされている場合は、実は保護者は知らないだけでけっこう線引きされていて、子どもには「これをやってきて」という指示が出ているはずです。それ以上、やらせないようにしてください。

 

難問をプラスするのではなくて、どの分野でも点が取れてないところは「基礎的なことが完璧か」をチェックしましょう。案外、最初の解き方、手の動かし方、書き方からズレていたりします。そこができれば(2)までは絶対正答するよね?ということが多々あります。

 

もし、担当の先生が問題を見て「ここから先は要らないよ」と言ったなら、その先は捨てていいです。時間を捻出できたと思ってください。

 

 

あくまで中学受験の合格のために、という視点です

 

本来、学問に終わりはないので「これは捨て問ね」「ここから先はあなたはやらなくていい」なんて、教える側がいうべきではないことです。それは私も十分わかっています。

しかし、中学受験で志望校に合格することを目指して頑張っている子には、ここまで来たらあとは最短で、できるだけ合格に近い道を示したいです。それでも合格できるかはわからないのですから。

 

要らない勉強なんてないし、やったことは無駄にはならないはずですが、現時点でわからないことを時間をかけて詰め込んでも結局は身にならず、たいして中学以降も役に立たないかもしれません。

 

 

じゃあ今から何をするべき?

 

これは私の考えですが、今、ボリュームゾーンからそれ以下といわれる偏差値帯の子は何をしたらいいか。

もし社会が「苦手」とか言っている子がいたら、問答無用ですぐ社会やってください!!社会に苦手なんてことはないと思っています。やってないだけ、です。基本的事項だけでもいいので、きっちり確認してください。それだけでこの層は成績が上がります。

 

算数が苦手な子は上に少し書きましたが、一行問題で「割合」とか「速さ」とか平気で「私苦手~」「おれ、きらい」とか言ってませんか??立体はもう捨ててもいい(大半のこの層の学校には出ないし出ても(2)くらいまでなら解けます)ので、四谷偏差値58以下の学校を受ける子は一行問題の中で絶対に苦手分野を作らないでください。切断とか要りません。

 

国語が苦手な子は、ここからは過去問やってください。この時点で国語が出来ない子は漢字も語彙も出来ていないはずです。でも、いくら問題集をやっても身につかなかったから今があるので、ここからは過去問で実戦演習で出てきたものを叩いていくスタイルでいいと思います。ちなみに、国語の四科のまとめ(四谷)の語彙・文法は大量ですが網羅されているので可能ならあれをやってほしいです。でもそれより実戦演習しましょう。実際の入試で自分が漢字をどれだけ間違えるか、語彙がどれだけ甘いか、身に沁みながらいくしかないです。

また、こういう子は形式への慣れも大切なので過去問をやって慣れておくことは大切です。

 

理科が苦手な子は、苦手といってもぜったいに算数と同じで「分野」があると思うので苦手な分野だけつぶしましょう。その際、難問はやらなくていいです。出ないので。あと理科は学校によって傾向が大きく違うので過去問が大切です。その学校も生物、化学、物理、(地学)どれも出すのですがそれでも傾向があるので同じ分野のなかでもこういうことがよく聞かれる、ということはつかみましょう。

 

「プラス」して勉強していくことは大変なので、ぜひ何かをやめて、時間を作ってみてください。

応援しています。