ご訪問くださり、いつもお読みくださりありがとうございます。
ご質問をいただいておりましたので、改めてネットを利用した学習や、STEAM教材などについて私見を書いてみたいと思います。
まず、あくまで「中学受験」を目標としたときにどう有効か、という視点で見ている話だということをご理解ください。
中学受験「にも」いいよ、くらいの場合はそれほど評価していません。
そして申し訳ないのですがご質問をいただいたワンダーボックスについて詳しくは私も知りません。シンクシンクの会社のですよね?シンクシンクは息子が低学年のときに流行って(まだ無料だった)、何かの待ち時間とか遊びではやらせたことがありますが、1人でやらせたことはないです。幼児から低学年の暇つぶしとしては、ゲームよりはいいかもしれません。
娘にも1日1ステージでしたっけ?無料で出来る分だけはたまに何かの待ち時間などにやらせたことがあります。今まで4回くらいかな。とても食いついてもっとやりたい!と言われますが「ダメ」と言って却下しています。もし有料会員になってしまったら、今必死で隙間時間に読んでいる読書タイムがシンクシンクに少しでも取られてしまうのが嫌だからです。
さて以前にスマホやゲームの害については書いているのですが、ネットに関しては、本来は勉強にも役立てることができる素晴らしいツールなわけですよね。
YouTube配信を少し検索すれば、算数のわからない問題の詳しい解説も載っていますし、AIに聞けば解説解答もお手の物です。
ただ、私が見てきた中ですとそれを効果的に学習に使える小学生はほぼ皆無だ、ということです。
以前も書きましたが、スマホを持っている小学生で自習室でスマホで遊んでいない子は一人もいませんでした。
1人も!!です。誰ひとりとして例外なく、遊んでいました。親には自習室に行って勉強してくると言って。
だって、無理なんですよ、どんなに規制をかけたって子どもは外せますし、世界の頭脳みたいな大人たちが人間を中毒にさせようと思って全力で開発しているのに、わが子がそんな簡単に乗り越えられるとお思いですか?と言いたくなるくらい、スマホやタブレットをろくに規制をかけずに渡している方が多いです。で、塾でも友達同士でトラブルを起こしたりして、正直塾側も勘弁してくれよという事態がけっこうあります。
お子さんを過信している方が本当に多いようです。
話がそれているようでつながっているのですが、スマホやタブレットでRISUもそうですし、ワンダーボックスでもスマイルゼミでも、同じなのですが、相当親が気を付けて使わせないとその会社がうたっている効果はないと思います。
つまり、デバイスとネットを与えた時点で、大抵の子は他のこともするようになるからです。親の目を盗んでゲーム、ネット、YouTube配信。つきっきりで隣りでやらせるならいいのですが、そもそもそういう教材は子どもが「自分で」「自主的に」「一人で」「親の助けなく」できるという謳い文句なはずですので、ほとんどの家庭が1人でやらせるようにすぐなります。
で、最初はいいけどしばらくするとたいして効果が出ず、あれ?と思うと勉強していたはずの時間に他のことをやっていた。。。。となるわけです。
何度も何度もそういうご相談を受けていますし、うちの息子もそのタイプです。
しかし、たまに、一切余計なものに目もくれずにネット教材が進む子がいます。
でもそういう子は、紙でも同じなんです(笑)。
つまり、ネットでも紙でもやる子はちゃんとやるし、やらない子はやらない。
そうなったときに一歩間違ったときの害が大きいのはネットを利用したほうだ、というのが私の懸念です。
次にデジタル教材の懸念の2番目として。
デジタルであるがゆえに、物によっては間違えたときに、ボタンをどんどん押し変えていけば正解できてしまう、というものがあります。それって全然考えてないですよね?もしシステムがそういうものだった場合は、その教材は避けたほうがいいと思います。
勉強時間なども親のメールに送られたり、サイトで確認できるのは当たり前ですのでそうやって監督すればいいじゃない、と思うかもしれませんが、うちのバカ息子のように、画面を開いておいた上にゲームを開いてそっちをやる奴もいますので
そうじゃない場合でも、一番心配なのは、
アが違うならイみたいなことが出来てしまうものも多いので、その点が心配です。本来思考するための教材がそうならなくなってしまいます。
次にデジタル教材の懸念の3番目。
自分がわからなかったときに、解説を動画で見る。すると、大して苦労して思考しなくても解説が聞けてしまって、わかった気になる。すぐ正解を見れてしまう。それはどうなのかな、と思うわけです。この話ってタイムリーで、少し前にコベツバの動画の利用について、そういう意見がネット上でいろいろ盛り上がっていたそうですね。私も同感です。
このような懸念から、中学受験を目的とした場合、私は比べると紙媒体の勉強に軍配が上がると思っています。とくに低学年までは。
もちろん、識字障害があったり、その他学習障害がある場合などはデジタル教材を有効利用した場合がいいことがあります。ただ中学受験において、だと現時点の入試の仕組みだと偏差値が48程度以上必要な学校を目指すには、紙教材で勉強しないときついと思います。
ただし、デジタル教材もワンダーボックスがまさにですが、立体、回転、そういうものに関しては完全に有利なわけです。だって回転させてくれるわけですから。
なので、どうしても頭で回転が難しいものの補助にはなると思います。わかりやすいですよね。
理社なんかも映像教材はわかりやすい。しかし、あくまで「補助」だと思います。
回転を見て覚えるのではなくてまずは、立体図形を作ってみたほうが絶対に効果はあります。低学年、幼児ならばなおさら、工作として作ってみればいいわけです。小学校受験なんかまさにですよね。
デジタル教材は便利ですが、その映像を見ることで本当に1人で図形が頭で動かせる訓練になるのか?私には疑問です。
うなりながら工作をしてみる時間て、高学年には取れません。
高学年になったら、YouTubeでスポットで回転の映像とか見てもいいと思うのですが、幼児から低学年がそれを見て、本当に脳を鍛えられているのか疑問です。まあ私は脳のことなんて全然知らないので、ただのアナログ人間のたわごと、と開発者には言われそうですが。。。。
でも人間の脳って、楽なほうに流れるじゃないですか、だから大丈夫なのかな~とつい思ってしまうわけです。
ですので、私はあくまで補助としてデジタル教材は考えたほうがいいと思います。
ちなみに、うちもやらせている
Z会をみると。
中学受験コースは解説こそ動画ですが、解くのは紙です。問題は冊子にあって、それを解きます。計算問題も冊子に書き込みです。中学受験コースじゃない場合はオールデジタルのもあって、それのほうが断然安い。。。。なんかそれだけでも意味深に感じるのは私だけでしょうか?
中学受験コースの子には紙で勉強させるのに、そうじゃない子にはタブレット学習を勧めてるって、どういうことなのかなと思ってしまいます。
タブレット学習だと、〇つけも自動ですし本当に楽なんですけどね。
娘も幼稚園年長で小1をやっていたときはデジタル教材のほうを選びました。それは完全に私が息子の受験で手一杯で放置するしかなかったからです。良いとは思ってませんでしたが、自分の家庭の状況に合わせて選択しました。
楽でしたよ、親は。また、娘も真面目に取り組むほうなのでその点も比較的安心でした。それでもチェックはしましたが。
しかし、小3の中学受験コースに昨年入るときからはもちろん紙教材ですし、あくまで映像は解説や管理だけです。
ちなみに、浜学園もWebコンテンツが充実していて、しすぎて全然使いこなせていないのですが、最レベももちろんテキストは紙で送られてきますし、復習テストも紙です。授業は板書式ですし。
やっぱり、紙と鉛筆を使わせないと低学年はダメなんじゃないかと思います。
モンテッソーリ教育でも、手を使うことが脳を動かすことになる、という考えがあり、そういう考え方も私に影響を与えています。
あとですね、もう一つ心配なことがあって。
それは目です。
今の子は、小学校でもタブレット学習をして、帰宅してゲームして、テレビ見て、勉強でもまたパソコン見て。。。。本も読めと言われるし。。。移動の隙間時間は親のスマホでシンクシンクなどの教材で暇つぶししている子もいますね。もちろん机に向かって勉強もある。
いったいいつ、目を休めるのか、ということが心配です。
我が家はスマホなし、テレビなし、ゲームなし、タブレットで動画を見るのもなし、ですが、その理由には目を守るためというのもあります。(Tverを使って、博士ちゃんとか世界ふしぎ発見!(大好きだったのに今は特番だけです)とか、は見ています)
兄も授業はじめ、自宅でもどうしてもパソコンを使った課題もあるし、メールのチェックも必要ですし、(隠れてもちろんパソコンでネットサーフィンしたりしてますよ、ゲームとかも)1日2時間以上は使っています。
娘もZ会や浜学園のWebを見ると、2時間とかになることもあるので、やはりそれ以上は見せたくないというのが本音です。
目のことを考えると、Z会も浜学園のWebも本当は控えたいくらいです。
一応おかげさまで、息子もまだ視力は1.5と1.2とかで、かなり学校でも珍しいほうです。ほぼ全員メガネ(コンタクト)ですから。
先日、息子の学校の学年保護者会で、先生から伺ったのですが、中高生の平均ネット時間は一日6時間だそうです!!
6時間てすごくないですか??
でもふと自分を振り返ると私もそれ以上かも、と。
ただ、わが子には自分を棚に上げて規制しているおかげで、娘も移動時間や隙間時間はとにかく本を読んでいます。
息子も中高生にしては読んでいるほうだと思います。
以上のような理由で、デジタル教材は使い方が難しいと思っています。
このようなことを考えていますが、いろいろなご意見があると思います。
またそもそも、私はデジタルに強いどころか弱いほうで、あとゲームが苦手です。
びっくりするくらいゲームの才能がないです。だから面白さがまったくわかりません。
マリオカートをやって、ひとりだけ逆走していても気づかないくらいダメです。(それって他の能力の欠如じゃないか?という噂もありますが、方向音痴ではないです。地図を読むのも得意。)
ネットサーフィンやドラマとかは動画で見ますが、ゲームをしない分、頭が固いのかもしれません。。。。
それと講師をしていると、保護者の方から訴えられるのはどうネットをスマホを規制すればいいか、勉強に必要だからと言われて渡したパソコンが悪用されている、とかそういう話ばかりなのでつい、否定的になってしまうんだと思います。
娘はデジタルに疎いほうで、わからない画面は進まないし、ボタンも押さないので、比較的安心ですがSNSが怖いのでスマホももちろん持たせていません。
長くなりましたが、どなたかご参考になれば幸いです。
本日のおまけ
目のこと、身体のこと、成長のこと、を考えて完全無農薬栽培の畑グループに実は入っています。毎週は行けませんが、息子にも娘にも、作物を育てる大切さ、素晴らしさを体験してもらっています。
いつか畑のことも書きたいなと思っています。生きた勉強でお勧めです。
その無農薬野菜グループのメンバーも大地を守る会に入っている人が多いです。
生活クラブにも加入していますが、ズボラな私はよく注文を忘れるので、「大地を守る会」の野菜もスーパーやネットで買って補充しています。大地も私は信用していて、売っているスーパーは少ないのですがそこまで買いにいったりします。
間違いなく安全な素材なので、お勧めです。