ご訪問くださり、いつもお読みくださりありがとうございます。

 

コメントを頂いたので、以前と内容はかぶる面もありますが現在小学5年生で、大手塾の偏差値で50に行かない子はどうしたらよいのか、をテーマに書いてみたいと思います。

 

まず、偏差値50、この場合は四谷か日能研偏差値で、とします。

サピ偏、グノ偏で50、ではありません。また首都模試で50、でもありません。

ちなみに首都模試で50に満たない場合は、相当なテコ入れが必要です。

 

予習シリーズを使っている塾で、算数の偏差値が平均で50に満たない場合。

小5の現在でこれ、という場合は完全に「計算力不足」です。

 

圧倒的に計算力が足りていないはず。そして「計算の工夫」がまったく出来ていないはずです。

また、3桁×3桁などもよく間違えるはずですし、小数の計算も半分くらいの確率で間違えるでしょう。

 

そうなってくると、塾のテストにおいて「平均点に行くか行かないか」は「運次第」となってしまいます。

 

単元の内容がわかって式が立てられたとしても、計算で間違ってしまうので点数にならない。

 

または最初の計算問題が5問あったら2問、10問あったら最低3問は間違えてしまっているはずで、本人の「出来た」という感触と点数の乖離も激しいはずです。

 

通塾していれば、必ず計算問題集が渡されているはずです。これを毎日やるのは当たり前ですが、その内容、やり方を保護者がチェックしてください。

 

塾では、「〇つけまで自分で出来るようにしましょうね、それが自走への第一歩」などと保護者会で言われるかと思いますが、そんなのは「無視」です。

 

〇つけ、解き直し、これが1人で出来れば偏差値50に満たないわけがないのです。それができないから、偏差値50に行かないんだよ!私はよく言うのですが、「誰にでもできると思うな、〇つけ、見直し、解き直し!」です、

 

ちなみに、「見直し」というのは、それ自体が小学生には無理だと私は考えています。

「見直ししなさい」という保護者や先生が多いのですが、小学生は見直しなんてできない生き物だと思ったほうがいいです。

 

「間違えてるところあるよ」とこちらが教えたとしても、「ない」と言ってくるのが小学生です。

「合っている」と思って書いているので、間違いを見つける気なんてないのですから。

 

なので、私はわが子を含めて教えている子には全員に、「見直しなんかしなくていい」と言っています。極論ですが、どうせ見つけられない見直しをするくらいなら、最初から1回で、正解するつもりで解け、と言っています。「一度で正解する。絶対に計算ミスはしない」そのマインドでいかないと、正答率は上がりません。

(ただし、ものすごく良くできるお子さんの場合、見直しして、という指導をします。本人が大人、冷静、もともと慎重、こういう子は小学生でも「見直し」という作業ができるので、「見直ししてね」という声かけは有効です。ただ、そうですね、全体の1割もそんな子はいないんじゃないかと思いますが。)

 

「見直しはするな」という私ですが、実はよく聞くと「見直し」をさせる指導はしてるんですウインク

詐欺師みたいな言い方になりますが、「見直しをしなさい」という声かけ自体が、抽象的すぎるのです。

 

私が算数が苦手、計算が出来ていない子に必須で言い続けるのは、

「引き算したら、その場で足し算して!!」という言葉。

 

たとえば、1203ー108 こういうの、高学年でもめっちゃ間違えるんですよ。筆算しても、間違える。

多い間違いは、「95」にしたり「1195」にしたりする。

そういうときに私は「あー、筆算間違えちゃったね」とは言いません。

筆算なんて、間違えるんです。私も筆算苦手なので(笑)

私がかける声がけは、

「1195に100足してみなよ。すでに1200超えてるよね?絶対あり得ないよね?」と声をかけます。

何を言いたいかというと、「確かめ算」までいかずとも、108を足すかわりに100を一瞬足してみるだけで、自分の答えが1203を超えてしまうことはわかるでしょ、ということです。

そういう感覚、あり得ない数字、答えを避ける感覚、こういうものを持ってほしいと思っています。

 

小5でも小6でも、算数が苦手だという子は大半がこういう感覚が無い、または少ないです。

 

なので、1203-108を筆算でしたとしたら、その場でその筆算を下から足す。これをもう癖にしなさい、その場で足しなさい、と言っています。

だいたい3秒くらいあれば足せるはず。その3秒で5点がもらえるんだ、と苦手な子には話します。

 

ただ、一度言ってやるようになるのなら、苦労はないのでそういう子はずーっと言い続けないといけませんが。

 

うちの娘もたまに計算ミスをするのですが、そういうときに、見ればわかるレベルのあり得ない数字を書いて間違っているとき、私は必ず「なんですぐその場で足さなかった?」と言います。

 

これは割り算や掛け算でもそうで、正確な「確かめ算」までしなくとも、一瞬、一度、その場で自分の書いた答えを振り返る。文章題もそうです。「残ったもの」を聞かれているのに「使ったもの」を答えている、とかそういうミスはそれだけでなくせます。

 

単位を間違えたり、聞かれたことに答えてなかったりしたとき、「あー、うっかりしちゃったねー」という親御さんも多いのですが、そうではないのです。

私も便宜上、「うっかりミス」「凡ミス」という言葉を使いますし、人間である以上ミスは避けられないのですが、「凡ミス」なんていうものは本当はなくて、原因があります。

 

計算ミスも、答え方ミスも、「振り返らないから」です。その一瞬、その数秒をしっかり使う訓練をし、できるようになるとぐっとミスは減ります。

 

それはもう、癖にしていくしかないので、出来るだけ早いうちから言い続けるしかありません。

 

ただ、親がきつく言いすぎると、子どもが嫌がったり追い込みすぎたりするので、あくまで「癖づける」つもりで。

「なんで見直さなかったんだ!」というような叱責は一番効果がありません。

 

「一瞬、足し直せばこれ気づけたよね」「ここでもう一度最後問題文読めば、何を聞かれてるかわかったんじゃないの?」と具体的に指摘するようにしましょう。

 

本日はここまでで。続きは次回に書きたいと思います。

お読みくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

こちらの計算奥義シリーズ。あまり知られていないのですが、問題量がすごいのでたくさん練習したい子にはおすすめ。
偏差値50に満たない子は導入編だけで充分です。

とにかく量が多いので、塾の計算問題集にプラスしてやるのはけっこう大変です。ですが問題の質はいいです。

 

 

 

 

 

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