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今までも色々と中学受験について書いてきましたが、ざっくりいうと「適性がある子が有利な競争」だと思います。

 

適性そのものについては、今までも書いてきたので細かくは書きませんが一言でいえば「大人な子」。。。。

 

1.ものごとの先を考えることができる、または考えることが楽しい

2.新しいことを知るのが楽しい

 

というような子は向いています。

よく、「競争が好きな子」が向いている、などといわれるのですが私はこの点は「そうでもないのでは?」「競争、の考え方による」と思っています。

 

人を押しのけてまで、引っ張ってまで前に出ようとするようなタイプは、そんなに伸びない印象があります。なんていうか、「意地悪な子」。そういう子は低学年のときは大人しい子を蹴落としているし、口でマウントを取っているので上の方にいたりしますが、長続きしません。

 

受験勉強における「競争」というのは、大学受験や資格試験まで共通で「自分との闘い」に最後はなっていくものだと思います。もちろん、他の人よりできれば合格なので本当は他人との戦いなのですが、でもその過程では自分に勝てないと他人と戦うレベルまでいかないように思うのです。

 

もちろん、小学生には難しいので、親がいて、塾があって、家族で支えながら、励ましながらなんとかゴール、となるのですが。

 

ただ、大なり小なり、自分と闘って何かを乗り越えられたら中学受験は成功体験になるのではないかと思います。

 

私もそう思って息子を𠮟咤激励してきたのですが、やり方もまずかったのか、彼のやる気スイッチはいまだ発見できていませんが。レールに乗せるところまではやったので、あとは大学受験に向けてそろそろ走り出してほしい。。。。チーン

 

話がそれましたが、誰でもかれでも中学受験に向いているわけではないのはお分かりかと思います。

じゃあ、向いてない子は中学受験させないほうがいいのか?

私は一概にはそうは言えないと思って、そう信じて息子を育ててきましたし、指導させて頂いているお子さんにもそう思って接しています。

 

中学受験に向いていないタイプでも、やり方次第で「その子に向いている学校」へは入れると思っているからです。

 

まずいのが、向いていない子に、向いていない学校を強要して目指させるパターンだと思います。

向いている子でも、やらせすぎると円形脱毛症などになったりします。(実際にいます。本当に酷い話だったのですが、この話はまたいつか。)

 

お子さんがあまり勉強に熱心になれないタイプなら、まず塾はサピやグノはやめて、もう少し面倒見のいいところへ入れ、偏差値も10も20も上の学校を目指させない。

 

四谷偏差値50の学校だって、かなり一般的には難しいわけですし、もし勉強が得意でないのなら、逆に偏差値40台以下の学校の中から大学附属や指定校推薦が充実している学校を選ぶ、わが子が楽しめそうな雰囲気の学校を選ぶ。そういう視点で学校選びをすることで中学受験は成功に近づくと思います。

知人は、偏差値表でいうと四谷偏差値で30ちょうどくらい、サピ偏は測定不能の学校へ進学し、推薦である国立大学へ進学しました。そういう道だってあるわけです。もちろん大学のレベルだけがすべてではありませんが。

 

私も偏差値40台の子もたくさん見てきましたが、とにかく学校選びさえ間違えなければ親子で満足する受験ができます。

 

偏差値ではなく、学校の理念、先生の様子、文化祭の様子、そういうもので学校を選んでいくことが第一歩です。

 

周囲には「そんな偏差値の学校行くなら中学受験の意味ないんじゃない?」というような発言をする人もいると思いますが、そんなのは無視です。

 

私は以前も書いたかもしれませんが、ほぼすべての首都圏の私立中のほうが公立中よりも総合すると「質が良い」と思っています。


私立には必ず学校の理念というものがあるので、その理念が家庭の理念と合うことで良い教育環境になりますし、教職員も移動が少ない分熱心な人が多いと感じます。

 

部活もとくに文化系のものが専門的だったりします。(運動部は、時間制限や遠距離通学の影響で強豪校は少ないです。スポーツ推薦はのぞきます。)

 

お住まいの学区の公立中学が相当良い評判だったとしても、校長が代わったりしたら次はどうなるかわかりません。

 

そのような面からも、私は中学受験は色々な子がチャレンジしたほうがいいと思っています。

 

ただ、塾の教材や方針はどうしても御三家を目指させるようなものが多いので、本当にわが子と自分の家庭がそれに合っているのか、そこさえ注意すれば受験勉強はきっと将来にも役立つと思っています。

 

中学受験を経た子の知識は厚いです。それを「もう二度と勉強なんかしたくない」と思わせず、燃え尽き症候群にさせずに今後につなげていけるようにすることが、親と塾の役目だよな、と思っています。

 

偏差値40台でも、30台でも、わが子ができないと思う必要はなく、偏差値はあくまで他人と比べたものなので、わが子がどれくらい頑張っているか、目標を持って勉強できているか、そういう視点が持てたらと自省を込めて私も思います。

 

お読みくださりありがとうございました。