いつもお読みくださりありがとうございます。
【2/19追記※偏差値のところ、訂正があります。
何を間違えたのか、各塾の偏差値比較のところで四谷と浜学園を並べてしまっていました。予測変換などで打ち間違えたのか、申し訳ありません。自分で今朝読み返して気づきました。今までも急いで書いていることも多く、誤字脱字は多いのですが意味が伝わればいいか、と見なかったことにしてきましたが、これはまずい!
浜学園の偏差値は、ほぼサピと同じです。希もグノも同じです。例えば浜学園の桜蔭偏差値は63。女子学院61。洗足58,鴎友54、豊島岡62,というような感じです。】
先日から続けて今年の中学受験の振り返りを私なりに書いています。とてもとても狭い範囲の世界の話であり、感想です。
今年の受験の総括はぜひ、サピ、早稲アカ、四谷、日能研などなどそれぞれの塾の入試報告会を聞きにいってください。
ちなみに私は毎年時間が合うかぎり、というかかなり優先度を上げてそれら各塾の報告会には行っています。
日能研のオンザロードとか、早稲アカの動画とか、他人のはずなのに毎年涙が止まらないです。。。いい加減慣れたいと思いつつ、慣れないですね。
そしてわが子のときが一番気持ちのブレが少なかったという。涙1粒も流れず
自分でもびっくり。ちなみに自分の中学受験のときも3校受けて全勝だったのですが、一ミリも涙が出ず
。受かったらうれし泣きする予定だったのに、ホッとした気持ちで笑顔になり、そんな感情なんだと自分にびっくりしたことを今でも覚えています。
わが子のときは、基本的に想定内のことだったので、もちろん落ちてしまってまずいな、とは思いますが、それも想定してあって次の手は決まっていたので、迷いがなかったからですかね。落ちても受かっても涙は1つも流れませんでした。泣いても仕方ない、はい、次へ、という感じでしたね。息子の気持ちはとくに思いやることもなく。だってやる気スイッチが最後まで入らなかった子ですので。そりゃそうだろ、落ちて少しは反省しろ、と思ったくらいです
。
脱線しましたが、今日のテーマは模試、です。
いろいろありますが今日は6年生で受ける模試。
まず、首都模試って知ってますか?
サピやグノ、四谷系、日能研、浜学園などの方の中にはもしかしたらご存じない方もいるんじゃないかと思います。
受験者人数は最大なのですが、明らかに受験者層の偏差値帯が上記の層と違います。
それがよく首都模試だと偏差値が10から20上に出る、という話です。
とくに差がついているのが、四谷でいう50前後、いわゆるボリュームゾーンあたりの偏差値です。
そのあたりが15ほど違っています。
一方で、偏差値30台、偏差値70台前後になると、首都模試でもその他でも同じまではいかなくとも、近い偏差値となります。
例えば開成とか。桜蔭とか。このあたりになるとどの模試でも最難関の位置になります。
一方でサピ偏で49あたりの学校というのは、四谷、浜学園だと(2/19ここを訂正。浜学園と四谷は5から10違います。トップに書き直しましたが、浜学園はサピとほぼ同じ)59くらい。日能研だと60くらい。首都模試だと69くらいということになっています。
本郷とか、巣鴨、世田谷学園、今年受験者が増えて人気が上がったと話題の逗子開成(東大軍師がすごく褒めてたことは関係ないとは思いますが(笑)影響あったらすごい)、根強い人気の都市大、女子だと恵泉、鷗友、吉祥女、この辺を見比べると塾によってまったく偏差値が違い、えらく差があることがわかります。
このあたりの上位から難関校あたりですと、やはり四谷の合不合が一番信ぴょう性がある合格ラインが出ると思います。
しかし!!
小さな塾や個別指導が主な塾の中には、上記のような学校を受ける予定の子に対して「首都模試」しか受けさせてないことがあるのです。
最初に私がサピから個別指導の塾に移ったとき、本当にびっくりしました。サピの模試はそれはそれで特殊で、サピ偏55以上、下げても50以上の学校を受けない場合はオーバースペックであり、はっきりいって無駄です。
が、その逆もあって本郷あたりを受けるのに、首都模試を受けていったい何が測れるのというのでしょう。。。。
首都模試を受ける子の中に、何人本郷が第一志望の子がいるか、何人鷗友志望の子がいるか。。。
問題もサピなどと比べて格段に基礎問題が多く、例えば四谷偏差値60以上の学校を受けるのならば全科目1問間違い程度に抑えないといけないような問題です。
よく、模試というのはまんべんなく力を見るので、各学校の冠模試じゃないとだめだ、と言いますが、いくら冠模試は開催されていない学校を受けるとしても、首都模試はないです。
誤解のないように言いますが、首都模試自体が悪いわけではなく、「使い方」があるということです。
首都模試でライバルとの立ち位置が測れる学校というのは、四谷偏差値で50以下の学校です。いや、45までくらいかな。
四谷偏差値50前後くらいの子はボリュームゾーンですので、その位置が団子になって本番突入していくわけです。
そのときに、問題の難易度としてやはり四谷の合不合あたりで鍛えておかないと、競り負けてしまいます。
また、首都模試の存在意義として、サピや浜学園、希もそうかな、偏差値表では不掲載となっている学校の偏差値が首都模試では出ているという点があります。
サピ偏では値が出せない、つまりサピからそこを受ける子も少ないし、問題もその学校対策としては合っていないということです。
そのあたりを調べるにはやはり首都模試がいいし、ライバルとの差もわかると思います。
例えば。
明大明治に行きたいなという子。その子が首都模試を受けても何の意味もない。
あの問題で満点取っても、明大明治の対策にはなりませんし、そこで偏差値70オーバーしても価値がないわけです。
やはり、学校に合った模試を受けたほうがよく、なので冠模試が開催されているような学校を受ける場合は、他の塾の模試であっても受けておくといいと思います。
今年受け持っていた子で、サピを辞めて個別一本に切り替えた子がいました。万年Aクラスでしたのでその切り替えは正解だと思います。しかし、切り替えた途端、うちの個別は「首都模試」を提示。
え~~!!明明、法政、中央横浜、などの学校が志望の子に「首都模試」ですか??
私とその他の先生も「絶対に、今後1年合不合を受けさせてください」と上司にもいったのに、上司自身が「いや、自信をつけさせるために首都模試だ」と。マジか~
と思いました。その謎の自信いりますか?たしかにサピより簡単なので点数は出ますが、結局換算すると偏差値は変わらず。そりゃそうだろうと思いました。
「合わない模試」は簡単すぎるから意味がない、のと同時に逆パターンも生みます。難しすぎる模試を受けて、ただ受けっぱなしになり自分が本来受ける学校とは乖離した問題ばかりです。
大手塾に行かれている方はその塾の模試で充分ですが、志望校と模試のレベルが合っているか、理解することは受験で「作戦勝ち」するための第一歩だと思います。
今回は大手にいっている方には関係ない話になってしまいましたが、それでも冠模試を積極的に受けたほうがトレーニングになるということです。
模試関係の続きなどをまだ続けたいと思います。
ここまでお読みくださりありがとうございました。