いつもお読みくださりありがとうございます。
ここ数年モヤモヤしていて、一体どうすればいいのか解決策がない問題を今日のテーマに。
中学受験を目指して動き出すパターンにはいくつかあり、我が家のように子どもが生まれたときから何かしらの問題(家庭、本人になにかしらのハンデがある、金銭面、など)が起きなければ既定路線(毒親の称号が与えられるのでしょう。)、としているような家庭と、環境などによって子どもが自ら「中学受験したい!」と言ってきたり、親の方が周囲に影響されて「やってみる?」とプレゼンするパターン、という3パターンくらいが大きくわけるとあると思います。それらの一つ一つには「親完全主導型」「子どもが天才型」などなど細分化はできますが、私が相談されて「うーん」と悩んでしまうのが、お子さんが3年生や4年生くらいから周囲に影響されて「私も受験してみたい」と言い出すパターンで起きる問題です。
具体的にいうと、
1.主に子どもが「受験をやってみたい」と言い出した。親もまんざらでもなかったので賛成した。
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2.始めるにあたって、「けっこう大変だよ」という話は親子で確認した。
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3.でもやる!と元気よく子どもが言った。やる気もあった。
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4.なのに、半年たつくらいから、子どもが塾であまりついていけてない、成績が上がらない、という状況になり、親から見ると子どものやる気も全然ないように見える。勉強に向かう姿勢が嫌々に見える。「やる」って言ったのに!と頭にくる。
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5.じゃあ受験や塾はやめなさい!というと、「やる」とは言う。
この3から5を繰り返すパターン。。。。本当によく見聞きします。
成績帯は真ん中以下の場合がほとんどです。
親子で双方、「こんなつもりじゃなかった!」となっているパターンです。
こういう相談を受けたり、受け持っている子がこういう状況になるパターンをいくつか見ていると、気づいたことがありました。
まず、子どもの想定していた「大変だけど頑張る」、の「大変」のレベルが全然違った、ということです。
まさかですね、子どもはゲームの時間や友達との遊びの時間が4年生早々から規制されるなんて思ってもみないわけです。
とくに、幼児期から低学年にかけて「テレビやゲームをある程度自由に」させていたご家庭は本当に厳しいと思ってください。
やらねばならないこと、が少なかった幼児期や低学年のときはゲームを柔軟にやらせることができますが、通塾が始まると、親からすると「ああ、この課題もやってないじゃん、来週はテストじゃん、あれ、漢字の小テストもあるんだっけ??この子やったんだっけ?」と頭の中をスケジュールが駆け巡ります。
まだ習い事もある子も多いでしょうから、親はもう、子どものスケジュール管理で頭がいっぱい
私はこの子のマネージャーか!?という生活になるわけです。他に兄姉弟妹がいたりするともう、アイドルグループのそれぞれの活動を束ねる敏腕マネージャーにならないといけないわけで。。。
一方の子どもは、「そんなに規制されるなんて思ってなかった。」「こんなに自由がなくなるとは思ってなかった」というのが本音です。
「中学受験したい」「やりたい」「頑張る」とは言いました。でも、ここまで辛いとは思っていなかったわけです。
子どもからすると、昨年までは休みの前の日はテレビ見て、ゲームする時間があったのに、それすら時間制限されるの!?なんでそこまでされないといけないの!?という気持ちになるわけです。
これ、どうすればいいんでしょうね。このギャップ。。。
我が家の場合は、まず通塾しなかったのと、ゲームを与えていなかったのでこのゲーム問題は起きず、テレビも家庭自体がほとんど付けないのであまり問題にはならなかったし、幼児期から机に向かう習慣や、デジタル機器以外で遊ぶ(読書や工作、など)ことが多かったのでこのギャップにそこまで直面しなかったのですが(それでもiPad不正利用(笑)問題とか、机に向かっても宇宙と交信?!心ここにあらず、だったりとか、答え写すとか、いろいろ起きましたよ。)、周囲ではたくさん起きています。
小1の壁、小4の壁、なんていう言葉が(他の意味で)ありますが、中学受験の大きな壁でしょう、この「通塾生活の壁」。
入塾したとたん、子どもからしたら刑務所に入ったかのような縛りを感じるんでしょうね。。。
もちろん全員じゃないですが、けっこう当てはまる子がいます。
親御さんは「自分でやりたいっていったのに!」と怒るのですが、子どもは「だって、こんなんだって知らなかったんだもん」ということなのです。
普通の子はたいていそうです。一部の大人びた子、しっかりした子が「自分事」として最初から受験をとらえられるだけです。
このギャップの埋め方をよく聞かれますが、うーん。本当に難しい。
身も蓋もないことを言えば、「みんなそうだから仕方ない」ということです。
低学年までの「ゆるい」生活から「ぴりっと」した生活へ変わるわけですからね。
子どもがどこまで頑張れるのか、頑張らせるのか、よく見極める必要が親にはあるのかなと思っています。
なぜなら、そこで無理に頑張らせても成績は上がらないし、親子関係が悪くなるだけだからです。
現時点でトップクラスの子に追いつかせようとは思わず、子どもの状況を見て継続させるほうが結果はいいと思います。
「量で勝負」ではなく、わが子の目標到達地点を冷静に予想し、ある意味親側は「妥協点」を見つけていくのが中学受験のゴールまでの親の道なのかな~と。
そして、中途半端な伴走はしないことです。
この詳細はまた別に書きますが、親が気分でものすごく詰めて勉強させ、勝手に疲れてまた手を離して、また気分でびっちり横についてやらせる。このようなことをすると、確実に子どもが成績がた落ちします。。。
自分も経験があるのでわかりますが、難しいです。難しいけど、なるべく一定のペースで6年9月まではいきたいですね。
最後は塾の先生も追い込んでくれるので、そこまでは親子でメンタル崩壊しないようにいきたいところです。
お読みくださりありがとうございました。