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低学年の夏期講習。さて、何年生から行かせましょうか。。。。。
この夏、家庭教師として小3の子の早稲アカ夏期講習に伴走しました。
そして思ったことが、「早稲アカ、本気すぎ」。
たしか息子の頃は(受講はしていませんが、カリキュラムはチェックしていた)、3年生の冬期講習あたりに「和差算」「分配算」「植木算」なんかが出てきたように思ったのですが、、、、夏期講習でばっちりでていました。それに角度の基本まで。
新演習テキストでいうと、4年生、予シリでも4年生の範囲の先取りになっていました。
聞いたところによると、3年生後期はさらにこれを進めていき、新4年生になったときにはサラっと4年生前期ほぼすべてと後期の一部の範囲は履修済み、聞いたことはあるぞ、少なくとも初見ではない、という状態にしておくそうです。ちょっとやりすぎじゃない?と思うくらいでした。
というのは、出来る子にはいいのですが、クラス分けしたときに3年生の半分より↓のクラスの子にとってはこれは親塾か個別などのサポートがないと100パーセントの理解は難しいと思います。
地頭が本当にいい、生まれつき理解力の高い子でも3年生でこれらの抽象概念をすぐ理解できる子は少ないはずです。たとえ授業で理解できたとしても、自力で同じ問題が解けるレベルに何人がなっているのか、怪しいと思います。半分より↓のクラスの子は大半が怪しいでしょう。
例題、類題、基礎問題、練習問題、応用問題と単元ごとに設定してありますが、応用問題は手を出さない方がいい子もいるはずです。ここで親が焦って無理やり復習させ、反復させて応用まで広げすぎないようにしたほうがいいなと思いました。3年生の今なら、親も子も反復で出来てしまうんですよね、「応用」問題まで。ただ、応用っていったって、6年生の応用でもないし、あくまで現時点3年生にしては難しいというレベルなので、そこをシャカリキに反復させて出来ても本当の意味で頭を使っていないので、意味がないというか、量と反復でなんとかする癖だけつくので恐ろしいなと思いました。そのとき出来ても「出来た気」になっているだけの可能性が高いです。
まずは、授業を聞いてきたら、例題と基礎問題を理解し、何も見ないで基礎問題が1人で解けるか見てあげる必要があります。そこでつまづいている子は、応用問題は一切やらなくていいです。親御さんは3年生の今のうちから応用問題を捨てることに納得いかない方もいますが、いまそのレベルの子に応用問題をいくら教え込んでも、基礎問題まで理解が崩壊してしまうからです。
早稲アカとしての狙いはなんでしょうかね。先取りと反復を増やして、打倒サピックス??
でも内容としては完全にサピより早稲アカのほうが3年生は難しいです。それでもサピックスのほうが実績がいいということは、結局もともと地頭のいい子がサピックスに集結してるだけ??または小4後半、小5前半くらいから加速度的に難しくしてくるサピックスやグノーブルについていける子だけが実績をあげているからか。
それとも、数年後には在籍人数による合格実績割合とかで早稲アカがサピックスを抜くのかしら??
先取りレベルとしてはそうでなきゃおかしいくらい、いわゆる「中学受験算数基礎」に早稲アカが三年生で入っています。
プレ予習シリーズって感じでしたね。
3年生の後期もそうなっていくのでしょう。それだとやはり早稲アカに新4年生でなんの準備もしていない子が入塾したらキツイよなあと思います。
3年生までは早稲アカで、新4年生からサピという子もけっこういるのですが、たしかに低学年は早稲アカが一番進んでいそうです。良いのか、悪いのかはなんとも言えませんが、できるお子さんにはいいと思います。
そして早稲アカは下位クラスの子にも手厚いので、その点ではサピで沈むよりも早稲アカで目をかけてもらったほうがいいとも思いますし。
家庭教師したお子さんは、後期から早稲アカに入塾することにしたので、そのままフォローが続く予定です。
日能研と迷っていましたが、「もし、早稲アカについていけなくなったら、日能研へ転塾する」という決意をもって入塾されていました。難関校狙いではなく、習い事と両立しながらいきたいご家庭なので、そのプランで大丈夫だと私も思っています。
早稲アカは、3JSというトップコースも3年生から作りましたし、トップ層の囲い込みを低学年化したいのでしょう。
それでも塾ブランド名としたらまだまだ「猫も杓子もサピックス」ですので、どこまでこの低学年強化の成果が出るのか、数年後が楽しみだなと思います。
お読みくださりありがとうございました。