いつもお読みくださりありがとうございます。
このブログでは何度か話題にしていますが、中学受験勉強の低学年化は確実に進んでいます。。
いいか、悪いかは置いておいて。
低学年の夏期講習も、本当に様変わりしたと感じております。
ほんの3年前くらいまでは、3年生までの夏期講習なんて、「勉強への導入」「塾の雰囲気体験会」というのがメインのようなもので、別に行かせる意味なんてほとんど無いものでした。
担当している講師を見てもわかります。
サピでも夏休みからバイトをスタートさせたばかりの学生講師や、「低学年担当」という名のもとに、高学年の現在の受験勉強を全く見ていない、入試問題も解いたことすらない主婦のパート講師がゆるーく担当、とか。
現在でも講師は上記のような場合の塾もありますが、カリキュラムに関しては少しずつ変化してきており、塾ごとの特徴もあります。
そんな中で、私が知る限りの、あくまで「感想、感触」メインの話になりますが、いくつかこんな感じですよ、というのを書いてみたいと思います。
まず
・サピックス・・・小4からの本気具合に比べたら、まだまだ「お遊び」。とくに1,2年生ならば家で『きらめき算数脳』と計算と、漢字を勉強していたほうがよっぽど身になると思います。暑い中、通うだけで疲れますし、送迎の親も疲労困憊、つい出先でお茶したり、買い物してから帰宅したり。。。。家で午前中しっかり勉強を一緒にしたほうがいいと私は思います。3年生からは、まあサピックスに通塾している、通塾予定の方は通ったほうがいいでしょう。サピの学習スタイルに近づいています。
・四谷大塚・・・とうとう、年長さんからコース開始!こちらも2年生までは「塾慣れ」「勉強体力づくり」という内容。3年生からは四谷大塚に通う予定の方には必須といえる基礎に入っていきます。カリキュラムは低学年コースもしっかり作ってあります。ただ、良い講師に当たれるかどうか、そこが最近の四谷大塚では疑問ですね。校舎で実際に責任者の先生と話してみたり、受付の様子を見てから決めたほうがいいと思います。
・日能研・・・夏期講習は2年生から。習い事の延長感覚で2年生までは通えます。内容も難しくなく、こちらも「塾慣れ」という意味が大きいです。日能研的には「勉強にたいして、いいイメージを持たせる」ことが狙いのようです。
大手の中で一番内容が簡単なので、まったく準備していない子も夏期講習から参加しても楽しく勉強できると思います。
日能研の先生は、基本的に講師でも専任講師というか、腰掛け学生バイトがいないので、安心してお子さんを預けられるかと思います。先生も優しく、低学年がついていけるように手厚いフォローがあるはずです。
・早稲アカ・・・低学年コースとしては、どの大手よりも一番内容が難しい。統一小学生テストで偏差値60以上、チャレンジテストで偏差値55以上は最低限ないと、途中で算数が???となることがあるでしょう。逆を言えば、今まで低学年で下準備してきているお子さんは、低学年の夏期講習は早稲アカ一択です。他では物足りず、時間とお金がもったいない。1,2年から内容は日能研とは差がかなりあり、サピックスも「きらめき」的な問題が多いなか、早稲アカだけ、低学年から本気モード。
低学年はクラスも少ないことが多いので、もしレベルの高いクラスに実力不足で入ってしまったりすると周りとのスピード差についていけないかもしれません。
早稲アカのもっともすごいと思うところは、1,2,3年生の夏期講習でも、5年、6年の講師、なんなら室長や、エリア責任者、NN担当者、がフツーに担当してしまうところ(もちろん全員、全校舎ではないです)。現役バリバリ、今日も過去問解いています!みたいな先生が教えているので、低学年の問題のその先にある目的、をわかって指導してくれます。
カリキュラムもあきらかに難しい。。。3年生の理社に関しても、内容がかなりしっかりしています。導入、というよりは主要なものはここでさっさと確認!という意気込みを感じます。
今後、早稲アカに通おうと思っている方は、できるだけ早めに合流したほうがいいと思います。
3年生の夏期講習が12日間もあったのですが、来年、娘にもいいかな~なんて思ったりしてしまいます。
首都圏の大手だとこんな感じでしょうか。
番外編で浜学園は、3年生くらいからギアがひとつ上がったような内容になりますね。理社を3年生からきちんとやりたい場合はここは候補から外れると思います。
何を求めるか、ですが、低学年から先取りとハードスケジュールに耐えられ、バシバシ進めたい、という方は低学年は早稲田アカデミーがおすすめです。一方で、今までとくに受験に向けての家庭学習はしていない、公文もやっていない、学校の内容のみという方は、日能研のほうがついていきやすいと思います。
この夏休みは低学年は別に塾に行っても行かなくても、「家庭学習の習慣」をしっかりつける生活をする。
これが一番大切です。
お読みくださりありがとうございました。