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中学受験の勉強をいつから始めるか?

これはネットやブログ、アエラ系やプレジデントファミリーなど、情報収集が速い方は1年生や幼稚園の頃から、またはご自分が中学受験の経験があれば、生まれたときから考えている、という方もいらっしゃいます。

 

一方で、小学校に上がってみたら周りがすでに塾に行かせはじめていて、どうしようかなーと思っているうちに新小4になってしまった、という方も。

 

以前は後者が過半数だったのですが、この5年ほどで明らかに小3までになんらかの準備をする家庭が首都圏では増えていると感じます。

中学受験経験者がだいぶ親になっていることも大きいのでしょうかね。

あとは鉄道網の発達もあると思いますし、東京都での私立学校への援助が少しずつ拡大されていることも多少は影響していると思います。

 

このブログでも何度が取り上げていますが、早稲アカでははっきりと、小3以下からの入塾生のほうが多いことと、小1から入塾している層が、小4以降から入塾している層を圧倒していることをデータで示しています。。。。ポーン

 

私の場合、狭い範囲の個人的な感触としてになりますが、早稲アカの言っていること、なんかわかります。。。。。真顔

 

5年前くらいまでは、「小1からサピックス?」どうせ新小4スタートの優秀層に抜かれるだけなのに、とバカにしている人も多かったのですが、最近はたぶん小4から入ってもけっこう優秀層かな、と思われる子が小1,小2から準備を始めているという実感があります。

 

ものすごく、言いづらいのですが、

小1,小2,で「あ、この子賢いな」という子ってすでに兆しがあります。

そんなお子さまがすでに大手塾兼、個別や家庭教師も導入していたり、がっつり家庭で準備していたりするので、小4からのスタートの子が追いつくことが本当に大変になってきていると感じます。

 

何の準備もせずに新小4から始めて御三家レベル、これは今の時代かなり稀です。そういう子は本当にすごいです。

 

何の準備もせずに、というところがポイントなのですが、受験を想定して計算と漢字の力、読書や日記の習慣、学習漫画を読む習慣、そういうものすら何もなく、小4から塾のカリキュラムはかなりきついです。

小4からのカリキュラムだと、漢字も計算も1週間で次の単元や範囲に行ってしまうこともザラで、「習熟」するまで面倒なんてみてくれないし、「習熟」させる時間もありません。

 

以前このブログで、教育者の講演会に行ったときに「計算は単元ごとに一万問やると身に付く」と言われた、と書いたと思うのですが、(決して、中受のための講演会ではありません。テーマは学校と保護者の関係、とか学校教育とは、というものでした。)小4からだとその時間が全然取れないのに、計算力を土台として次の単元に進まれてしまうんですよね。。。

 

ですので、私も再三、計算だけは低学年のうちになんとかしておくべき、とお勧めしています。

 

手っ取り早いのは公文ですが、諸事情で無理な方は百マス計算や公文ドリルを親が覚悟を決めて大量に、計画的に進める必要があります。

 

漢字の場合は市販の教材だけでいけますが、先取りして困ることはないと思います。

 

先取り具合は本人の様子や能力によって違ってきますが、ご自分のお子様が普通だな、と思う方こそ地道にスタートすることをお勧めします。

 

我が家も決して、見ただけで何かができるような子たちではないですので、地道に、これしか方法はありませんでした。ニヤニヤ

 

また、公文でそこそこ進めることが出来る子ならば、プラスアルファで市販の算数教材も取り組めるでしょう。

 

「公文で高進度だけど、大手塾の公開テストで散々だった」という話もありますが、そんなことは当たり前で、公文だけでなんとかしようと思うほうが間違っているので、保護者がきちんと調べていなかったことがそれは悪いだけで、お子さんは全然悪くなく、高進度に意味がないなんてこともありません。

 

公文の高進度、口で言うほど簡単なことではありません。

教室の方針にもかなりよるとはいえ、公文で高進度を出せる子は「継続力」「忍耐力」そして「計算力」(最後爆笑)があると言えます。少なくとも学校のテストで70点だ60点だなんてことはないはずです。

 

もし、公文が2学年以上先に進んでいるのに学校のカラーテストで95点以下が続くような場合は、保護者がその公文教室の先生を疑ったほうがいいです。先生が進度記録欲しさに、理解度を無視してただプリントをやらせているだけの可能性が高いです。

 

厳しいことを言うようですが、低学年の学校のテストで60点や70点を取ってきている場合、一度でもあれば危機感を持って、公文に関係なく、保護者がしっかりべったり横について学習を見てあげたほうがいいです。中学受験どころではないということです。何かしらにつまづいているし、学校の授業が理解できていないということですので、補習が必要です。国語で言えば、教科書がスラスラと音読できているか、算数の意味をわかっているか、横につけばわが子の理解度は必ずわかります。

 

少し前の話ですが、学校のカラーテストがどの科目も60点、70点ばかりの小2のお子さんについての相談が個別指導塾に来たことがありました。私の担当にはなりませんでしたが、そのお母さまは「なんでこんなに取れないんだろう」とおっしゃりつつも、「麻布に入れたい」とのこと。うーん。。。。そのときいた講師陣と教務で頭を抱えましたが、まずは学校レベルの算数(そのときは繰り上がりと繰り下がりの計算だったかな)を理解させることから始めなければいけない状況ですので、逆に個別指導に来てくれたことは良かった、と皆で安心しました。

麻布に行けるかどうかは別として、この子がサピや早稲アカの低学年コースに入っても、チンプンカンプンのまま流されていくだけになってしまうだろう、と思ったからです。

 

計算に漢字の先取り、それに加えて思考力系といわれる算数問題。。。。

正直、我が家もですが時間はあまりないです。

習い事もたくさんありますし。

 

それでも、最終的に中堅校へ進学することになったとしても計算と漢字の土台があることは本当に大きいので、うちには思考力系の問題集やったりする時間なんてない!というご家庭ほど、その2つだけはやっておくことをお勧めします。そして時間がないなら思考力系の中でもビルディングパズルや、宮本式算数などの薄い教材を挟んでいくだけでも違います。

 

言い訳のように毎度言いますが、本当にその子、その子、で能力もキャパシティも違うので、「様子を見ながら」これに尽きます。

 

真面目なお子さんの場合は、低学年のうちから追いつめないように、これだけは自省も含めて書かせていただきます。

 

 

手軽な思考力系

私の大好きなサイパーシリーズ

 

 

 

 

 

宮本式でもあります。

 

 

このビルディングパズル、低学年の模試の後半問題によく使われます。これを少しひねったりしたものとか。

立体を多方面から見る、ということは天才をのぞき、訓練が必要です。

訓練というと語弊がありますが、レゴ好きな子が得意だったりするのも、ある意味無意識に訓練していたということなんです。

 

頭の休憩としても楽しめるので、幼稚園から低学年のお子さんにはぜひ、一度はやらせておいたほうがいいです。

 

お読みくださりありがとうございました。

 

低学年の夏期講習についてはまた、明日にでも。。。