いつもお読みくださりありがとうございます。

 

風邪をひいてしまった、ということは書いていたと思うのですが、これがなかなか全快せず滝汗

コロナも密かに流行っていますので、検査にも行ったのですが陰性でした。インフルエンザは絶対違うでしょうね、と言われたけど同時に検査されてやはり陰性。なんなの?ただの風邪でこんなに大変な風邪は久しぶりです。せっかくの連休が台無しです絶望

 

とはいっても、今日あたりはだいぶマシになり、ブログを書けそうなので書いております。

 

今日のテーマは、今受け持っている生徒さんにも関連することなので、具体的には書きませんが、題名の通りの話です。

 

小学校受験では普通に存在する、「親族有利」な入学試験ですが、中学受験にも存在します。

こう書くと、すごい反論が来そうですが、本当の話です。

ただし、こう書くとよく読まない、または入試、私学というものについての理解が浅い方たちが「コネだ!」と騒ぐのですが、この「親族有利」問題は、医学部において能力が足りていないのに底上げしてバカ息子、バカ娘を入学させることや、女子の点数を不当に下げて男子有利にする問題とは全然違います。少なくとも私は、全然違うと思っています。医学部というのは、医師を育てる使命があり、医師を育てるのには税金もたくさん投入されており、医師というのは人の命を左右する職業ですので、親族であるからといって点数を操作されては困るわけです。

 

一方、幼稚園受験から高校受験、医学部(歯学、獣医、薬学含む)以外の、大学受験では、私学というものの成り立ちを考えれば、創立者の意図、建学の精神、そもそも誰をターゲットにして創立されたのか、という点があるので、幼稚園受験や小学校受験では「親」がどれだけその学校に理解があるか、学校の方針に従ってくれるのか、という点も重視されるわけです。もちろんそれだけではないですが。

 

中学受験になると、そこは私学でも現代ではぐっと「ペーパー試験重視」になります。学力主義である、学力のみで選抜していることをアピールしたい学校ほど、「面接なし」「調査書なし」「願書は簡素」となっていきます。

 

難関以上の学校になると、未来コンパスでの登録のときに「もっと聞いてよ!」と思うほど何も聞いてくれません(笑)

 

志望理由すら聞かれない学校も普通にあります。

あっても、選択肢になっていて、●ポチで選ぶだけとか笑い泣き

 

息子の受験のときには私は、画面に向かって「もっと、アピールさせてー。入りたいんです!って書かせて~」と言ってしまうくらいアッサリの学校が多かったです。男子校はとくにその傾向があるような気がします。

 

女子は最難関の桜蔭が面接を課していますし、難関校でも通知表のコピーや、本人の自己アピール的な一言があったり、そういう独自の課題を課している学校もあります。

 

簡素化されている現代の中学受験の願書を見れば、学力テストが最重要視されていることは確かなのですが、それでも私学である以上、「学校の方針をよく理解してくれている家庭に来てもらいたい」という気持ちが学校側にあることも確かです。

 

公立の小学校では、いろいろなモンスターペアレンツが登場していますが、それって公立だからというのも大きいと思います。絶対に退学にならないですから。私学の場合だと、あまりに学校に文句を言いすぎると、最終的には「そこまで合わないのであれば、どうぞ退学なさってけっこうです。」という話になってしまいます。

 

PTAの問題でもそうですが、私立(国立も)中学に入られた方で、「役員候補者がまったくでなくて、1時間も皆が下を向いている」とか、「やりたい方が誰もいなくて、じゃんけんで負けた人が泣いた」とかってあります??

私の周囲では聞いたことがないのですが。。。。

 

もちろん、なかなか手が上がらない役職があることもあるとは思いますが、公立では役員決め自体がトラブルの元になることも多い中、だいたいクラスに立候補や、やってもよい、という保護者がいるのが私立です。

息子の学校などでも、今まで候補が出なかったことがなく、高校生の保護者に聞いても同じでした。やってくださる方が必ずいる、と。

 

一言でいえば、子どもの教育に熱心で、自分も学校に足繫く通って子どもの学校を知りたい、協力したい、という割合が多いのだと思います。息子の学校で見てみると決して専業主婦が多いとかいうことはなさそうです。母親も何らかのお仕事をされている方が多く、役員には父親の立候補や参加者もとても多いです。

 

本当にフルタイムで激務(教員や、医師、研究職ふくむ)の方もいらっしゃるのですがそういう方が「じゃんけん」に駆り出される必要がないくらい、立候補や「誰もいなければやってもよい」という方が多い印象です。

 

いつも話がそれて、いったい何がいいたいの?と思われると思いますがつまり、私学側としても「学校に協力的な家庭が欲しい」という気持ちがあるということです。

 

で、その際の指針として、「兄姉が在学中」「親が出身」「3代揃って出身」などという条件の場合はポイントが高くなります。明らかに、「その学校の方針、建学の精神を理解し、学校にお任せする」という気持ちで受験させていることがはっきりしているわけですから。

 

そうなってくると、学校はジレンマに陥ると思います。

現代において、進学校ではとくに「大学受験結果」というものが大事であり、その結果によって翌年以降の中学受験生の動きが変わってきたりするわけです。だから必ず、一定以上の学力を持った子がたくさんほしい。だけど兄姉が在学し、問題もない家庭で、弟妹がほんの少し点数が足りない。その少し、が問題なわけで、学校によってははっきりと、弟妹にはプラス3点、などと決められている場合があります。しかし、進学校の場合は本当に数点、5点以上の加点はないでしょう。よく、中学入試は試験をやり直せば半数は入れ替わる、と言われます。その差異を考えてのほんの数点、だと考えます。あまりに学力差がある子を入れても、苦しむのは本人で、可哀想だからです。進学校においては、「ほんの気持ち」程度の加点がボーダーラインだった場合にある、と考えていいと思います。

 

進学校では、弟妹だから有利、というまでの加点は現代ではないです。そんなことばかりしていたら、大学受験実績が落ちてしまうからです。ほとんどの弟妹は、実力で入っているし、2点、3点の加点で入った子がいたとしてもそれは、体調や条件、問題の相性によっては十分合格する力を持っている、そう判断されたということです。

 

で、私が今回問題にしたいのは一部の大学附属校です。。。

話が長くなってしまったので、明日にまわしますがもちろん全ての学校ではないのですが、一部の大学附属校においては、今までも何度も首をひねるような結果というものを見てきました。

 

偏差値だけみて、そういう学校を安易に「第2志望」「第3志望」としているご家庭を見ると本当に心配になります。。。

続きは明日としたいと思います。