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中学受験の算数のスタート単元て、何から始まるかご存じでしょうか?

新3年生はもちろんのこと、新4年生も最初は「計算」なんです。割り算や小数の計算などから始まります。

が、ササっと単元としては終わって、「はい、計算はできるよね」という前提で進んでいきます。

 

ですので、新4年生までの間に、小数含めて四則混合計算がパーフェクトであれば、それだけでかなりのアドバンテージとなります。

だから、多くの先生が「公文」を勧めるわけです。

私は以前、小学校教育に関する本を出されている先生の講演会に行ったときに「計算は、各単元ごとに一万問やれば完璧になります。逆に1万問やらないと、完璧にはならないです。」と言われたことがあります。一桁の足し算一万問、二桁の足し算一万問、というような具合です。そう言われたので、学校の教科書や副教材で何問くらいやるのか計算してみたところ滝汗、一桁、二桁の足し算引き算で1000問程度、桁が増えていくとそれより少なくなるような量でした。皆さんも想像してみてください。一万てけっこうですよ。

 

で、そのときに、一万問用意するのはこれは個人では限界がある。よし、公文に入れてしまおうと思ったわけです。公文のワークを購入して進めるよりも確実に大量に計算します。

 

もちろん、進めるのは凡人のわが子には大変で、山あり谷ありでしたが、「公文は毎日やる」このルールに例外は一切なかったので、(病欠はあるけど、回復したらカバー)、大変ではありましたが確実な計算力がついたと思います。私には百マス計算で親がやらせるのは無理でした。。。。

 

息子は小4でHの半分だったかな、まで行って止めたのですが、そのおかげで教えていて計算で苦労したことはありません。

 

以前も書きましたが、同じことばかり書くのは、毎年やはり「計算」でつまづく子が多すぎるからです。

2月から持った5年生にも、小数の入った逆算問題になるとほぼ100パーセント間違える子がいます。小数と分数と、いろいろ混ざったりしていると逆算じゃなくても間違えます。

 

はい、サイパー登場です。滝汗。ふくしま式の登場です。

このままの計算力では確実に割合の分野でつまづきます。(もう軽くつまづいていますが)

分数って割合だし、分数って小数にもなるし、いろいろつながっているわけですよね。それが、0.3÷100が見ただけで出来ないとか、アウトなわけです。そんなところで引っかかっていると、もう算数の話に入っていけません。。。

 

小1,小2は思考力も鍛えられる時期で、きらめき算数とかももちろんやらせたいのですが、とにかく計算はさせてほしいと思います。

計算だけは、どれだけ先取りしてもOKな分野です。誰でも先取りできます。ただ、完璧にマスターするには量×時間が必要です。どうぞ、時間のある低学年のうちは、計算は毎日の歯磨き程度の感覚で何かやらせてほしいです。

 

今、小3,小4,以上でとくにそろばんも、公文も、百マス計算もやっていない場合は、その中で一番家庭で稼げる量の計算問題は「百マス計算」でしょう。それを買って毎日やり、かつしっかりと計算の工夫を身につけることが大切です。

 

計算の工夫、これだけはほとんどの子が教えてもらわないとできません。教えてもらう、というか、指導者の声掛けですね。「工夫して計算してごらん」という声掛けをし続けるわけです。力技ばかりでは、ダメです。どうやったら楽して計算できるか、計算回数を少なくできるか、そう頭を使うように声掛けする必要があります。(一部の天才、または希代の横着者を除く)

 

とくに、定規で線をひいて筆算するような真面目な子には、力技だけではなく、工夫を教えてそれを実践させるようにしないといけません。

難しいのは、「力技」も土台としては必要なところです。力技で解く実力があるからこそ、工夫がわかると強くなるわけです。

力技が公文、工夫がふくしま式などでの練習、という感じです。

 

計算は本当に奥深いし、侮れません。

 

前も書きましたが、日能研が出している「マスター」あれもきちんと指導者が目を通さないと、力技しかやっていない子もいるので気をつけてください。でもマスターって答えしか載っていないので、計算の工夫を学ぶことはできないです。本当にわからない子は、丁寧な参考書が計算にも必要です。

 

二桁×二桁の掛け算を簡単に解く、「おみやげ算」なる考え方も流行っていますね。これも取り入れていいと思います。

 

まずは、自分の子が本当に「逆算」「小数・分数の入った四則混合計算」が出来ているかチェックしたほうがいいです。

高学年で工夫に自信を持てるまで練習していないと、12月になっても工夫する勇気がなくて、力技で解こうとします。

 

まだ春休み、ぜひ計算のチェックをしてほしいです。

もう一度、おすすめの計算問題集をあげておきます。

 

逆算の基本が出来てない子は

 

 

 

計算力全般をきちんと確認して、工夫を学びたい、4年生以上。6年生も。

↓↓

 

 

あとは、分数が苦手な子にはこれもいいです。

↑これは、サイズがちょっと変なのでコピーが取りづらいのが難点で、私はすごくその点が嫌なのですが、内容は素晴らしいと思っています。息子もすべてやりました。4年生くらいだったかな、3年生だったかもしれません。分数と小数の強化に使いました。分数小数の計算に特化して、順を追って受験レベルまで学べるので苦手な子はやったほうがいいです。小さくて薄い本です。自分の出来ないところだけ、合わせてやることもできます。

 

あとは、思考も鍛えるものとしてはこれもお勧め。息子もやりました。(うちは塾に基本行っていなかったので、セレクトで問題集をいろいろやらせていました。)

↑これは、割合の基本の考え方もよくわかるので、新3年生とか、新4年生におすすめです。薄いです(笑)分数というより割合の線分図を学ぶ感じですね。

 

とにかく計算、大切です。よく「公文やってても、中受には別に意味がない」みたいに言う方もいますが、そろばんも、公文もやらずに計算がめっちゃ早くて正確なら、それはその子が生まれつき「出来る希少な子」なだけです。大半の子は努力しないと出来ません。

 

計算ができるだけで、まず一歩リードできます。いや、今時はリードできる、じゃなくて「置いていかれない」ですかね滝汗。言い過ぎか。アドバンテージになります。逆に計算でつまづくと、置いていかれてしまうのが大手塾のスピードです。

 

娘のやっている浜学園最高レベル算数では、1年生から普通に計算問題で簡単な割り算が出ていますし、逆算も出ています。九九は1年生の夏に使いこなせていて当たり前、って思ってるのかな?という設定です。それくらいはできるよね、ってことなんでしょう。娘は公文、まだCですけど、十分役立っています。心底、公文やっててよかった、と思っています。(笑)

 

 

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