いつもお読みくださりありがとうございます。

 

前回のブログにコメントを頂きまして、本当に仰る通りだと思います。

 

全落ちを防ぐ、最も簡単な方法は

ありとあらゆる学校を見学する

だと思います。

 

親が先入観を捨てて、とにかく通えるすべての範囲の学校を見るくらいのつもりで見ていく。

まず、親が見る、説明会に行く。

そのときに色々な感情がわくと思います。その中で「ここは無いな」という学校には子どもは連れて行かなければいいだけです。

 

間違っても、なんとなく子どもと一緒に行ってしまわないことです。

偉そうに言っていますが、私も何校かは子どもと初見で伺った学校があります。今息子が通っている学校もそうです(笑)

しかし、もともと「良い」先入観のある学校だったのでまあいっかと思って連れていきました。それでも自分が想定していた以上に息子が気に入ったのでちょっとびっくりしました。

結果、進学できたし私も十分な学校だと思って入学できたことを感謝しているので良かったですが、これが自分が嫌だと感じた学校を子どもが気に入ってしまうと大変なので、皆さま、慎重に。。。。

 

たくさんの学校見学へ時間を割くのは本当に大変なので、私もそういう横着をしたわけですが決してお勧めはしません。できるだけ親がファーストコンタクトを取ったほうがいいです。別に学校そのものの見学じゃなくても大手塾主催の合同説明会なんかが平日の午前中などに開催されていますので、そういうものも利用してみてください。

 

早稲田アカデミーなどは特に一般の方にも広く門戸を開いて合同説明会を開催してくれています。

 

「平日の午前中」これはたしかに厳しいですが、頑張っていく価値はあります。

私自身も早稲アカの男子校合同説明会でそれまで考えてもみなかった学校の教頭先生のお話に心を打たれ、学校見学を検討しました。

 

それと、よく学校見学は4年生から、とか言われていますが私は違うと思っています。

1年生から、行けるなら幼稚園からでも行くべきです。

 

実は息子のとき、1年生からどんどんいろいろな学校の説明会や運動会に参加していました。コロナ前でしたので逆に片身が狭かったです。関係者でもないのに小1,2の親が説明会へ行くなんて「うわ、頭おかしいんじゃないの?」と思われるような時代だったと思います。それでも中学受験をさせたい、と思っている以上は義務だと思って回っていました。

それに、いいな~と思う学校を全て回ろうと思うと、説明会も、運動会も、文化祭も、けっこうな確率で日程がかぶるんです。

ですので小2くらいのときにはとりあえず気になる学校の運動会や文化祭をすべてピックアップしてカレンダーに書き入れました。すると、学校同士がかぶるのはもちろん、わが子の小学校の予定ともかぶる、かぶる。。。。

もちろん小学校の予定が最優先なので、それを除いて文化祭に見学へいこうと考えると小2くらいから、できれば小1から行ってつぶしておかないと、回り切れません。よくまだ大手塾では「小4になったらそろそろ」なんて言っているところもありますが、もしこのブログを低学年の方が見てくださっているなら年齢制限がない限りはどんどん行くべきです。

 

小4になったら、ってそこで行きたい学校の文化祭や説明会などがかぶったら小5に片方をまわす?小5でもし大事な模試があったら??

小5になってからの文化祭は精神的な成長はしているので見学の意味という点では大きいかもしれませんが、半日だけ行って後ろ髪ひかれつつ模試へ向かう、とか忙しいことになります。

 

なのでうちの場合は低学年からどんどん行き、その中でどうしても受けたい!という学校だけまた4年生で行きました。

 

そのような中、迎えた5年生。。。。

なんとコロナ禍がいきなり始まりました。4年生の終わり、3月から緊急事態宣言となり、5年生の1学期はほぼ学校が休校。5年生の1年間はどの中学も見学には行けませんでした。6年生になっても抽選で運がよい場合だけ行けるなど制限が強かったです。

 

しかし、息子の場合は4年生までに基本的にすべて見終わっていたので、あとは実際に受ける学校をもう一度、または二度目、三度目で見に行けばOKという状態でしたのでコロナ禍でも学校見学に関してまったく焦りがありませんでした。

 

このときほど、前のめりで1年生から学校見学をしていてよかったと思ったことはありません。

 

コロナ禍はまったくの偶然でしたが、周囲の受験生にはかなり羨ましがられました。

 

学校見学に行って損することは100%ありません。

どんなに興味がない、と思ってもその日空いているなら行ってみましょう。

 

私の場合は息子には男子校が向いていると思ったし、進学校かなーと漠然と考えていましたが、共学も大学附属もまんべんなく見に行きました。行くことで「どうして自分が別学に入れたいと思うのか」とか息子の反応はどうか、とか進学校と大学附属の雰囲気の違いとか、色々と勉強になりました。

自分の思い込みをただすこともできます。

 

以上のような経験からも、私は「学校見学は観光だと思ってもいいから、どんどん行きましょう」と話していますが、頑として行かない方がいますチーン

なんなんですかね?偏差値低めのところへ見学にいくと、持ち偏差値が下がるとか思ってるのか?思ってそうで怖いです。ゲロー

 

何人もいるんですよ?たぶん、ママ友レベルだとそういう話はしないので、まさか、と思うと思いますが、必ず毎年数人います。

「うちは基本的に〇〇中学で考えていますので、どうしてもそこに成績が届かないとなってから(6年夏以降だそうです)、見学とか考えますから結構です。」とか言う親御さん。ちなみに私の勤める個別指導では要望や苦情は基本的には本部の教務に行くので私たちは面談結果を共有するのですが、ぜんぜんこちらの話を聞かない方がたくさんいます。今年もいます!首をかしげて、「あ~うちは。。。うーん、あまりそういうのは考えないので~」考えてくれ~~言っちゃ悪いですが、専業主婦で趣味のお出かけも多いですよね??お子さんから筒抜けですよ??なぜ、学校見学、説明会まわりはしてあげないの??私には理解不能です。子どもは自分の虚栄心を満たす道具ではないのですから。

 

とくに個別指導で多いです。サピで講師をしているときはまあ直接会う機会が少ないこともありますが、そこまで頑固な方は少なかったです。

高い個別に入れているんだから、最大限要望を仰るのはわかるのですが、なぜ、見学にいくことすら拒否するのか、本当に理解に苦しみます。ちなみに、4年5年の時点で充分届いてる方にはそこまで言わないです。だいぶ目標と偏差値の乖離があるから、保険として最後慌てないために、他校の見学を勧めているのに。。。。。

 

別に、憧れの志望校を受けるななんて一言も言わないし、思ってもいません。

第一志望は大切です。正直どんなに偏差値が届いてなくても別に受けていいと思います。でも届いてないことって子どもが一番わかっています。過去問に跳ね返されているわけですから。それでも受けるからには、やはり滑り止めをきちんと作っておかないとメンタルが子どもも持ちません。

そして、「うちは結構です」と言ってた親御さんほど、落ちるとパニックになります。

 

で、仕方なく受けた滑り止めに満足できず、受かっても「こんな学校行くなら公立で頑張らせます」とか勝手に決めちゃうのです。

いやいや、3年、4年と頑張ってきた彼彼女に合う学校って絶対あるんですよ。ぐちゃぐちゃの気持ちのまま、無理やりまた高校受験へ走らせると、

 

このパターンになります。まあこの子は結果として高校受験では精神的にはおかしくなりつつも親の見栄を満たす学校へ入ったからよかった(よくない)かもしれませんが、絶対におすすめしない展開です。

 

最初は気乗りがしなくても、たくさんの学校へ見学に行けば絶対に「お!」と思う学校が偏差値関係なく出てきます。これ、絶対です。絶対あります。そういう学校を複数みつけて、第一志望以外はすべて、「第二志望」という勢いで子どもにプレゼンしましょう。

そのためにはやはりざっと10校は行くつもりでいていいと思います。10校回れば、少なくとも3校くらいは「いいかも音譜」という学校に出会えます。そして、前回でも書いたようにもし塾の先生に面談で意に沿わない学校を提示されても

「あ、そこは以前見学に行ったのですが、〇〇で。。。」と余裕をもって賛同も否定もできます。

 

また長くなってしまったので次回以降にまわしますが、次は子どもの性格と成績を直視しないで実際に全落ちした今年の子の話を書きたいと思います。根底にはすべて、親が現実を見ないということがあるということですが具体例をあげたいと思います。