いつもお読みくださりありがとうございます。
今日は中学受験と漢字検定の関係について思っていることを書いてみたいと思います。
一言でいうならば、中学受験と漢検は
「漢検を信じすぎず、のめり込みすぎず、うまく利用してしまえ!」
と思って取り組んでいます。
〇〇検定って、本来はその団体が儲けるためだけの独りよがりな検定なわけですが。。。。
英検と漢字検定の成功?によって、今はやれ歴史検定とか、世界遺産検定とか、本当にさまざま出ていますよね。
人気になるとその協会が儲かるんだろうな。。。。と思ってみています
しかし英検はもちろん、漢検ももう認知度はかなりですし実際に資格として認められているので「受験料、たっか!」と思いつつもスルーできません。
漢検は10級が小1,以降5級が小6,4級からはだいたい中学課程を網羅しています。
では、5級まで取れば中学受験の漢字はマスターか、というとまーったく、そんなことはありません。。。
じゃあ4?3?そことも連動していません。。。。
はっきりいって、中学受験の漢字と漢字検定は別物、です。
1年生の難しい模試では漢字の読みで「名月」とか「元日」「竹馬の友」とか出ることもあります(笑)
ほほう、よく考えたなーといつも私は感心するのですが、「1年生が簡単に書けるけど、読めない、意味を知らない」というところをついて漢字問題を出してくるわけですね。
入試問題もそうです。
同音異字とか四字熟語とか、意味が難しいものが狙われます。
漢検のほうはどうか?
もちろん同音異字も四字熟語も出てくるのですが、読みも含めて「なんかズレてる」んです、入試問題とは。
漢検のステップという問題集があります。
けっこう難しい熟語も出てきますが、ドンピシャで中受の問題ではないことも多い。
ですので、漢検4級を持っているから中学受験の漢字が問題ない、とは全然なりません。残念ですが。
入試問題用の漢字はやはり大手の問題集、
サピなら「漢字の要」 四谷の「漢字とことば」 日能研の「マスター」
のほうが断然効率がいいです。
さすが、入試問題に狙わるものが重点的に載っています。
日能研のマスターは1年生からちゃんとラインナップされています。
5年生以上ならば、塾監修のものでないならば「出る順漢字」とかですね。
あと漢検の問題点としては合格点がけっこう低いことです。
だいたい7割、易しい級だと8割程度で合格です。ちょっと勉強したら「合格」まではそんなに難しいことではありません。
なので「漢検持ってるから漢字ができる」と過信しないことが大切です。
ではなぜ漢検を受けさせるのか?
我が家の場合はただただ、「ざっと先取り」という意味だけです。
時間がある場合はもちろん満点、パーフェクトを狙いますが飛び級を続けると、凡人のわが子たちには満点が厳しいので、ざっとその学年の漢字を学んだ、という土台づくりのためです。
先取りしておくと、「この漢字知らないから読めなーい」みたいなことを言われずにすみますし、学校の漢字が復習になるのでそこで記憶を上塗りする意識です。
模試含めてテスト対策としては改めて塾のテキストをやらないといけないです。
あ、もちろん一度ですぐ覚えられたりする子の場合はこういうまどろっこしい方法はいらないと思います。
公文の国語で漢字の先取りをされている方もいますね。公文の漢字も漢検のレベル感と似ています。ちょっと中学受験ど真ん中からはズレているような。
娘の場合だと、模試の対策になっているのはZ会のテキストですね。
Z会は難問を意識した漢字問題を1年生から出してきています。先ほどの「名月」とかもしっかり1年生の応用、として載っていました。
あとはひとえに子どものモチベーションアップでしょうか。
根気のいる漢字の勉強をするにはご褒美として「合格」があるといいと思います。
息子のときは、適当にやらせると逆に何もきちんと覚えないので、とにかく満点を狙って飛び級だろうがなんだろうが、満点目指してきっちり勉強させていましたが、結果としてたとえ満点取った級の漢字でも平気で忘れます
「そんなのお前の子だけだ、」と言われたらそれまでですが、
中学生になっても小学校で習った漢字を社会で書けず、テストで×もらってきています。。。日本史の漢字なんて壊滅的。。。
必死になって親子で取り組んだあの日々ななんだったのだろうか。。。と虚しいです。
私の時間を返せ~
なので肩の力を抜いて(手を抜いてともいう)娘には、飛び級の分に関しては合格プラスアルファで充分としています。その代わり、わからなかった言葉、熟語はすぐ私に聞くように言っています。つきっきりでないとやらなかった息子に対し、ノルマを決めると自分でステップ(漢検問題集のステップ)に取り組んでいる娘はそれだけで親孝行
ありがとう!と思っています。
漢検に取り組むことをお考えの方には、あくまでも漢検は漢検、先取りの土台の1つとお考えになることをおすすめします。
くれぐれも、お子さんが学校で「おれ、私、漢検〇級~」とかドヤらないように(笑)
漢検と国語の力はあまり相関性を感じません。。。
しかし私が指導する場合、低学年で利発だなと思うお子さんには漢字の先取り手段として漢検をどんどん進めることをお勧めしています。「漢字が読めないことでひっかる」のを防ぐためです。また利発なお子さんは本を読んでいるので「読み」だけはかなり進んでいます。勝手に。なのでちょっと「書き」をサポートしてあげれば漢検くらいは合格できますのでモチベーションアップにおすすめです。
真面目くん、真面目ちゃんほど、「先生、まだその漢字は学校でやっていないので書けません!」とキッパリと(笑)主張してくれるのですが、それはもったいないことです。「あ、そっか。じゃあ今覚えようか」と私は流してしまいますけど(笑)。何年生で習うとか、なんの意味もないと思っているのでそういう発言も正直好きではありません。わが子だったら「だからなに」と言ってしまいそうですけど、もともと学年は意識せずに勉強させてきたのでわが子が「これは〇年生のだから、わからない」とか知らないとか言ったことはありません。
検定結果に惑わされず、中学受験を念頭に入れている場合はあくまで「基礎・基本」の勉強方法の1つ、くらいに思って取り組むといいと思います。
ですので、超漢字大好き!やりたい!という場合をのぞき、4級、または3級まで取れば十分です。個人的には4級まであれば、あとはサピの漢字の要をガシガシ先取りするほうがいいと思います。。。。その結果たぶんノー勉で受験後に3級くらい受かると思います。
やっぱり漢字の要はすごい。ちょっと難しすぎるときもある。。。
学校によってはここまで必要ないものも載っています。
ステップ1だけでも十分な学校がたくさんあります。
あと、漢字勉強のときに欠かせないのは親のチェックです。
子どもたちは悪気なく、自分の書いた字を〇にします
正しい答えを横に置いても間違いに気づかないことも多いです。
漢字は保護者が丸付けするのが基本です。
うちの息子はもちろん、娘も平気で線が一本多かったりします