いつもお読みくださりありがとうございます。

 

しばらく更新できず、ご無沙汰しておりました。

 

不本意な結果になっている子へのフォロー授業など(特別に行うことがあります)や、対応、などでバタバタしていてブログをまだ書ける状況ではありませんでした。

 

一応、今年私が受け持ったお子さんたちの結果が出そろって、皆さんの進学先が決まったので一息ついているところです。

最後に大雪のダブルパンチでしたが、これが1日や2日じゃなくて良かったと思ったのは私だけではないはずです。

しかも基本的にほとんどの受験生が午後受験をしたとしても帰宅の途についているような時間に一番雪が降ったのも不幸中の幸いでした。

 

狭い範囲の経験だけの話とはなりますが、昨年と今年、体感として感じるのが「中堅校を第一志望とする子たちの受験が難しい」ということです。

 

10年前とは明らかに違って、最近は「中学受験ブーム」ですので、様々なタイプの中学受験があります。

難関校狙いではなくて、自宅の近所で評判のよい中堅校を第一志望とする子(ご家庭)もものすごく増えてきたと思います。

 

そのような場合、本人に必要以上の無理をさせず、本人のペースで受験勉強をしていったりするわけですが、ここ2年でそういう子の合格が大変難しくなっていると感じます。

 

中堅校にぎりぎり入れるくらいの学力で、なんとか仕上げて挑戦しても、ことごとく跳ね返されることが多いのです。。。滝汗

「そんなの、塾や先生が悪いんだろ!」と思われそうですが、そもそもご家庭の方針も「子どものペースで、のんびり。高望みはしません」というようなゆったりペースですのでこちらばかりがスパルタになるわけにもいきません。

 

もちろん、受からせるための課題は出して指導していくのですが、あまり宿題をやってこなかったり、ご家庭もそれに対してあまりきつく言わないでほしい、というような場合もあります。

 

それでもそうですね、5年前くらいなら志望校のレベルが高すぎないので受かっていきました。

でも、ここ2~3年はそれだとことごとく落ちてしまうことが多いです。

結果として偏差値ランクをさらに下げた滑り止め校に進学していきます。

 

何が言いたいかというと、以前も書いたように思いますが

その学校を目指しているのでは、そこには受からない、ということです。

 

よく言われるわかりやすい具体例でいうと、

「浅野を目指していたら、浅野には受からない」という格言?(格言ではないですよね、名言❓迷言?)があります。聞いたことありませんか?

 

浅野という学校は、学校が公式に「うちは第一志望の子は少なくて、第二志望以下となっている学校です」と言っています。神奈川御三家なのに、御三家の滑り止めなわけです。または栄光や聖光の滑り止めな子が多いわけです。

でも浅野の先生は「入学時は第一志望じゃなくても、卒業するときには浅野でよかった!最高!」と思う学生生活を送らせて見せます!と仰っていてとてもかっこいいです。事実、第一志望じゃなかった子がほとんどだそうですが、みんな卒業するときは浅野でよかった!と心から思って卒業するそうですよ。

 

話がそれていきそうなので戻しますが、つまり「浅野が第一志望」では浅野はほぼ無理ゲ―なのです。。。残念ながら。。。。

御三家や栄光、聖光に受かる力のある子たちがどっさり受けにきているので、浅野にイチかバチか、の成績ではギャンブルすぎるわけです。

 

行きたい学校のさらに一つ偏差値ランク上の学校を目指して勉強していないと、なかなか合格を手にすることができないわけです。

 

そして、そういうトップクラスの子たちが「保険」をかけているため、地すべりのようにその連鎖がおきて、一番割を食うのが「中堅校狙い」の中学受験生なのです。

 

私もいろいろな偏差値帯の子を見させていただいていますが、中堅校が第一志望の子が本当に一番大変です。

そもそも、勉強に全力をまだ使えていない「幼い」「受験生になりきれてない」タイプも多いのがこの偏差値帯です。

宿題をさせることも大変な子もいるので、「目標を持って頑張れ」「もっともっと」と押してもなかなか響きません。

 

それでもなんとかかんとか、過去問などで合格者最低点を超える位置まで指導したとしても、本番で良い結果が出るのは正直3割くらいになります。

 

それくらい、皆さんが「安全に」「保険」をかけて受験してくるのが中学受験です。思い切って第一志望は高く設定する子も多いですが、そういう子が中堅校を滑り止めにしてくると、本当にきつい戦いになります。

「そういう子は辞退するから関係ないんじゃないの?」と言われることもあるのですが、関係あるんですよ。。。

 

なにかというと、「平均点」が上がるんです。。。そして「高得点勝負」になっていき、そうするとそこが第一志望の子は競り負けることが多いのです。

 

様々な学校の過去問を見ているのですが、最難関や難関校は比較的合格者最低点も低めですし、6割ちょいくらい取ればなんとか、7割取ったら普通の年は合格だね、ということが多いのですが

偏差値55以下、50以下、40以下、と下がるにつれて「8割取らないと安心できない」というような勝負になっています。

 

実力はあっても、当日ちょっと不安定だったりすると相当学力に余裕がないと「8割」って難しいです。

ちょっとしたミスで足元をすくわれます。

 

そういうときに、ぎりぎりで挑戦している子は競り負けてしまうわけです。。

 

対策としては、なんの秘策もなくてただワンランク上の学校に受かるくらい勉強する、しかないんですよね。。。

 

中学受験熱の高まりがそういう現象に拍車をかけていると思います。

 

今年もそのような結果になった子もいます。。。

 

ただ、結果は結果としてどう前を向いて中学入学へ進むのか、そこが一番大事です。

親御さんのほうが落ち込む、みたいなことは絶対に避けないといけません。

そういえば、以前とんでもない保護者の方がいましたね。。。。

そのお話も次回あたりしたいと思います。

 

ひとまず、2024年中学受験にチャレンジした皆さんにお疲れ様でした、と言いたいです。そしてまだ戦い続けている方、補欠にかけている方、頑張ってほしいです。