こんばんは!

毎日、午前中から夜まで個別指導で小6生を指導しています。

個別指導塾や家庭教師の場合は午前中からできるので、うまく利用すると生活リズムが崩れません。自習室もあるのが当たり前ですし。

 

さて、夏の時点では志望校には偏差値で5は足りていなかった子が、ここにきてやっと努力が実を結んできました!

6年生になった時点ではその学校はどうかなー、チャレンジかなー、くらいだったのですが、かなりマイペースではあるものの、コツコツと積み重ねてきて今、合格者最低点を超えることができています。合格者平均点まであと少し、というところまで来ているので合格は堅いだろう、と期待しています。あとは気を抜かず、理社をしっかり仕上げていくことで10点以上は積み上がります。

 

一方で、この期に及んでもまだフラフラしていて宿題にも身が入らない子、記述を空欄で持ってくる子、計算問題も空欄で持ってくる子、がいます。出来ないわけじゃなくて、やる気がないんですね。

 

合格者最低点を超えてきた子との一番の違い、なんだと思います?

身も蓋もないこというと、私は「親の姿勢」だと思っています。

 

スパルタになれとか、勉強を見ろとかじゃないんですよ。

 

受験を一緒に「自分事」として考えられるようにサポートしているかどうかです。

 

もともとは2人とも似たようなマイペース具合で、前者のほうが各段に成績も下でした。

いま合格者最低点を超えてきた子(Aさんとします)は、のんびりさんではあって、授業中にボーっとしたり(集団授業じゃないのに!)もしていたし、宿題が出来ないと辛くて、勉強が嫌になって泣いてしまうこともあったそうです。

 

でも今は、宿題もきちんと取り組めるようになったし、点数が取れるようになってきているという手ごたえを自分で感じて勢いがあります。

 

一方、いまだフラフラしている(Bさんとします)子は、宿題をやってこなかったりチーンしたときに、「どうしてできなかったの?」と聞くと「だって~、なんかー、やろうと思ったんだけどー、なんたらかんたら」とフラフラしながらの言い訳チーン

 

そんな2人の保護者の方、全然違います。

 

Aさんのお母様は、連絡帳に「娘が〇〇について、説明してくれました!最初はうまく説明できなくて、忘れてしまったところもあったようでしたが、思い出しながらしっかり教えてくれました!」とAさんと勉強の具体的な中身について語り合っていることがわかります。

 

プリントの整理も積極的にしてくださり、大人しいAさんが言えなかった質問なども「〇〇について、もう一度聞きたいそうです。お手数ですが先生から声をかけてやってくれませんか?」などと的確なサポートをしてくださいます。

 

なにより、成績ではなくて娘さんの取り組んだ中身に興味をもち、「理解できて楽しかったようです」「スムーズに宿題に取りくめていました」「ちょっと難しかったようで手が止まっていたようです」などと教えてくださいます。

 

やはり、家庭学習あっての中学受験ですのでせっかくの個別指導ならばそうやって先生との関係性を作っていくのも大切です。しかもクレームではなくキョロキョロ先生への労いの言葉なんかもあったりして、そういうのってとても励みになります。人間ですからニコニコ

 

一方のBさんのご家庭。(この子は夏までは私も1科目担当していたのですが、秋からはスケジュールの都合で他の先生が科目ごとに数人で見ています。情報共有は常にし合っています。サポートに最後入ったりすることも多いので)

 

高学歴だというご両親がAさんと同じようにお子さんを愛情を持って育てられていることはわかるのですが。

サポートがとにかくとんちんかん。

 

偏差値が20以上届かない志望校を諦めない。諦めないのは全然いいのですが、本人それでも受かると夏過ぎまで思っていてそれは保護者の方が成績を見て、「Bは理科がよくできるのかなー。我が家の家系にはいない理系かな?すごいねー」音譜などと言う。

いやいやいや(あと10回くらい言いたい)、叫び理科も、出来てはないですよ??偏差値見て、順位見てそこ?〇〇目指しているなら本気でやらないとだめだ、って何回も教務経由でお伝えしてますよね?というゲッソリ

どうせ褒めるなら、「お、理科は頑張ったんだね。どんな分野が出たの?何が得意なの?」と聞いてほしいひらめき電球

 

夏以降、志望校をさすがに下げたが、今度は下げたら受かると思っているのか?さらに勉強しなくなる。。。。

過去問もまともに解いてこないので、実力もよく測れないです。

 

挙句の果てに、最近出した課題をまったくやってこなかったので本人に聞いたら「だって~、お母さんが受ける学校より難しいレベルの問題だから、あなたには必要ないんじゃない?って言ったからあ~」

 

ムキームキームキー

 

これを言われたのは私ではないのですが、担当はベテランのかなり実績のある先生ですからさすがに頭にきた様子でした。

私も信頼して慕っている先生です。この先生の出した課題なら絶対今やってほしいから出したにきまってます。

 

ですのにこの時期に、そういうアドバイスを子どもにされてしまうと子どもは楽なほうに逃げます。

「こちらはプロとして必要と思って課題を出しているのに、邪魔するならご自分で教えられたらどうですか?」と言いたいとおっしゃっていました。激しく同意でした。。。。

 

中学受験を甘くみているところもあると思います。

 

不安をあおるわけではないですが、子どものメンタルを本番で無駄に傷つけないためにも「最善を尽くす」ことが大事だと思います。落ちるかも、と思うことは悪いことではないと私は思います。

 

「やるだけのことはやった」親子でその状態で本番に臨めたら、たとえ不合格でも意味のある中学受験になりますよね。

 

頑張れ、中学受験生!