いつもお読みくださりありがとうございます。

 

今日は、ここ数か月、いや数年思っていたんですけどこの数か月でさらにイライラするほど感じていた「サピックスの6年生テキストが無駄に難しすぎるんですけどー!!」と叫びたいくらい思っている件について書きたいと思います。

 

大手塾のフォローのために、家庭教師や個別指導塾に入れる方はかなりたくさんいます。たぶん、入れてない方たちが思っている以上に多いです(笑)(わかりにくい表現ですみません滝汗)つまり、「こっそり」までいかなくとも、基本的には誰にも言わずにダブルスクールさせている方がかなりいるということです。下位から上位まで、まんべんなく、です。

 

お友達にも「言うな」と言われている子も多いです。

個別指導塾で同じ小学校の子と会いたくなくて、遠い校舎にする子とかたくさんいます。

 

なんでそうなるのか?一言でサピックスの6年生テキストが難しすぎるからです。とても一人ではできないからです。

みんな塾業界の先生方はわかっています。「これ、こんなに要らない。やらせすぎ。無駄」って。

でもそういうサピ生が実績をたたき出しているので、他の塾も追随しないわけにはいかなくて四谷大塚も昨年から「予習シリーズ」を全面改訂しましたね。あれ、酷いですよ。か・な・りポーン難しくなりました。とくに算数と理科。。。チーン

サピをマネしています。あとは、「これ塾ではやってなかったじゃん」みたいに言われたくないから?塾側の保険?とか思ったりしますけど。

 

あんなの、四谷偏差値55までの学校を受ける子には全く必要ないです。

 

そんな四谷大塚の予習シリーズを遥かに凌ぐのがサピです。。。

サピも当然5年生までで全ての単元を終えているわけですが、四谷偏差値で55くらいまでの学校ならそこまでの時点でもうあとは過去問と苦手演習で合格できます。5年生まででも過剰なくらいです。

 

理科の6年生のテキストとか、見たことありますか??算数も酷いけど(笑)、理科も相当です。デイリーサピックスでしたっけ、授業用のテキスト(ごめんなさい、デイリーサピックス、デイリーサポート、名前が似すぎてて性格にどれが何か覚えられてません。息子もサピックスには行ってなかったので。)を生徒さんが「わからない」と持ってくるので対応していますが、絶句することも多いです。最初のレベル1から、「基本の確認」になっていない。いうなれば、コアプラスを完璧に頭に叩き込んであって、今までの宿題もすべて出来ている子にとっての、「確認」なんです。

 

こんなテキスト、AクラスだBクラスだを漂っている子が出来るわけがありません。

新6年とか、5年の終わりくらいから個別指導に駆け込んでくる子が増え始めるのですが、6年の夏が終わってからが実はかなり多いんです。そうなるともう、色々とお手上げ状態です。もちろん全力は尽くすし、結果として志望校には合格できていることが多いですが。

 

げんに、サピの授業で扱ってきたところが1問も合ってない場合もあります。そういう授業テキストを見ると私はとても悲しくなります。もっと前に来てくれていたら、もう少しできただろうに、でも今からここまでのレベルにするにはもう時間もない。っていうか、このレベルまでする必要ない!!そして、その授業を黙って何時間も受けてきた本人の心を思うと、とても辛いのです。

そんな自己肯定感を下げまくるような授業を強制するのは、虐待に近いのではないか?とも思います。

 

そういう子は色々と共通の癖があって、

中途半端な記憶だけあって、基本まで間違えたり、算数でも図を書かなかったり。。。

 

速さの単元なんかでも、5年生のうちに点の移動の入試レベルまで例題として出てきています。立体切断も当たり前に5年生で。

6年の夏以降は普通に二回切断とかバシバシ出てますけど、こんなのいる学校は限られてますよ?と。Aクラスのこの子(たち)にこんなのを与えて、結果受ける学校はどう考えてもサピ偏差値なら30台なのにプンプン
 

中位クラス以上の子は、恐ろしいほどの「反復」で覚えていくわけですが、それってねえ。。。と思ってしまいます。

 

ではサピのテキストは誰のためのものなのか??

私含めて周りの意見としては、「開成と桜蔭のためだけのもの」と一致しています。

 

女子学院、麻布、にもいらないです。あのテキスト。あんなにやらなくても、合格できます。

聖光は効果あるかも。

 

もちろん、合格には地頭(私は地頭主義なほうだと思います。)が大きく、精神年齢とか、その他諸条件も必要ですが。

 

サピ偏差値55以上くらいを受ける子には、受けられる力がある子には鍛えると思っていいかもしれませんが絶対必須ではないです。

 

ただ、サピ生の底力というのはあのテキストと大人数で揉まれた強さから来ている、とも思います。

あんなテキストをずっとやっていたら、入試は解けるでしょうよ。

 

ただ、大規模校舎でのE以下くらい、全体の三分の一以下のクラスの場合は6年になる今の時期に退塾したほうがいいと思います。

 

新六年からきっついですよー。さらにギアがあがって、毎日の宿題も絶対自分じゃ解けないし、やる気も起きないし、辛いと思います。

 

営業目的ではなくて、サピ辞めたほうがいいですよというアドバイスをすることもあります。

とくに、保護者の方も迷っていることが多いので、「辞めてももう十分、質と量は与えたはずですから、あとは取捨選択して受験校に絞っていきましょう」とお伝えして辞める決断の後押しをする感じです。

 

ただ、たとえ一番下のクラスにいても目標はサピックス偏差値55以上の新御三家クラスだったりする場合には仕方ないですけど。それでも悪循環になると思いますけどね。

 

一番厄介な場合として、子どもが辞めたがらないという場合もあります。

そういう場合はたいていが「サピに通っている自分」が拠り所になってしまっています。

とても残念なことだし、そんなこと、はっきりいって「どーでもいい」ことなんです。これは保護者の方がそれまでにそういう意識を持たせてしまっていた可能性もありますし、子どもが自然に小学校などで「サピックスいってんの?すごいねー」と言われて植え付けられたしまった場合も多々あります。

 

「志望校に特化する、合格するためにサピじゃない塾にしょう!」という勇気があると無駄に疲弊しない受験ができると思います。

 

栄光ゼミナールとか、市進とか、日能研とか、個別指導塾とかならば受け入れてくれるはずです。

 

あ、私が昔サピで講師をしていたとき。ここまで難しくなかったです。

時代が進んでいるせいももちろんありますが、明らかにサピが引っ張ってます。

そしてやらせすぎが進んでいます。

 

グノーブルも、サピと同じなので基本的にそうです。

 

私は決してサピは嫌いではないのですが、あの下位クラスに対する無言の「切り捨て」はその子たちのフォローをしていると辛いです。

 

勤める側としては、サピは良かったです。なぜ今やらないのかというと、時間が固定されて、あといろんな校舎に行くように言われるから家庭があるとキツイのでやらないだけで、待遇は一番というくらい良かったです。

 

サピを新5年になるときにやめて、地元の実績のよい塾に移った子、新6年で辞めて個別指導に切り替えた子、納得のいく結果をきちんと得られている子ばかりです。

 

もし、5年生のときに万年Aになりそうな場合はなるべく早く辞めたほうがいいと思います。

 

 

コアプラスはいいです。しかし、これはあくまでサピ生にとっては基礎中の基礎!!

 

今時は一問一答で解ける問題は少ないので(難関校)、これは当たり前として私は長谷川先生の論述シリーズを必ずやらせます。

 

 

 

これにスラスラ答えられないと、難関校の理社は無理です。

 

あと少し、受験生頑張っていきましょう!