こんにちは。

いつもお読みくださりありがとうございます。お正月早々、大地震に飛行機事故と大変な事件が続いています。ご親戚がいらっしゃる方など心配ですよね。心よりお見舞い申し上げます。やれ成績だ、受験だと考えていられる毎日はとても平和で幸福なありがたい日々なのだと感じますね。勉強できるありがたみを子どもたちにも感じてほしいです。

 

 

 中受の準備に最適!?ハウス名作劇場と日本むかしばなし

 

 

私は現在でも4科目すべてで生徒さんを持たせて頂いているのですが、国語を教えるときに本当に困るのが子どもたちの「語彙力のなさ」です。

私なんかがそんなことを言わなくともたくさんの先生がそうおっしゃっていて、語彙力の問題集も山ほど出ています。

低学年からそれらをやりこんでいる子もけっこういます。

でも、知らないんですよね。。いろんな言葉を。語彙力ドリルをどんなにやっても、それって言葉の羅列というか自分のものになっていないので平気で違う意味で覚えていたり。。。

 

国語の点数が良い子は、本当に語彙が豊富です。

国語の点数が悪い子は、本当に語彙が壊滅です。泣きそうになります。記述がとかなんとかいう話ではなく、言葉の説明ばかりになってしまいます。

 

で、教えていて思ったことがあるのですが。

とくに今時の子は本を読んでいない子が多いのか、「日本の昔話」も「世界の昔話」も全然知りません。

なので私のたとえ話も通じなくて困ります。

 

桃太郎と浦島太郎くらいはイケるのですが、金太郎は無理だし、はなさかじいさんは微妙。安寿と厨子王なんてほぼ100パーセント知りません。

 

マッチ売りの少女、幸福な王子、みにくいアヒルの子、ハーメルンの笛吹、、、、全滅。

 

ではアルプスの少女ハイジは??と聞いても「さあ?」と。まじかー、「小公女セーラ」は?「家なき子」「若草物語」、「トラップ一家」「フランダースの犬」よし、これなら「トムソーヤーの冒険」!!「さあ?」

泣きそうになります。

アルプスの少女ハイジを知らないで、「トライ」のCMを見ても(今って違うんでしょうけど)面白くないですよね。

 

これらは本当の話です。国語の偏差値が四谷や日能研で50行かない子はほぼみんな知りません。

 

で、6年生でサピのアルファならば女子はほぼ知ってますね。

偏差値と読書がリンクしているように感じます。

 

でも、私の世代では中学受験をしない子でも、男子でも知ってました。セーラも、家なき子も、若草物語も、ピーターパンも!そうです、すべて「ハウス名作劇場」です。(私も初期のときはまだ見る年齢ではないので、見ていない作品もたくさんあります。)

 

あれを見ていれば、たとえその児童書を読まなくても話は知っていて興味のある子はそこから本を手に取る、という流れだったのではないでしょうか。

 

私は幼児期に小公女セーラを見て、毎週毎週、セーラが可哀想だ、とあまりに泣きつづけるので、母が見かねて「セーラは最後に幸せになる」とネタばらしをしたという子です笑い泣きどんだけ泣いていたんだろうか。泣いていたのもネタばらしされたのも覚えていますが。

 

その後大好きな小公女セーラの本を買ってもらい、セーラと同じ人形が欲しくて、外国産の人形を買ってもらってそれに「エリザベス」という名前をつけて笑い泣き大切にしていました。

 

そして家におさがりの分厚い児童文学全集が揃っていたので、それをきっかけに片っ端からそれを読みました。

巌窟王やレ・ミゼラブルなんかも小3までには読んでいましたね。その全集、不思議でたしか東京オリンピックの東洋の魔女について「鬼の大松」の話も載っていて、そんなのまで読んでいました笑い泣き私の雑学や興味の幅にすごく役立ったと思います。あの全集、実家にももうないので捨てちゃったのかなあ。

 

もしハウス名作劇場が今でも放送されていたら絶対見せたと思います。

日本むかしばなしはDVDを買ってあり、見せていました。

名作劇場も完結版というDVDは出ていますが、あの連載が良かったんですよね。

アマゾンプライムなら連載版も見せられるものもあるので、我が家は活用しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近は大人も子どももテレビ離れが進んでいるので、YouTubeばっかりだったりしますしね。

それでも子どもの語彙や知識に昔のアニメは活用できるなと思っています。

 

とくに以前に比べて外国文学の作家の名前、作品名、も入試に取り上げられています。

都市大付属なんかがそうですよね。ハリーポッターとかアナと雪の女王と絡めた知識問題が出たことがあります。

アナと雪の女王は知っていても、もともとアンデルセンの『雪の女王』という話があることは知らない子が本当に多いですね。

 

文学史や作品名とか内容を「勉強」としてプリントで記憶するのって辛いですよね。

ディズニーランドに行ったとき、トムソーヤー島に連れて行き、蒸気船マークトウェイン号に乗り、「トムソーヤーってお話はアメリカのマークトウェインという人が書いたんだよ。」と話すだけでぐっと記憶に残ると思います。

 

我が家も秋に4年ぶりにディズニーランドに行ったとき、娘をトムソーヤー島に連れて行き興味を持ったところでその話をし、「トムソーヤーのお話があるんだよ」と本を進めたところ、先日も紹介した10歳までに読みたいシリーズの『トムソーヤー』に食いつきました。「島にあった名前が出てくる!」と嬉々として読み、そこからシリーズの他の作品へとすすんでいます。家には岩波の『トムソーヤーの冒険』もあるので、それも見せながら「読みたくなったら、これも読んでみてごらん」と置いてあります。

 

プリント以外でも、幼児期に遊びながら体験させてあげられることは多いと思いますし、親子の会話がやはり語彙につながるなと思います。

アニメを見せるにしても、会話を入れながら見るとまた違いますよね。私もできていないことが多いですがえーん

 

親子の会話の話はまた別でもしたいと思います。

 

お読みくださりありがとうございます。