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先日コメントでいただいていたご質問にお答えしたいと思います。

 

 

ご質問:ボリュームゾーン以下のお子さんのお悩み

 

4年から日能研、5年途中に四谷準拠塾の小規模塾に転塾。
いわゆる中受に向いている子の内容には何一つ該当せず。記憶力、理解力乏しいです。勉強が好きなわけではなく、特段興味のある教科もなし。唯一読書は好きかなといった感じです。
親が中受経験者ではないので、わからないことは塾で質問するようにしています。

秋以降2回受けた首都模試の平均が、国語52 算数42 理科47 社会44 です。日能研のときもだいたい偏差値30~40台でした。国語のみ40~50台前半。
算数は壊滅的で、塾で質問もしていますが、根本的に理解はしていないと思います。くもんは3年までやっていましたが、学校相当で先取りはできていません。
国語は漢字が苦手で覚えられない、語句も同様。塾の宿題以外は漢字、語句しかできていません。
理科は物理、化学分野は特に苦手です。計算、グラフ等はほぼできないです。
社会は全体的にうっすら覚えているだけで、すぐに忘れていきます。

来月からいよいよ6年生スタートということもあり、親の方が不安な気持ちでいっぱいです。我が家のようなボリュゾ以下の子の勉強方法はなかなか探すのも難しく、色々と試行錯誤している状況です。
こちらのブログの過去の記事は拝読して、すでに参考にさせていただいているものもありますが、我が子に合いそうな勉強方法をアドバイスいただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。

 

 

本人のやる気はどうですか?

現在の状況、保護者の方からすると焦ることも多いかと思います。

首都模試でその偏差値ですと、たしかに日能研でも四谷でも偏差値が30台から40台前半かもしれませんね。

厳しいことを言いますが、おっしゃるとおりあまり中受向きではないかもしれません。それでも本人、または親は私立中学へ入りたい、入れたい理由があるんですよね?そこが明確ではないと、あと1年さらに苦しい勉強となってしまいます。

 

お子さんの勉強への姿勢はどうでしょうか。嫌々やらされていますか?全力でまでとはいかずとも、親から見て一生懸命取り組んでいますか?

ゲームへ逃げたり、「やった」と言って「やっていない」ことはありませんか?

そういう場合はまだ「幼い」ことが多いです。そういう「幼さ」がいわゆる中受向きではないと言われる要因です。

 

やる気がない→成果が出ない→やる気がもっと出ない のスパイラルにはなっていないでしょうか。

 

現在の成績状況ですと、勉強することに楽しさがあまり感じられないのではないかと思います。

 

新6年生になりますので、ここまで来ましたらあと一年。保護者のほうでいろいろと覚悟と決断が必要だと思います。

子どもはあと1年「も」ある。なんなら永遠に時間はあると考えますので、決断と覚悟は親に必要です。

 

 

志望校、決めましょう

もし、成績がこれくらいまで上がったら、という気持ちで考えるのではなく、万が一今のままの偏差値帯だったとして、行きたい志望校はありますか?

 

よく大手塾や個別などが「夢の志望校を遠慮なく言ってください」みたいな宣伝をしていますがあれはあまりにも無責任だと私は思っています。例えば2年以上勉強してきて現在偏差値40台前半で、あと1年で筑駒や灘に受かる可能性は限りなくゼロです。それを課金させるために親になんでも言わせるのは、私は正直じゃないと思っています。

 

もちろん、これから成績は上げなければなりません。しかし一方で現在の立ち位置だったとして行きたい学校があるかどうか、これを作っておくことは本当に大切です。なぜなら今3年生、4年生ではなくて今この時期の5年生だからです。

 

行きたい学校がその偏差値帯にもし全くなく、見学も行っておらず、ですと急いで見学に行ってください。

また、もし「偏差値〇〇以下の学校には行かせない」とお決めになっており、その偏差値が現在の餅偏差値と15以上離れているのならば、ここで中受は撤退したほうがいいです。あと1年で偏差値平均40の子が55に上げるのは、生まれ変わるくらいの意識改革と、努力が必要です。

 

そしてその努力が絶対報われるとも限らず、そこまでしたいかどうか、を考えてみてください。

 

一方、現在の持ち偏差値と同じ偏差値の学校で、行きたい学校があるならば、夏からはそこの過去問をやってください。偏差値30台や40台前半の学校の過去問であれば、6年の夏前くらいから解いても問題ありません。そこは盤石にしましょう。

 

そこに出ている問題で、解けないものは何か。それを親があぶりだして、やらせます。

そこで解けないもの、が足りないものです。

 

そのうえで、最終的に目標とする学校を明確に決めて「ここまで伸びるぞ!」という気持ちで向かいます。

 

 

志望校の合った対策を

 

小規模塾に転塾されたということですので、比較的手厚く見ていただける感じでしょうか。

早めに志望校を伝えて、まずは余計な勉強を減らしてもらえるようにしましょう。

 

塾のカリキュラムの流れだけに乗っても、目指しているところと違うとボリュゾ以下のお子さんにとっては「無駄」が多すぎます。

 

 

科目ごとの具体例

 

たとえば、四谷偏差値53くらいまでの学校でしたら

理科でいえば、

・てこの中で、てこ自身の重さが関係する問題は出ません。(出ても取れなくても合否に影響ない)

・浮力はほぼ、出ません。出ても水での浮力しか出ませんので予習シリーズにあるような「油」とか「海水」とかの話はいりません。

・化学の金属の溶け方。発生するのは中学受験では水素だけ。水素が発生するとだけ最低覚えましょう。それが書ければ2点です。

・中和といえば食塩です。できるものは食塩。それで2点です。

・滑車はほぼ出ません。

・電気回路は抵抗はほぼ出ません。

・電気回路の基本は出ますが、並列と直列が組み合わさって抵抗と明るさを考える問題は出ません。

そういう感じで、出ないものの勉強をもうやめていいと思います。

その代わり、てこの基本、問題でいうと大問でてこが出たら最初の数問は解けるように。最初の数問は模試でいう前半の簡単な問題と同じだからです。

 

 

算数も、

・立体切断は100パーセントでないし、出ても常識的にわかる切り口しか出ないのでやらなくていいです。やっても例題の最初だけ。

・割合と速さは大事ですが、応用問題は全部捨てても大丈夫です。

・算数ではどのレベルまでできれば55までの学校受かるかといえば、みくに出版の『ベストチェック 算数』これが全部解ければ55まで受かります。たぶんこれもきついと思うので、この中でも自分の志望校に出る分野の基本問題のみでいいです。それができれば偏差値50です。

 

国語は

・語句と漢字。丸付けは必ず保護者。

・週に最低3題は簡単なものでいいので長文読解を解く。必ず時間を計る。基本的に塾のテキストの大問は15分が理想ですが最初20分で。タイマーを使う。終わったところまで印をつけて、以降は時間を延長して解く。合計何分かかったか書く。

・志望校に詩と短歌、文学史は出ますか?大抵の学校は出ないです。出ないならその単元は捨ててください。塾のテキストにはまんべんなく載っているので、宿題とかにされたらそれは拒否してください。(親が)それをやる時間で他のことをやってください。

 

以下に問題集をあげておきます。

あくまで塾の教材がメインです。以下を追加するならば塾の宿題を削ってください。

そのあとに「時間の使い方」についての注意もあげておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間の使い方

お子さんは一人で勉強する時間がどうしても長くなってしまっているでしょうか。

その成績帯のお子さんで一人で勉強できる子はいないはずです。

 

テコ入れだと思って、できるだけ横についてあげて、一緒に勉強しましょう。

時間は短く。30分ごとにやること、やる科目、テキストなどを区切ってください。

だらだらやらない。2時間みっちり勉強し、例えば社会なら口頭でやったことは確認。

即答できるようになるとアウトプットの第一段階出来ています。あとはそれを「書く」ことですが最初は量を減らしていいので、5つとかだけ丁寧に書かせましょう。

 

 

とにかく、少しずつ

一歩一歩です。

各科目単元を絞って、少ない時間で効果のある学習をしないとこういうタイプは伸びていかないのでこちらが根気よくいきましょう。塾の成績を上げるというよりも、あと1年ですから志望校を絞って、効果的に対策するほうがこの偏差値帯のお子さんの合格への近道です。

 

スパルタな書き方になってしまいましたが、ご参考になるところがある、またはご参考になる方がほかにもいらっしゃれば幸いです。