ご訪問くださり、いつもお読みいただきありがとうございます。

楽天市場

 

神奈川女子トップは洗足

 

神奈川県の女子校について、だいぶい親の世代とは偏差値表の様子が変わってきました。

 

よく日能研が説明会に行くと30年以上前の偏差値表と現在のものを比べたものを出してきますが本当に変わっています。

 

昔は神奈川県女子校のトップに君臨していたのはフェリスでした。

それが現在はだいぶ差をつけて偏差値表では洗足のほうが上位に位置しています。

 

湘南白百合、日本女子大附属も親世代以上の代には「名門女子校」であり第一志望者も多かったはずです。両方とも四谷大塚偏差値で60オーバーか落ちても58くらいでした。

 

日本女子大附属に関しては御三家には届かないけれど、その下くらいの学力がある層が2月1日の本命として受けることもざらであり、お茶の水と併願する子もいました。

ちなみに、お茶の水や学芸大系列もだいぶ偏差値は下がりましたね。

 

またたとえば鷗友学園(東京だけど)は小田急線沿線ということで日本女子大附属の滑り止めの併願校として人気でした。もちろん第一志望は日本女子大附属で、です。恵泉も同じ位置でした。

それが今は大逆転。。。逆に鷗友学園を受けて日本女子大附属を併願する人は立地が近くても少ないのでは??

 

それくらい偏差値の差は開いてしまっています。

 

日本女子大附属の近所にはカリタス学園もありますが、こちらも昔は偏差値で10ほども日本女子大附属と違いましたが今はあまり差がなくなってきました。

 

湘南白百合も、同じような変遷でフェリスは厳しいけれど湘南白百合は頑張って入りたい、という進学校希望者が集まる学校でした。

 

フェリスの自由さが支持されない世の中

 

フェリスの低迷は、立地とあと自由すぎる環境を今の保護者がよしとしないことがあるかと思います。

完全に偏差値では抜かれてしまった洗足と比べると現在でも「お尻の叩き方」が全然違います。

 

基本的にフェリス生は強制されて勉強するものではない、という教育をされています。

一方洗足は毎週の小テストに加えて成績で競わせ、とにかく学校生活が勉強中心に組み立てられています。

まず、行事から入るフェリスその他の神奈川女子御三家とは仕組みが違うのだと思います。

 

 

洗足が音楽の学校?

 

そして、洗足が「勉強ばっかりだよ」と私などが言ったりするとけっこう多くの方から「いや、芸術面が・・・」とかいろいろ反論が来るのですが、土台が違うんですよね。

 

大事にしているものが違うんです。辛口になりますが、洗足はやはりどうひいき目にみてもお勉強が出来ないとつまらない学校です。ところが、フェリスを筆頭に今低迷している伝統女子校は勉強が一番、ではないんですよね。

学校の理念が。だからお勉強面がイマイチ、という子も大満喫していたりする(笑)。

 

私は個人的にそういう学校が好きなのです。

歌がうまい子、お笑いでみんなを盛り上げる子、運動がめっちゃ出来る子、それぞれが輝ける場が用意されているとやはり楽しいと思います。で、どちらかというと今の神奈川女子御三家と日本女子大附属、湘南白百合などはその他の面が強いのではないでしょうか。

 

たとえば、知人がいるのでフェリスや日本女子大附属びいきになってしまいますが、音大附属であることを洗足の先生方は折に触れて説明会でおっしゃいますが(洗足にも現役で知人の娘さんが通っています。とても優秀でその子にはとても合っていることは先に言っておきます)、いやいやいや(笑)日本女子大附属の学内を見ると、洗足学園よりもいたるところにピアノが無造作に置いてあり、休み時間になると部活だけでなく誰かが弾いて、誰かが歌っている。曲はクラッシックだったり、ミュージカル部の練習だったり、宝塚を模倣しているレビュークラブだったりいろいろですが、とにかくいつも学校内に音楽の生演奏が流れています。赴任してきた先生はびっくりするほど。

 

洗足出身の先生がびっくりするほどです。「ここは音大の附属ですか」と。

音楽の時間は「声楽」と「バイオリン」しかやらないので、コーラス部と弦楽合奏部のレベルもとても高い。

私も見学に行ったときに「ここ、洗足生よりよっぽど歌って弾いてるな」とびっくりしました。休み時間ののびのび具合がすごかったです(笑)

 

フェリス生、横浜雙葉生、横浜共立生、どの出身生に聞いても「勉強ができることよりも評価されることがたくさんあった」と口をそろえます。

 

洗足出身生に聞くと「やっぱり勉強ができることが一番学校側に評価されたと感じる」と言います。。。。

あくまで、少ない数の意見ですので、あしからず。。。。

洗足の場合は、休み時間は小テストの準備や勉強している子がやはり多かったです。

それが進学成績の差なんだろうなとつくづく思いました。

 

つまり洗足は心から勉強好きな子が向いていると思います。桜蔭の併願校となるのも納得です。

 

洗足学園のことばかりになってしまいますが、相対的に上がったのは洗足ですのでどうしてもそうなります。

 

洗足学園の偏差値の変遷については、次回別に書いてみますね。

 

 

珍獣の園は嫌われる?

 

神奈川女子御三家が相対的に人気がなくなってきたのは、家庭も児童も「自由」にあまり重きを置かなくなってきたのかもしれないと思います。

 

管理型でしっかり勉強させてほしい、必ずよい大学へ行ってほしい、という家庭も多いです。

また女子校回避も以前書きましたが「父親」に多いです。

 

社会に出たら男子と肩を並べるのだから、最初からその環境でと思うのでしょう。女子だけでぬるま湯につかるのではなく、男子と切磋琢磨してほしい、というのもあるでしょう。(これに関しては私は反対意見を持っていますがそれは以前も書きましたので省略します)

 

共学を選ばなかった場合、そうするとフェリスのように自由で自主性を重んじる学校ではなくて、洗足のように目に見えて結果を出してくれる学校が選ばれていくのだと思います。

 

横浜雙葉出身で社会で活躍している知人がいますが、彼女の名台詞に

「珍獣の園だった」という母校の表現があります。珍獣が珍獣として輝ける場があったと(笑)。私もすごくよくわかる表現で大好きなのですが、フェリス生も横浜共立生もみな珍獣がたくさんいた、と言っています。珍獣を先生方も愛でる空気があったというのがこのあたりの伝統女子校の共通点です。規律に厳しいといわれる横浜共立も、先生の目を盗んで?おこなうイタズラの楽しかったこと、そして見つかって怒られても嫌な気持ちがしなかったと聞きます。

 

どこを選ぶのか、は保護者と本人が決めることです。

ですが完全な私のただの思いで書かせていただくと、「伝統女子校は信用できる」と思っています。

洗足も本来伝統女子校なのですが、30年まえに経営方針をすべて変えて、どんどん音楽面を学校から排除してから違う学校です。ですので「新興校」扱いです。(洗足は昔は音楽専門中学があり、その後長らく音楽高校もありましたが、廃止されています。このあたりも別で)

 

名物教師がいるかどうか

 

私の基準では、買収されて新しくできた学校というのも警戒しています。ただ、生き残りのために伝統校が校名に国際を入れたりすることもあるので一概には言えないのですが、私の見ているポイントは「教員が長く続いているか」です。そして「卒業生(もしくは教員)が子どもを入れているか」です。

 

伝統校の場合、必ず名物教師がいます。みんなに愛され、慕われる先生がいて、先生と生徒の距離が近い。

そして勤務年数が長い先生がたくさんいる。親子二代でお世話になったなんて言う話も伝統校ではよく聞きます。

教員がしょっちゅう退職して変わっていく学校は、なにかあるのです。

 

名物教師はポリシーがあって、学校愛も深いので学校がおかしな方向に変わろうとするときに退職してしまいます。長年勤めている先生がいる、というのも学校を信用する基準だと思います。

 

そして教員が自分の子どもを入れているかどうか。

もちろん全員入れる必要はないのですが、少なくとも複数名いる場合は「我が子を入れたいような教育をしている」ということです。

 

もちろん、偏差値が高すぎると入れたくても難しくて無理ということもありますが、逆をいえば偏差値が下がり気味でも我が子を入れるということは、偏差値では測れない良さを教員自身が感じているということです。

 

 

偏差値で伝統女子校を切り捨てるのはもったいない

 

ということで、私は個人的には偏差値表で下のほうだから、と伝統女子校を最初から検討外にしてしまうのはもったいないと思います。もともと偏差値が高かった学校の場合、教員のレベルは高いです。偏差値の高かったころの子を教えていた実績がありますので、力のある子を伸ばす術も持っています。

 

通学圏内に近年低迷している伝統女子校があったなら。偏差値だけにとらわれず学校を見てみるといいと思います。

「教員の質」は名門伝統校はたしかです。予備校あがりの先生をくるくると採用している学校より信用できます。

 

 

問題は生徒の質

 

ここまで伝統女子校はおすすめですと書きましたが。懸念もあります。それがやはり結局偏差値の話です。

ここまで言って偏差値かい!とつっこまれますが、偏差値で切られる受験生ですので、低偏差値帯になっていくことで「高め合う」ことが減っていっているとは思います。やはり偏差値58の壁というのは大きく、58を超えてくる学校というのは生徒自身に積極性がすでに身についていたりして、お互い良いほうに切磋琢磨しますよね。

 

偏差値教育の弊害だと思いますが「私たち、そんなに勉強できないし」というマインドでなれ合ってしまう危険性はありますし、実際に偏差値が10も下がれば昔と比べてそうなってしまうでしょう。

 

そのあたりの懸念はたしかにあるものの、しかし「教師の質」と名門としての長年の理念と培われた教育方法は信用していいと思います。

 

もし、低迷している伝統校に迷っている方は思い切って説明会で、懸念を先生にぶつけるといいと思います。

どんな課題を出しているのか、どういう勉強をさせているのか、具体的に聞いてみると付け焼刃ではない教育をしていることはわかるはずです。

 

生徒の質についても聞いていいと思いますよ。たとえば「いじめはありますか」など。

高偏差値の学校ほど、いじめは少ないとは言われていますしそうだとは思いますが実際にその学校でどうなのか。そこでも不信感を持つ答えだったら選ばなければいいのです。

 

 

私はこのような感じで考えています。

 

ちなみにですが、洗足はいろいろあってあまり好きな学校ではないのですが(笑)、でも何人も知人が行っていて合う子には合います。真面目な子に本当におすすめです。なんなら、桜蔭より真面目さは洗足のほうが上です。

このあたり次回書けることは書きたいと思います。苦情がきませんように。

 

 

 

 

 

日本女子、湘南白百合、横浜雙葉、横浜共立は現在は基礎問題を落とさないことが大切。理科の復習もこちらのような分野別がおすすめ。こちらは基本問題です。

 

フェリス、洗足向けはこちら。↓

 

 

 

ヒートテックもかかせなくなってきました。