先日、小学校の先生と話しました。

その先生が担任するクラスや学年についていろいろヒアリングしました。
やや落ち着きのない学年と噂になっているので、その実態や先生は
(クラスや学年を)どう見ているのかなどを聞いてみました。
 
その先生曰く、「気になることが2つある。一つは周りに対して気が利かない
こと。もう一つは、自分の気持ちをなかなか表現することができないこと」
と語っていました。
 
『気が利かない』というのは、例えば、自分が座っているところの後ろを誰かが
通る場合にちょっとイスを引くといった気づかいのことらしい。
人としての優しさではあるが、ある種、周囲への当たり前の気づかいでもある。
 
考えてみると、昨今、プリントに自分の名前を書かない傾向が高い。誰のかわからないものを
提出することは、受け取り側への配慮がないことを意味するのではないだろうか。
 
 
もう一つは、オープンな質問に対し、「えー、んん」と黙ってしまい、自分の気持ちがうまく
表現できない。
それにはいろいろ理由があるだろう。
(コミュニケーション能力の有無、語彙力が乏しい、読書不足・・・)
 
 
周りの大人が先回りして述べてしまう場合もあり、少しずつ自分が話さなくてもいい状況が
発生していることなどが考えられる。
答えられるまでこちらがゆっくり待ってあげ、ちょっとずつ自分たちの気持ちを伝えることに
慣れていくような環境づくりが必要なのだろう。もちろん学校だけのことではなく、家庭との
二人三脚で取り組むべきことではあるが。
 
良かれと思う『先回り』は考えものですね。気をつけます!