比較的暖かい気がする月曜日
高校生のセンター試験結果を踏まえて諸々の話をしています。
今日付けの新聞で興味深い記事が2つ。
1つはタイムリーな成人式の話題。
考えさせられる内容です。
ここからは東京都立の日比谷高校の教員である石崎先生のメルマガより。
河合雅司さんという、新聞の論説委員や大学の教授などをなされている方が『未来の年表』という本を書かれています。
ご存じの通り、日本はいま世界に類を見ない速さで
ご存じの通り、日本はいま世界に類を見ない速さで
少子化と高齢化が進んでいまして、
本書は、このまま日本の人口が減少していったならば、
本書は、このまま日本の人口が減少していったならば、
将来どういった風になっていくか、ということを予想したものです。
2015年に、日本の人口は1億2千万人、
5年前の調査と比べて、約96万人の人口が減少している。
この100年間で初めての減少、ということになっています。
そして2016年の年間の出生数は96万人ということで、
初めて100万人を割っています。
このまま進んでいったらどうなるか、
このまま進んでいったらどうなるか、
という予想を、いくつかちょっと紹介させてください。
いま2018年ですが、
いま2018年ですが、
2年後、2020年には日本の女性の過半数が50歳以上になり、
出産可能な女性の人数が、大きく減り始めていく。
2024年には、日本の全国民の、
出産可能な女性の人数が、大きく減り始めていく。
2024年には、日本の全国民の、
3人に1人が65歳以上になります。
2027年には、献血の必要量が不足して、
2027年には、献血の必要量が不足して、
手術や治療への影響が懸念されます。
いまも若者があまり献血しないらしいですね。
いまも若者があまり献血しないらしいですね。
高齢化が進んで若者が少なくなれば、必要な血液が確保できない。
2033年には空き家が2160万戸となり、
2033年には空き家が2160万戸となり、
三戸に一戸は人が済まない状態になります。
2039年には、年間死亡者数が167万人を超え、
2039年には、年間死亡者数が167万人を超え、
火葬場の不足が深刻化します。
2045年には、東京都民の3人に1人が高齢者となります。
2045年には、東京都民の3人に1人が高齢者となります。
やがて東京都でもそういう状況になります。
2050年には、現在の居住地域の20%が誰も住まない土地になる。
2050年には、現在の居住地域の20%が誰も住まない土地になる。
…ということで、
もう日本列島の中に、人口が点在していくような状況が生まれてきて、
もう日本列島の中に、人口が点在していくような状況が生まれてきて、
日本の全体の人口が将来的には5000万人、そういったところになる、
というような予想なんですね。
で、さまざまなインフラも、当然、維持できなくなりますから、
で、さまざまなインフラも、当然、維持できなくなりますから、
この地域に学校と病院と役所を置くから、ここに住んでください、
というような時代が来るかもしれない、というようなことが書かれていました。
こういったことは、世界中で直面している国は、
いま日本だけしかないので、
世界中がどういう風に日本がこれを乗り越えていくか
世界中がどういう風に日本がこれを乗り越えていくか
ということについては注目をしているのではないかな、と思います。
でも、これは、やがて私たちが解決していかなければいけない、
でも、これは、やがて私たちが解決していかなければいけない、
重要な課題の一つだと考えています。
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大学入試の改革に伴い、高校入試が、
そしてそれに伴い中学校、さらには小学校の内容が変わっていくことは明らかです。
塾の在り方も当然変わっていくでしょう。
ではわれわれは、目先の入試に通すためにとにかく
生徒たちに授業をし、宿題をさせ、点数を上げればいい、
だけではなく、
どんな思いで子どもたちと関わり、この場所を創っているのか、
それが10年後も変わらずに第一線で仕事ができるかどうかになるのではないか、
本質を見て仕事しないといけないなあと感じる日でした。
今日は遅くならずに帰宅します。
明日も元気に頑張ります。