青山美智子「人魚が逃げた」
ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。
どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。
そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。
銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。
そして「王子」は人魚と再会できるのか。
そもそも人魚はいるのか、いないのか……。
Audibleにて
再生時間 5時間46分
ナレーション 下妻由幸、くわばらあきら
賛否あったのでどうでしょう?と思いましたが
私的にはいまひとつでした…![]()
最初はすいすい進めるなぁ~と思ったのですが、
三人目のあたりで内面描写がくどいというか、
長いというか…。
最後の章の、理世の後輩のお話はもう、忍耐…。
この作者さんは、こういった短編でお話をつないでいくパターンが
多いのでしょうか。
そちらにも気を取られてしまうし、
先が読めてしまったり、いろいろと合いませんでした![]()
表紙の写真は、本文に登場した
アーティストの田中達也さんなのですね。
本分にまで登場するのは驚きです。
もう一人、「ソング・オブ・ラブ」の
マグリットというアーティストを知ることができたのが
収穫でしたね。
一番感じたのは
「SNSは怖いな」
ということです![]()





