不思議な卒園式でした | さくら幼稚園のブログ

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本日、さくら幼稚園では第70回の卒園式が行われました。

今年度は、新型コロナウイルスの日本国内での広がりが心配され始めて以来、当園での立場も悩みながら、3月4日から昨日まで自由登園という形で、園は開けていました。

但し、幼稚園バスの運行も中止しておりましたので、登園してくる年長児の数も多くはありませんでした。特に3月6日の熊谷市内での感染報告の後は、登園する園児の数も減っていました。

 

そのような中で本日を、例年のような卒園式の準備もできずに迎えることとなりました。

約二週間ぶりに集まった年長児の皆さんとは、集合後すぐに卒園式のリハーサルを行い、

その後の本番に臨みました。

普段であれば、園児の皆さんとは、朝の登園時にはいろいろな話をして、クラスに向かうときにも「いってらっしゃい。」などの声をかけて触れ合う時間がありました。

しかし、今日はそんな余裕も持てませんでした。

私としても、本日は別の幼稚園で、ぶっつけ本番の卒園式を二度行ったような感じでした。

 

謝恩会では、子どもたちは二週間前のままで、そのしぐさを見ているだけで、何か自分にとってありがたいものを得た気がしました。

恐らく、一般的には“元気”という言葉で表現されるものかもしれません。

でも、それはいままで一緒に過ごしてきた子たちが集団で熟成してきた、さくら幼稚園にかかわってきた人(保護者の方々や職員)にしか感じられない、心を落ち着かせてくれたり、癒してくれるもののようでした。

その不思議なもの加えて、クラスの先生が入っての、クラス全体や学年全体のにぎやかな雰囲気や笑顔がよみがえり、とても懐かしく思えました。

でも、それは謝恩会終了とともに、残念ながら一瞬で消えて行ってしまいました。

そして、帰りの日常的なあいさつの「さようなら」は、ある子にとっては本当に「さようなら」になってしまうかもと思うと、また不思議に思えて仕方ありません。