山口県周防大島町で行方不明となった2歳児を捜索開始から30分で発見して、「時の人」となった尾畠春夫さん(78歳)。

東日本大震災や西日本豪雨の被災地で「絆」「朝は必ず来る」と書かれたヘルメットをかぶりボランティア活動を行ったスーパーボランティアです。


尾畠春夫さん

小学校5年生の時、兄弟のなかで一人だけ奉公に出され壮絶な人生を歩んだ。

奉公に出されたのは、家が貧しくそれを助けるためでした。

それはわかっていましたが、父を恨みました。

なぜ兄弟のなかで俺だけが・・・。

最初はものすごく悔しかった。

とはいえ、奉公に出された以上は腹をくくるしかない。

世の中はなるようにしかなりません。

『やるだけやってやろうじゃないか』と心を入れ替えた。

奉公の経験がいまの宝になっていますからね。

後ろ向きで得をすることなんてありません。

だから・・・。

『自分はプラス思考という言葉が大好きなんです。』 

鳶と土木の会社社長に・・・。

俺には夢があります。

3年間働かせてください。

その代わり、絶対に『NO』と言いません。

どんな仕事でもやりますと直談判した。

『鳶や土木の仕事の経験は、いまのボランティア活動に役立っているかもしれませんね。』

『来る者は拒まず、去る者は追わず』が信条。

かみさんと結婚。

そして、自分の魚屋を持ちました。

名前は『魚春』です。

二文字をくっつけると鰆(さわら)。

もちろん、自分が一番好きな魚です(笑)。

15歳の時から俺は50年働く。

そして、『65歳になったらやりたいことをしよう』と決めていたんです。

私にはいま48歳の息子と45歳の娘がいて、孫も5人います。

息子は大学に行くこともできた。

それもこれもお客さんが魚を買ってくれたから。

『皆さんが温かく手を差し伸べてくれたからこそ、いまの生活がある。』

それに気づきました。

『いただいた恩をお返しするのは当たり前。』

『それが人の仁義です。』

どのような形で恩を返そうかと考えたとき、第二の人生をボランティア活動にささげようと決意しました。

『かけた情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め。』好きな言葉です。


自分に起きた全てのことを受け入れ腹をくくり生きぬく。

マイナスに考えても仕方ない。

嘆いたりしても現状が変わるわけがない。

悟ったんだろうね。

強い人って本当に優しい人です。

親切の押し売りもしないし、恩着せがましいことも言わない。

私利私欲に走る人が多い世の中に時々、悲しく、虚しく、辛くなります。

心の弱い不幸せな人が多いのかもね。

心の余裕がないとダメですね。

尾畠春夫さんのお話しもっと聞きたいなー。

また後程。