Disc1

・エンジョイ…ゆずの北川悠仁さんの提供曲。

約1年前の発表ですが、多分その頃のめいちゃんの

心境を映したような内容。

私の中ではお台場冒険王と深く結びついてる。

 

・流声…これも昨年夏の記憶。初のドラマタイアップ。

高校を舞台にした青春ストーリーの爽やかさ、勢い

がめいちゃんの明るさ、パワーとよく合っている。

夏!って感じ。

 

・シャッターチャンス…今年の夏アニメの主題歌。

歌い手とアニメは相性がいいのか、結構歌い手が

起用されることが多い。めいちゃんもアニメタイ

アップはこれが3作目。いつもそのアニメの雰囲気、

特徴をよく表していると思うし、元気でパワフルな

歌唱はぴったり、ではあるけれど、特にこの楽曲

のキラーフレーズ「私を愛してもいいですか?」

はめいふぁみの心に沁みた。

主人公の気持でもあると同時に、めいちゃん自身の

気持でもある。

楽曲にともに関わったPRIMAGICでさえ、感嘆の声を

あげたフレーズだし、アレンジやシャッター音を

入れ込むアイデアなど、めいちゃん本人の発案と

あって、どこまで才能のある人なんだろう、と。

キャッチーなメロディ、軽快なリズムの中にも音の

激しい上下があったり、めいちゃんにしかできない

要素も盛り込まれているところが私的なツボ。

 

・おとぎ話…PRIMAGICとの共作。だけど新しいチャ

レンジだったという。確かに可愛い曲調、ストレー

トでさわやかな恋人たちの歌。

「おとぎ話」のように軽やかでさわやかな恋の歌

だけれど嫌味のない美しい世界観は確かにおとぎ話

のように感じるかもしれない。

また世界観が幸福感あふれる動きのあるアニメー

ションで、私はこれが大好き。夢がある。

 

・天上猫と天下人…日食なつこさん提供曲。

めいちゃんがオファーするアーティストさん方。

こちらの楽曲依頼意図を明確に示し、お話もさせて

もらう中で得たヒントをもとに書いてもらうことが

多いんですかね?

めいちゃんと猫にまつわるエピソードから生まれる

楽曲はどれもかわいらしくて心温まる。

めいちゃんが歌う「猫視線パート」の優しさ、しな

やかさ。ほんとに世界観を表現させたら右に出る

ものはいない。

そんな人だと思う。

作っていただいた楽曲を最大限に仕上げるのはめい

ちゃんマジックだと思っています。

 

・仮面…なるせさん提供曲。なるせさんが歌うセルフ

カバーだともっとおしゃれな雰囲気で統一された感

があるけど、めいちゃんの歌はやはり緩急が素晴ら

しく、どこか切なさが付きまとう。

英語の歌詞には苦労したと本人は言っていたけど

流暢すぎるより、このめいちゃん歌唱の方が私は好き。

あたらしい表現を導いてくれたなるせさんには感謝。

 

・物の怪の類…大柴広己、みきとPさん提供曲

ネット世界で名をなすためには手段をも択ばない、

そんな覚悟を歌った曲ということで、挑戦的な楽曲。

とてもめいちゃんにリンクする部分もあるし、また

その世界観の表現が秀逸なので、勘違いしそうだけ

ど楽曲の世界観がめいちゃんそのものではない。

(最後のライブ演出で、こぶしを突き出すとガラス

にひびが入り、ラストの音で割れる演出、しびれ

ました)

 

・ピカレスクロマンサー…てにをはさん提供曲で

あり、めいちゃんを好きだと言う葛葉さんとの

コラボ曲。

珍しくめいちゃんが先輩立ち位置で、葛葉さんが

弟目線なのが新鮮。歌唱もイキッた兄貴の貫録を

漂わせるめいちゃんに、スケールをちょっと小さく

したみたいな葛葉さんの青い感じが雰囲気を出して

いて、バディ感、小悪党を気取ってるけど悪党に

なり切れない雰囲気がめちゃくちゃ出てる。

てにをはさんとめいちゃんの相性の良さは裏切る

ことがないって感じ。

 

・あなたと最後…SARMさん提供曲。

女性を歌う歌を依頼した模様。

めいちゃんの声は中性的というか、ジェンダーレス

な声色なので、女性の歌を歌った時の違和感が全く

ない。

だからこそ、女性が描く「かわいらしさ」の底に

秘める強さやしなやかさ、といった部分が嘘くさ

さなくそのまま届く気がする。

(かわいらしく歌ってるけど、「私は強いからね!」

って裏では堂々としてる芯の部分がちゃんと生きて

る)

ちなみに私、最初このタイトルの意味を、最後まで

愛する人とともにいたいという意味なのかと思った

が実際は男性と離れても強くたくましく生きられる

女の歌なんですね?

 

・あっけない…めいちゃん曲。絵音さんが編曲。

「ズルい幻」同様恋が終わるテーマの楽曲だけど

絵音さんがindigoで失恋ソングを歌い続けてること、

そうした切なさだけが描けるドラマを理解したうえ

でだと、どストライクな選択。

絵音さん絶賛の曲。歌詞も絵音さんが書く以上に

唯一無二な言葉選びだし、出だしから雰囲気ですべ

てを表現できるめいちゃんには絵音さんじゃなくて

も脱帽です。

吐息もブレスも楽曲のエッセンスにし、表現に替え

ていくマジック。

 

・ホロウ…めいちゃん曲。

いままでは歌詞は田中秀典さん、曲はPRIMAGICが

サポートしている合作曲方式が多かったのにこの

楽曲や「あっけない」をはじめ、最近はめいちゃん

が単独で制作した楽曲が多い。

そしてキャッチーさより、内面の吐露をより濃く

映す曲はめいちゃんだけの楽曲に多い印象。

自由に作ってアレンジを著名な方々に預ける方式。

最初に気に入った曲がこれ。

アレンジ依頼もかなり世界観にこだわりがあった

らしい。

内容もメロも暗いのだけど、でもこうした楽曲の

中でこそ表現できる内面。そこは強みだし、めい

ちゃんという人間を信用できるゆえんでもある。

陰の部分や葛藤なくして表現者にはなれないという

のが私の持論。