この職業人生の間、なんといっても大きく

変わったのって、機械化というか、オフィス機器

でしょうね。

 

私が子供の頃って、学校のテストやプリントって

いわゆる「ガリ版印刷」でした。

今思うと、専用の用紙にニードル?みたいなやつで

文字を手書きし、その原版の上からインクを付けた

ローラーを押し当てて1枚づつ刷ってたんですよね?

版画か?って感じですよね。

 

うちの母は私が小学生の時?市役所で事務の

パートをしていましたが、当時は戸籍謄本など

取るのに、湿式コピー使ってたんですよ。

あの、紙が紫色になってるやつ。しかも湿式だから

コピー機から出てしばらくは濡れてる(!)

私が会社に入るころにはもう湿式コピーはなく、

ゼロックスが普及してました。(笑)

 

これだけでも時代錯誤だし信じられないけど、

私が就職した当時はまだコンピューターと

いうのはあるけど、特別で大掛かりなものでした。

 

電算室みたいな部屋があって、機械を冷やさ

なくちゃいけないからいつも部屋は冷え冷え。

キーパンチャーという、コンピューターに読み込

ませる長い紙にブツブツ穴をあける専門職がいた。

(あのシステム、私はよくわかりません)

このキーパンチャーと電話交換手はそこそこの規模

の会社には必ずいて、女性の専門職でした。

私が入った会社にもほんの最初の頃だけど、

交換のお姉さんがいました。

すぐに廃止になって解雇された。

よくわからないのですが、キーパンチャーと交換手

はほかの事務職に転用できなかったのでしょうか?

当時今のパソコンにつながる小型のコンピューター

が出始め、電話も電話機で手元で転送できるように

なって、急に要らなくなっちゃった職種だったんですね。

 

あと、タイピストもいらなくなったと思います。

入社した時にはすでに和文タイプが会社にあって

いわゆる反転文字ではなく、ワープロの前身

みたいな誰にでも操作できるし、確か文字消し

もできたと思う。

これも専門職が不要になりました。

 

知ってますかね?

昔の電卓。

ちょっと大型で電気コードがついてた。

これはさすがに私の頃は今の小型の電卓が

普及していたと思う。

 

多分2年目か3年目にはワープロが普及。

和文タイプは使われなくなりました。

(けどうちの会社は米軍基地と取引があり、

担当の方は契約書を英文タイプで作成していました)

 

これがもう数年のちにはパーソナルコンピューター、

そののちにはwindowsになって、そこからは今に

至ります。

 

この数年間のオフィスの事務機器の進化は

すさまじいものがあって、どんどん手書きの

伝票や書類はなくなっていきます。

小さな会社や商店では相変わらず複写に

カーボンのついた伝票とか手書きで作成して

いたでしょう。

 

私は新卒で入った会社でワープロ、次の

会社で旧型のPCを使ったのですが、5歳違いの

姉はちょうどそれらが導入されるかどうかの

タイミングで退職し、以後専業主婦でした。

家の事情や姉自身が働く必要はないとの考え

だったようなので、問題はないのですが、あのたった

数年間の差でたとえ姉が子育てにひと段落した

からと再就職を事務職でしようとしたら難しかった

のでは?と思います。

本人にその気があれば、ですが、姉には無理だった

ろうな。

ちなみにスマホは使ってますが、義兄のPCは

触れませんし、ネットを使ったという話を聞きません。

20代ですでに今とそんなに落差のない機器を

使っていた私たち世代と姉たちの世代って

5年どころか10年以上の落差ができてしまった

時代の狭間だったんだな、と思います。

(頑張ってPCスクールなんかでスキル身に着けて

就労する人もいますね。尊敬します)