ENDRICHERI として「ファーストテイク」第二弾
となるこの曲。
海外のリスナーの反応などもあって、とても
エモーショナルだと涙するひとたち。
演奏が十川さんとGakushiさんの2台のピアノ
だけというのもめちゃくちゃエモーショナルなの
だけど。
この歌そのものが、とてもシンプルな歌詞とメロディ。
だからこそ響く。
歌詞も自分にとって、もっと広く世界にとって、
とどんな意味にも解釈できる幅広さがある。
だからそれぞれのその時の想いに入り込むことが
できる。
アルバムの楽曲なので、ファンでない人には耳馴染
みがないことも大きいと思う。
ただ何度も言ってしまうんだけど、この曲は私に
とっては一番思い入れのある曲。
あの、ふたつの「WATER TANK」と呼ばれる特設
会場でのロングランライブで必ず歌われた歌。
アンコールの最後にみんなで手を挙げ、合唱した曲。
その後もさまざまなアレンジを施して繰り返し
ライブで披露されたけど、私はあのTANKでの
「これだけの~」に勝る記憶はない。
オリジナルの、リズムは、本当に自分が
歩いているイメージと重なり、手を振りながら、
足踏みしながら「歩んでいく」イメージになる。
そして人生を歩むうちに経験してきた喜びや悲しみ
どうにもならなかった辛い想い。
全てを走馬灯のように浮かべながら、ここでみんな
とそれでも今、一緒に歩いていることの心の安らぎ
を感じる。合唱することで昇華していく、抱えて
きた気持ち。
そういう思い入れが物凄く濃いんです。
だからこの音源の、エモーショナルすぎるアレンジ
は私の記憶とは少し重ならない気もする。
剛さんのヴォーカルや伝える力は発揮されていて、
特に海外の人からみると、どこか和的な情緒も
感じるのだと思う。
私は私の記憶の中にとどめたい曲。
ライブで新しいアレンジで聴いても、私の脳内に
流れる映像と音はあの日のあの場所。
通い続けた会場。
いったい何回この曲を聴き、歌ったんだろうね。
今この曲に感動する人とは違う次元で、私は聴いて
いる。