こんにちは。森本智子です。
「母」の立場になって24年になります。
これまで、肩叩き券やカーネーションなどを子供たちからもらってきました。
私自身は母にあまり孝行出来ないまま、母が他界してしまってて。
母の日はちょっと反省。ちょっと寂しい日。
もっと、色んな話をしとけば良かったな。
もっと、料理を教わっとけば良かったな。
もっと、生前、母が喜んでくれることをしてあげれば良かったな。
って。
仏壇に線香を手向け、ユラユラ揺れる煙をボーッと眺めながらそんなことを考えてた母の日。
子供たちからプレゼントをもらいました。
娘からはフレーバーティーとハンドタオル。
1日遅れて息子が差し出した茶色い箱。
箱からふんわり甘い香り。
仕事帰りに買ってきてくれたマネケンのワッフル。
「泣いたら没収やで」
なんて言うから、涙をこらえるのに困った。
バイト中もコンビニスィーツを買ってきてくれることはあったけど。
スーツ姿の息子がぼやけて滲んだ。
言葉を越えて伝わるものが、ある。
「母」の日ってこれまで亡き母に感謝する日だった。
子供たちからカーネーションをもらう日だった。
今年は「母」の立場に感謝がわいて。
私を母に選んで産まれてきてくれてありがとう。
私を鍛えてくれてありがとう。
頼りない私を「母」に育ててくれたのは子供たち。
ワッフルを味わって食べながら、母もそうだったのかな、と、ふと思った。
聞いてみたことは無いけど。
「お母さん、私を産んでしあわせだった?」
「精一杯、生きた?」
私がいつかあちらへ渡ったら聞いてみよう。
だいぶ先の話だけど。
胃がんでやせ細り、彼岸へ旅立っていった母の姿を思い出すことが多かったけど、今年の母の日は笑ってる母を思い出した。
父と、私と、妹たちと、笑ってた私が子供の頃のこと。
孫を抱き、あやし、遊んでくれてた日のこと。
花見の桜。
盆踊り。
コスモス畑。
餅つきの白い手。
しあわせだった、よね。
お母さん。
あなたの思い出の中、あなたとお母様は笑ってますか?
あなたも、笑ってますか?
ここまで読んでくださってありがとうございました。
私を見つけてくれてありがとう。
あなたがしあわせでありますように。