お子さんの受験を終えられた保護者の皆様へ

 

 

 

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お子さんの中学受験を終えられた保護者の皆様、どうだったでしょうか。

 

結果がどうだっかということではなく、その道のり、どうだったでしょうか。

 

結構、後悔したり、反省したりしておられるのではないでしょうか。

 

私もそうでした。

 

大きな後悔で、あまりにも子どもに申し訳なくて、時間を戻す方法はないだろうかと本気で考えたりもしました。

 

自分をうすめてごまかしているだけで、本当はもっとしてあげられることがあった。

 

あそこで子ども任せにしてうやむやにした。

 

子育ての中のほんのわずかな期間なのに、全力になれなかった。

 

でもまだ、それを認めないために記憶を薄めてしまう。

 

私と同じ気持ちの方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

 

実は、今年度、いくつかの中学校の試験会場に行きました。

 

試験前は親子の距離が近く、ぴったりくっついて歩いている親子ばかりでした。

 

ところが、試験が終わり子どもたちが会場から出てくると、その様子は一変しました。

 

試験場から出てくると「どうだった?結構できた?」と聞く保護者の方々がいました。

 

これは誰だって聞きたい。気になって当たり前。そこは責められないのです。

 

しかし、子どもがいい返事をしてくれるとは限りません。

 

「半分くらい」と小さな声で答える子もいれば、「よくわからない問題ばかりだった」と答える子もいたり。

 

さすがに半分では合格しないと悟ったのか、途端に機嫌が悪くなり、子どもより早足で無言のまま駅まで歩く保護者の方が出てきます。

 

スタスタと先に行ってしまわないまでも、試験場に向かうときの親子の距離感とは変わってしまう親子がいます。

 

怒るわけにもいかない。残念がるわけにもいかない。何も言えない。実は、子どもと話せる言葉がないのではないでしょうか。

 

そりゃそうです。塾の送迎以外、中身をよく知らないわけですから。

 

そもそも、半分しかとれない結果になった責任。誰にあるのでしょうか。

 

子ども、親、塾、この三者のうち誰でしょうか。

 

中学受験の場合、子どもではないはず。

 

合格者がいる以上、塾でもないはず。

 

やっぱり、親だと思うのです。

 

届かなかった原因は親。そこをうすうす気づいているから、「半分くらいしか出来なかった」と答える子どもにかけてやる言葉がなく、早足になると思うのです。

 

 

確かに元々優秀な子はいる。これは認めないと仕方がない。

 

でも、第一志望校の合格者の中には、元々優秀というわけでもないという子もいた。

 

親と子の共同作業で、合格ラインまで強引にたどり着いた子がいたわけです。

 

よくよく考えると、中学受験の多くは、子どもだけでは届かない。

 

なぜなら、本来の子どもの学力よりも上の学校を希望する場合が多いからです。

 

ところが、その隙間をうめる方法を小学生は考えつかない。

 

ただ塾に行き、ただ宿題をすれば、なんとなく報われるんじゃないかと思ってしまう。年齢から考えると当然でしょう。

 

親はどうでしょうか。

 

週に3回も4回も塾の送迎をして、家族団欒を放棄する3年間を過ごしたら、何となく報われると思ってしまったのではないでしょうか。

 

冷静に考えると、そんなわけないということは気づくはずなのに、気づかないように過ごしてしまったのではないでしょうか。

 

 

この動画をご覧になっている方のなかで、弟さんや妹さんが中学受験をするという方、ぜひ聞いていただきたいと思います。

 

次も同じ方法で同じ後悔や反省にならないために、「次こそはもっと頑張ろう」と思っていらっしゃるかもしれません。

 

それは、殆どの中学受験を終えた保護者の方々が決心するはず。

でも、漠然とした気合いのようなもので、具体的に何を頑張るか明確ではないはずです。

 

そりゃそうです。そこを明確にできるのであれば、今回の受験でも手を打っていたでしょうし、多くの中学受験の保護者の方が明確に手を打ってくるはず。

 

でも実際は、そんなに変わらずにまた同じような結果になる。

 

ここが問題なのです。

 

私が初めて中学受験の世界の入り口に立ったとき、これはうちの子では届かないという直感がありました。まだ、中学受験の事情も何もよく知らないのに、これは届かないと思ったのです。

 

でも、親がいれば絶対に届くと思いました。

問題は、親である自分がどこまで本気になれるかということ。その本気を最後まで続けることができるかということ。ここが不安でした。

 

塾に通わせて費用を払い続けること、これならできるでしょう。でも、塾の真ん中あたりで伸び悩んだり、下の方で動けなくなる可能性は高い。

 

そんなとき、親である自分は何ができるか、どんなことを習っているかも知らないのに、何もできないんじゃないかと思いました。

 

子どもだけで塾の授業を受けて、親にできることって実はほとんどないんじゃないかと思いました。

 

だから知る必要があったのです。

 

確かにすべて一緒に勉強するのは難しいでしょう。

だけど、受験後に後悔しない程度、反省しない程度、つまり、親としてここまでしかできないというところまでは付き合った。そう言い切れるところまで頑張った方が、受験本番の気持ち、そして、試験場の景色がかなり違ってくると思いませんか。

 

だからこそ私は親子にこだわっています。

 

コロナ禍の前には算数教室や国語教室を開催していましたが、すべて親子参加でお願いしていました。

国語読解記述講座は8時間という長時間にも関わらず、300組すべての保護者の方が途中退席することなく一緒に解いてくださいました。

 

子どもが、どんなレベルのことをやっていて、何につまづいていて、そして、それに対して私はどんな手を打とうとしているのか、ここを知ってもらわないことには、ご家庭にバトンを渡せないからです。

 

コロナ禍がきっかけとなり、いまはオンラインで算数と国語の講義を配信しています。

 

親も子も、全部でなくてもいいのです。

 

子どもが伸び悩んとき、親が叱ったり、残念がったりするだけでなく、もう少し具体的に親子で向き合える程度、ここまではやってほしいと思います。

 

目的は、受験当日の景色を変えること。

親子で変えてみせること。

 

そして、試験が終わり、子どもと具体的な話ができるようにすること。

 

 

その受験、子どもだけでは届きません。

 

忘れないでください。

 

 

2023年2月5日