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各地で中学受験がスタートし、合格発表を終えた学校もあります。

このあと、千葉、神奈川、東京と続きますね。

結果が出ている方がいますのでちょっと神経質な時期なんです。

受験が終わった地域では、小学校でも塾でも合否がわかれた同級生が一緒に過ごす時期になります。これをどう考えるか。

合格した子は当然喜びをかくせない。しかし、不合格の子への気遣いも必要。

親も同じで、ついこの前までは一緒にわくわくどきどきしていた知人友人の間で合否がわかれるために、やはり神経質な時期に突入するわけです。

中学受験を経験してみてからずっと思っています。

中学受験は大人になるための大事な練習だと。

幼稚園保育園あたりから友達づくりを学び始め、小学校生活でもそれは続きます。

友達とうまくいかなくて悩むこともあるでしょう。距離の取り方が難しいときもある。

これはこの時期にこそ学んでおくべきことで、後からでは遅いんですよね。

協調性が大事とはいいきれませんが、孤独にやっていくのもまたたくさんの悩みがあるのでしょう。

そんな子どもたちの第二の学びが、結果がわかれるときの接し方だと思うのです。

中学受験は、確かに受験する学校のレベルは違うけれど、本人にとっての挑戦は受験する以上受かる可能性にかなり期待しているのです。同じ学校を受験する子たちとの実力が拮抗しているわけです。

この挑戦で望む結果にならなかった者への接し方の問題が起きる。

つまり、良い結果への期待が大きいほど、望む結果にならなかった者への接し方が難しくなるのです。

こんなことを11歳や12歳の子が学ぶわけです。

自分の喜びは自分が努力したから当然のこと、遠慮なんていらないと考える子がいる。

喜びをおさえるけれど、どうしても笑顔が多くなる子がいる。

不本意な結果になり、小学校の卒業式を楽しみに待つ気分になれない子がいる。

第二志望の学校を第一志望だった学校より好きになろうとする子がいる。

頑張れなかった自分を情けなく思う子がいる。

進学先の話題になるとそっと離れる子がいる。

そして、地元の公立中学に進学する多くのクラスメートたちの中には、少数派の中学受験組のまわりで接し方に困っている子もいれば無神経な子もいる。

もちろん中学受験組同士は、その気持ちが痛いほどわかるから余計に接し方に困る。


まだ11歳や12歳というけれど、あと10年もすれば社会に出ていく子どもたち。

大人になればこんなことばかりで、その接し方ひとつで評価が上下する。チャンスの回数が増減する。


中学受験は大人になるための大事な練習だと強く思うのです。

今まで曖昧だった評価が、初めて残酷なほどはっきりする。

塾に通い始めた頃はそこまで深く考えていなかったけれど、いざその立場になると思い知らされる。

テーブルから落ちたグラスがあっけなく粉々に割れるあの感覚を体中で感じる。

親子でバトルを繰り返しながら迎えた中学受験が、どうしても徒労に終わったと感じてしまう。



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あっけなく試験時間は終了する。
そして、あっけなく合格発表を終える。

何千時間という勉強時間は、一瞬で吹き飛んだ。
あの努力もこの努力も全部徒労に終わった。

「そんなに甘くなかったね」と涙をこらえて笑う。

そんな傷心で人を慰める余裕なんてない。
そんな傷心の子を慰める言葉なんてない。

ここで、大きく成長すると思うのです。


「学校に行ったらあまり喜んじゃダメよ。合格しなかった子もいるんだから」

こんなこと、わざわざ子どもに教えなくていいと思うのです。自分で学んでくるべきことだから。学ぶチャンスだから。


中学受験は貴重な機会だとやっぱり思うのです。

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2018.1.15

桜井信一

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