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『桜井信一の最難関算数教室』が7月28日発売開始となりました。

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「6年の夏が勝負です! ここで差が出ます」なんていうのはもう聞き飽きたセリフで、皆がわかっていること、反論の余地なしって話になりますよね。

新4年生から入塾する子が多いわけで、遅くとも5年生には塾通いを始めてくださいね、というのが通説ですから、それなら6年の夏にジタバタしても遅いはずなんですよね。


桜井家の場合

5年生の秋…やっていることがすべて空回りで学力が上がることはなし。算数先行。

6年生の春…学力は多少上がってきたけれど、それは上辺だけの積み上げでさらに積み上がる学習手順じゃなかった。まだ算数先行。

6年生の夏…勉強方法を一から見直し、この方法ならと期待。一番頑張ったのがこの時期で、朝8時から夜中1時頃まで勉強していた。休憩時間はなし。国語は試行錯誤。

6年生の秋…算数が伸び悩んで精神的に崩壊しそうだった。一番もがいたのがこの時期。私の気力・体力が限界だったが娘はまだ張り切っていた。国語はいけると思った。

6年生の冬…娘の健康状態に陰りが出始めた。ただ、面白いように伸びるのを感じた。この方法で行こうと思ったことが正解だったと感じた。間に合うかどうかが心配で受験が延期にならないかと思った。


夏からしか意味ないじゃん!みたいに見えますが、それまでの試行錯誤が必要だったわけです。わが家の場合。

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夏を過ぎれば志望校を固め始めるでしょう。

そのためには狙える位置にいなければならないわけですから、期限というのは受験までではなくて、志望校を決めるまでなんですよね。

すると、本来は5年生勝負なんです。


ところが、多くの子がダラダラだらだら。

小学生にとって半年や1年は長い長い時間なのです。

そんなダラダラもさすがに6年夏を無駄にしてしまうと可能性が限りなくゼロになる。


真面目に塾に通う夏。

これが成果につながるわけじゃないことも皆がわかっていることですが、なかなか具体的な策がなく漠然としているのが実情でしょう。

実はライバルが止まる夏なのです。


もう受験は夏からスタートと思うくらい思い切った作戦に出ないと大きな変化はないですよね。

夏までの3カ月で変化がなかったのにどうして夏からの3カ月の変化を期待するのか。

中学受験界の不思議な部分です。





夏がスタートした時点でひとこと。

もし受験が社会・理科の2科だったとしたら、これはかなりの確率で受かるんじゃないかというところまでこの夏で持ち込む。

受験は国語・算数勝負だと私は思うのですが、持ち上げる点数に限界があるでしょう。

50点の子は75点が限界だったり。


秋に過去問を解いたとき、どう計算してもちょっと足りない。よくある話です。

伸びた算数をさらにもうひと伸びするってかなり大変で、社会・理科が人並みに取れたらなあと多くの「不合格予備軍」が呟くのです。

夏の社会・理科は必須です。

2017.7.30

桜井信一

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