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お名前:桜咲かせたい
件名:塾なし受験☆4年生でやっておくべきこと
本文:桜井さん、初めまして。

一昨日、新宿ミライナタワーでの講演会に初参加させて頂き、桜井さんのお話がとてもテンポ良く分かりやすく、時にはユーモラスで、やはりものすごく切磋琢磨なさって親子受験なさったのだという事が感じ取られる充実した内容の講演会で、本当にありがとうございました。

娘は4年生なのですが、時間がどうしても合わずに6年生の回に参加させて頂きました。

我が家は金銭面でどうしても厳しい為に、塾ナシで難関校合格したいと親子共々、密かに闘志を燃やしています。

私の家はお金が無かったので、私は大学進学を希望しましたが断念したので高卒です。

若い頃は景気が良かったので学歴を理由に職に困る事は無かったので気にならなかったのですが、近年は景気が悪い事もあるのでしょうが求人の応募資格の欄に「短大・専門卒以上」と書いてある事が多々あり、お金さえ出せれば入れる様な学校を出た人間より自分の方が社会的価値が低いのか、と歯痒い思いをしています。

そしてやはり今も金銭面で豊かとは言えません。

なので娘には、是非とも一流になって欲しい、そして一流の伴侶と出会い精神的にも金銭的にも豊かな人生を歩んで欲しい、と強く思うのです。


今、親子で行っている受験勉強は、ベネッセの「中学受験講座」という通信教育のみです。

塾ナシで闘うとはいえ、塾に通っている子供たちが何をどの様に習っているのかがとても気になり、桜井さんの書籍やブログなどを拝見させて頂いて、デイリーサピックス4年生の国語・算数(中古品)を手に入れる事が出来ましたので、この夏休みにコツコツ取り組む予定です。

でも果たして4年生の夏休み、そして4年生の間にやっておくべきことはこれで良いのかと不安になります。

もし、佳織ちゃんが4年生の時点から受験勉強していたら、桜井さんは親子で何を勉強なさるか、何をすべきかをアドバイス頂けたらとても心強いです。

6月の四谷大塚の全国統一小学生テストでの偏差値は、
算数 58.0
国語 61.3
理科 51.6
社会 62.3
4教科 60.9 でした。

ネットで色々調べてみると、4年生のこの時期の偏差値は、優秀な子が全員受けている訳ではないので当てにならないと言う事をおっしゃっている方もいて、今の偏差値はご参考にならないのかもしれませんが…。

どうぞよろしくお願いいたします。





桜咲かせたい様、はじめまして。

先日の講演会に来て下さったのですね。

ありがとうございます。

難関校というのがどのあたりを指すのかわかりませんが、塾に力を借りないのはなかなか厳しいものがあります。

いま娘は高校生になりました。

特に地方は塾ナシで頑張っている高校生が結構いるのかもしれません。

そう思わせるほど、大学受験向けの学習参考書コーナーは充実しています。

中学受験もオークションで大手塾のテキストを入手する手段があるにはあるのですが、やっぱり塾生用ですから何の説明もないのです。

つまり、使い方がわからないのです。

ただ闇雲に取り組むのには塾生用テキストは量が多すぎます。

そして厄介なのはその先。

難関校向けはベーシックには掲載されていないという点。

塾ではプリント学習で別途やっているのです。

他にも理由がありますが、諸々から、塾ナシ難関校合格は相当な覚悟を持って研究しないとなかなか手強いものがあります。

塾代を捻出する努力の方が簡単かもしれません。




4年生から何をすべきか。

よくいただく質問なのですが、「これです」というものではなくてかなり広範囲にわたっているのです。

「勉強すべき」としか言えない。

しかし、この学年はあまり飛ばさない方が良いかもしれません。

子どもにとってあと2年半は相当な長期戦です。

4年生は気分よく学習する習慣の方が大事だと思います。


もし本気で塾ナシで臨むなら、いま子どもがゆっくりしている間に親は猛スピードで全容の把握。

それが先決だと思います。



この時期の偏差値の件ですが、やっぱり優秀な子は4年生のときも高い偏差値でしょうから、参考にならないということもないと思います。

科目別に少し説明を加えます。

算数…難関中学を狙う上で、4年生の算数に苦労するようでは厳しいものがあります。また塾の話に戻ってしまいますが、スキル面で少し心配です。

国語…5年生の後半までは中学受験特有の「大人向け論説文」が顔を出しません。現時点の判断は難しいものがあります。

理科…まだまだ暗記分野が多いこの時期ですから、苦手に入りかけているのかもしれません。

社会…良いと思います。コツコツと維持するように頑張ってほしいと思います。


ちょっと辛口ですが、こんな印象です。

何だか感じ悪いでしょう。

自分は塾ナシでやっておいて、人がやろうと意気込んでいるのに何なんだみたいに。

塾に頼らず難関中学に入学するというのはそれくらい現実的じゃないのです。

応援したい気持ちはあっても、当時を振り返ると迂闊なことは言えないのです。

2017.7.9

桜井信一