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お名前:あんさん
件名:あと半年の時間
本文:現在6年の息子です。4年生の夏から通塾をしましたが、成績が伸びず、なおかつ他の塾生からの嫌がらせもあり、1年でやめました。

その後は大手塾の通信講座でテストを受けつつ、勉強を進めてきました。

しかし、6年になってから出来なかった算数がさらに出来なくなり、カリキュラムもこなせなくなりました。

先日受けた公開テストも下降しました。

あと半年ほどの時間を、カリキュラムに追われてこなせないよりも、できない分野を家庭学習でやるかを非常に迷っています。

塾の夏期講習には行かないと、息子は言っています。

ですのでそれは尊重したいと思います。

下剋上算数基礎編の50回までやっとたどり着きました。

出来なかった問題を解き直したいのですが解説を読むことを嫌がり、何とか自力で解くと言いますが、解けません。

もっと楽に解けることも話しましたが聞き入れないことも多いです。

解き方の楽しさを知ると断然変わると思いますが、あと約半年です。

息子はとにかく、算数をどうにかしたいと焦っています。算数の偏差値は50に届いたことは数回で、ほとんど35~45あたりです。

消化不良でいっぱいいっぱいな状態な感じもします。

基礎からやり直すにしても、どこから手をつければいいのかわかりません。

ただ、基礎問題と言われている問題は解けるのですが、テストになるとなかなか正解できません。

解き直しをすると、解けることもあるので緊張したのかな、と伝えますが・・・。

アドバイスを頂けないでしょうか。宜しくお願いします。





あんさん様、はじめまして。

まず、「尊重」って何ですか。

11歳や12歳の子どもが何かを決めるときというのは、あまりにも前後が短すぎるのです。

せいぜい過去は数か月前から今までのことを思い出し、未来は2、3カ月先のことをぼんやりと考える程度。

範囲がやたらと狭いのです。

大人のように場数を踏んでいないですし、ある判断によって「がびーん!!」となったことがないのです。

そんな判断に尊重なんて要りますか。

多分この子にとってこれが良いだろうと思う方へうまく誘導して、何となく本人が主導権を握っているように演出するのが親なのではないかと私は思うのです。

「尊重」とか「自立」とか「褒めて伸ばす」とか。

言葉遊びが得意なノーテンキ教育評論家たちが多用するそれに騙されてはいけません。

あの人たちはウケを狙っているだけで、なーんにも本気で考えていないんジャーナリスト。



まるでできない。

それなのに言うことをきかない。


解説を読まないのでしょう?

できないのに自力で解くと言って頑固なのでしょう?

消化不良とか基礎がという前の段階ではないのですか。


スポーツでいうと準備体操ができていない状態。

鍛えようにも、準備体操すらできていない子を教えることはできません。

そこまでは親の役目なのです。

塾はそのあと、準備体操ができてからです。


「子育ての部分」と「勉強の部分」のうち、子育てまでは親の役目だということくらい皆さんわかっているのです。

わかっているはずが、成績が低迷するとその線引きも曖昧になってくるのです。


緊張も何もそのずっと手前です。

お子さんとじっくり話し合う必要があると思います。


学力を上げたいのか、このままで良いのか。

言うことを聞かないというなら自分で何とかなるのか。

今までの経験で自分で何とかなったことってあるのか。

まさか、今回だけ奇跡が起きるとでも?


私ならガツンと言いますかね。

子どもって1回言ったくらいで変わらないのです。

特にうちなんて、徳島のちくわみたいなやつ。

ん? 意味わかんない?

まあ、一瞬停滞するけど結局は右から左みたいな意味ね。


日頃の親子関係がどうかでガツンの効き目が変わってきます。

矛盾したわがままが通る相手じゃないこと。

その説明に納得できること。

確かに見本じゃないけれど、信念を持って接しているということが伝わっていること。


その上でガツン。


うちの母親流で言うと、

「足元を見ずに夢ばかり見るヒラメのような生き方や。そんなことではちょっとの石ころでも躓く。バカも休み休み言え」(ちなみにヒラメ人間は別の意味ね)

よく言われたわあ~。

2017.7.8

桜井信一