一般的に新しいものほど工業製品としての品質・精度が上がり使いやすくなっていると思いますが、一つ使いにくくなったなと思うものがあります。それがハンダ付け。
正確に言えば鉛フリーハンダを使ったハンダ付け。
先日、昔から使っていた(ニッケル水素電池のシャンテをつないでいた頃の)ハンダがなくなってしまい、スグ使いたかったので近所のホームセンターに行ったのですが、ハンダのコーナーに行くとそれはそれはいろいろな種類のハンダが。
ラベルを見ながら悩むこと数分。最終的に手に取ったのが
鉛フリーハンダ
「環境」のことも考えて。
が、これがとてつもなく使いにくい。
使い始めて感じたのが、溶けにくくなった、濡れにくく(玉になりやすい)なった、それと使っていくとコテ先がボロボロになったということ。
コテ先が古いのかなと一通り新品に変えても今一つ付きや見栄えが悪く???な状態。
変ったのはハンダだけだったので調べてみると、鉛フリーハンダを使った際、不具合として上記のようなことが多く報告されていました。
鉛フリー化の流れは知っていましたが、こんなネガがあるとは全然知りませんでした。これでも昔より良くなってきたというからさらに驚き。
(なぜ鉛フリー化が求められているかはググってください)
今の工業製品の中はほぼ鉛フリーハンダが使われていると思いますが、個人がラジコンに使う場合だと端子や電子部品に付ける程度、かつ小量なので、低温で溶けて、濡れ性がよくて、仕上がりもイイ鉛入りハンダのほうが良かったんですね。
一つ勉強になりました。
・端子C:ヨコモシルバーソルダー 銀入り…鉛入りよりちょっと溶けにくい
・端子B:鉛入りハンダ…安定の作業性
・端子A:鉛フリーハンダ…ノリが悪い
作業性、仕上がりの差はあるのですが、写真ではわかりませんね、残念…
「環境」に対応するために、一般人が知らないところでいろいろなものが変わっているんですね。