3年前にこのシリーズは完結したはずなのに、また事件が起きた
興味のある方は、テーマ“ユニークな人々”に①~⑨がありますのでご覧ください。
また続きを書くことになるとは・・・。
このシリーズにはAちゃん、Bちゃん、Cちゃんが登場するのですが、事件が起きたのはAちゃん。
Aちゃんは旦那さんと息子さんの3人暮らし。
数年前、
旦那さんは二人目を望んでいたが、Aちゃんは欲しくないと言っていた。
旦那さんにその思いを伝えても分かってくれず、夜な夜なAちゃんを妊娠させようとしていたため、困ってさくらに相談してきたのだ。
さくらはこうアドバイスした。
排卵日ではない日を「排卵日だ」と言い、排卵日を「排卵日ではない」と言って断る。
そうすればそのうち諦めるだろう。
我ながら見事なアイデア
Aちゃんは排卵日を把握するために、毎日基礎体温をはかっていた。
Aちゃんはその後、旦那さんの転勤で関西に引っ越してしまい、何年も会わなかった。
そして今年の4月、やっと関東に戻ってきたので久しぶりに会うことになった。
美味しいものを食べながらお互いに近況報告をした
さくらは気になるあのことを聞きたかったが、久しぶりに会って唐突に
「夜の夫婦生活どう
」
とも聞けないので、
〇〇君(息子さん)は元気
と聞いてみた。
うん、元気。
私ね、さくらちゃんに言ってないことがあるの。
実は・・・、
二人目が生まれたの。
どうして生まれるんだ
一体何をやったんだ
しばらく連絡を取っていなかった数年間に、Aちゃんは二人目を妊娠し、出産していた。
さくらは久しぶりにAちゃんに会ったその日まで、その事実を知らなかった。
言えなかったらしい。
さくらだけではなく、他の友達にも誰にも言っていないらしい。
きっと嬉しくないから。
「おめでとう」と言ってほしくないからだろう。
どうして妊娠したんだ・・・。
考えられることは一つ。
妊娠したくないと頭では考えていても、夜になると欲情スイッチが発動し、後先考えられなくなってしまったのだ
排卵日
そんなものどうでもいいわ。
私、あなたが欲しい
今すぐあなたが欲しいのよ
そうに決まってる。
夫婦というのは、夜になると後先考えられなくなるのか・・・。
これではさくらがいくら素晴らしいアイデアをひねり出しても無駄だ。
勉強になった
続く・・・。



