小平市を中心に活動する

さくらジュニアオーケストラです飛び出すハート

 

夏休み最終日ですスイカ

さくらジュニアの音楽監督 伊藤先生のオーケストラこぼれ話第2話後半ですキラキラ

第2話のテーマは「遅刻」(全2回)ルンルン

 

第2話の前半はこちらから↓


スタートですにっこり

 

 

オーケストラこぼれ話

第2話 遅刻②

 

こんどは他の人の話。


我々は音楽教室と呼んでますが、児童生徒の皆さんに 生の音楽を見て聴いてもらうコンサートのことです。

1日2回で2日間とかやります。

比較的有名なクラシック中心のプログラムで趣向を凝らした楽器紹介などが組み込まれています。

本番の初回が朝10:30からのことが多かったので前もって練習して後は本番。


さて、ある本番での話。

10:30にチューニングして本番が始まります。

曲目を忘れてしまいましたがハープのカデンツァから始まる曲でした。

カデンツァとは単独のソロです。

要するにハープが一人でポロンポロン、とやってから全体の演奏が始まるわけです。


 指揮者がゆっくり合図をしながらハープを見る............。


音が出ない、楽器はあるけど人がいない。


指揮者は慌ててカデンツァの後の合奏のところから振り始めました。

ハープの人は減給何か月かの厳しい処罰を課せられました。

 これは事故なので仕方ない面もありますが、面白いのは指揮者が棒を振り下ろすまで誰一人としてハープがいないことに気づかなかったこと。 

我々演奏者はもちろん、ステージスタッフ、楽譜係、トラックといろいろな人たちが何十人といるのに誰一人気づかないなんて一同本当に驚いたのを覚 えています。


最後に指揮者の遅刻。

しかも2時間! 


私のいたオーケストラは昔はバレエの仕事がとても多かったのですがこれも バレエでのおはなし。

バレエの公演で旅行してた時のことです。

ある街で本番前にオーケストラが全員が集められました。


「指揮者が交通機関の時間を 間違えて大幅に遅れる。お客さまをお待たせするのは1時間が限度と思われ るので指揮者なしで始めてほしい。」

そんな話がありました。

演目は白鳥の湖、全4幕。

所要時間は3時間を超えます。

無謀な提案でしたが我々も若く、 チャレンジしよう!ということになりました。

曲自体はすごい回数やっていたのでぐちゃぐちゃになることはありませんでしたが、踊りと同時に始まる 曲もあるのでダンサーはさぞ大変だったことでしょう。


 結局、2幕まで指揮者なしでやり、3幕から指揮者が来ました。 

ところが3幕からイーシーミス連発!

気が緩んだというかやはりかなり緊張していたのでしょうね。

「こんなことなら最後まで指揮者なしでよかったん じゃね?」と陰口をたたかれたのでした。


以上、オーケストラ遅刻話のいろいろでした。今でも遅刻の夢を見ることがあります。恐ろしい。

 


新学期が始まりますね!!

みなさんも遅刻には気をつけましょうダッシュ

(かくいう私も、大事な実技試験当日に寝坊しました…早めに友達が電話をくれたので、自分の順番には間に合いましたがもやもや




音楽監督/指揮   伊藤 裕悦


国立音楽大学卒業。皇居桃華楽堂新人演奏会に出演。 
1981年東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に入団。 
1987年ウィーン国立音楽大学に1年間留学。 
帰国後、同オーケストラに復帰し、2013年9月の退職までオーケストラをはじめ、ソロ、室内楽、指導など多方面でも活躍。 
2014年12月より国際交流基金のオーケストラ海外支援事業で1年間バンコク交響楽団に所属。

現在は、演奏活動のほか東京学芸大オケ、東京理科大オケ、小平市民オケ、品川区民管弦楽団、高砂香料吹奏楽部などの指導も行っている。

(さくらジュニアオケHPより)


 

さくらジュニアオーケストラHPジンジャーブレッドマン