銀座には歌舞伎を楽しめる劇場がありますが、たまには歌舞伎&料亭のセットという粋なスタイルで一日を存分に楽しむのはいかがでしょうか。今回は新橋演舞場からすぐのところにある、老舗料亭『米村(よねむら)』を訪問しました。かつては文人や墨人が訪れた格式高い料亭なので、一見さんお断りなのかなと思ったら、いやいや違う。今や門戸を広く開放され、一般人も訪問できるようになっています。
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しかもシェフズテーブルじゃないんですが、目の前で食材を披露したり、こんな焼きのパフォーマンスがあったりして素敵なの。今回はそんじょそこらでお見受けすることのないでででーんと存在感のある火鉢?で、お肉や蟹を焼いていただきました。
「桔梗屋、お主も悪よなぁか〜」なんて会話があったかどうかわかりませんが、さまざまな交渉の場となったであろうお座敷を使わせていただきました。芸妓さんも呼べるので、金屏風の前で是非とも一度は芸妓さんのもいを見てみたいですな♡
お座敷は掘り炬燵なの脚も痛くならないので安心です。
訪問したのは、4月のこと。旬の食材を使った春の料理をたくさんいただきました。
江戸後期には、宝暦~天明年間に料理人向けの専門書や庶民向けの食材の薀蓄や美味談義の本が登場し、料理文化に花が開きました。米村の料理は、そんな江戸料理の中から現代にアレンジした料理「新江戸料理」を作られているとか。
白魚酒煮 鶯豆 鯛腸塩辛、鶉玉、花山葵浸し、針海苔
ふっくら火の入った白魚と優しい甘味のある鶯豆を塩辛やうずらの卵でいただきます。花山葵の軽い風味が広がります。
鯛子芝煮、車海老艶煮、たらの芽、味噌漬卵、燻鱒、蓬麩、飯蛸、琥珀ゼリー
魚介類に春らしくたらの目やよもぎを合わせています。にょきっと山菜が姿を現した春の風情がいいですね。
桜豆富、白玉、椎茸、巻卵、防風
お椀はほのかな桜の香りの立ち上るお椀で。うるいや巻卵がフレッシュな春の里山の風景を思わせてくれます。
鮪寿司、がり
鮪も目の前で握ってくださいました。
そして
🦀 蟹・蟹・蟹 🦀
毛蟹はまだ生きてて〜。新鮮♪さまざまな食べ方で堪能させていただきました。
目の前でさばいてくれました。
脚は湯引き、椀物、焼物と丁寧に仕上げてくださいました♪
吸い物はたっぷりで豪華♪
焼きは風味が上がり味が濃い。
ほぐし身は甲羅にいれて味噌を入れて共に焼いていきます。
蟹甲羅焼、蟹味噌
身もたっぷり〜。お箸いらず♡
蟹天ぷら 檸檬塩
最後は天ぷらで。うわぁ〜。蟹を1杯を丸ごといただくという贅沢で!!
お肉は仙台牛をこれまた炭火で。ライブ感があって楽しいですね。
和牛炭火焼、生雲丹、海苔、叩き木の芽、山椒
そしてなんと!!ウニと共に楽しませていただきました。海苔を巻いていただく旨みをプラスていただく料理。山葵もすりたてで美味しい♪
鯛焼飯、蕎麦の実
初代が考案したというスペシャリテの鯛焼飯は、直前に蕎麦の実を加え軽い香ばしい味わいと食感もサクサクで心地よい。リズミカルにいただけました。
石焼みたいにするので香ばしいんです。是非じゅーっという音もご堪能ください♪
デザートはフルーツとブランマンシエ。つるつるっと食べられるのがいいですね。
歴史あるお座敷で、目の前でしっとり料理をしてくださる雅な時間。
料亭文化である料亭の雰囲気も堪能されてみてください。
東京都中央区銀座7-17-18
03-3541-1723
土曜日・日曜日定休