満を持して世界の巨匠ジャン-ジョルジュ・ヴォンゲリステン氏のレストランが京都にオープンしました。ジャン-ジョルジュのレストランは東京にもありますが、違うスタイルの京都ならではの魅力が楽しめるレストランとなっていました。しかも特別感がすごい。ジャンジョルジュファンもそうでない方もここは一度訪問すると素敵な体験ができると思います。

 

▼リールではジャンジョルジュシェフが盛り付けている姿などもご紹介しています▼

 

 

『Jean-Georges at The Shinmonzen(ジャンジョルジュ アット ザ シンモンゼン)』は、桜の花咲く最高の季節。花見小路なども近いエリアに3月15日にオープンしました。祇園四条駅からも三条駅からも近く、アクセスも抜群の好立地。ホテル『The Shinmonzen』は、20年ほど前に土地を取得するも多くの条件をクリアせねばらず、2021年末に開業。レストランはコロナ禍で海外からの建築資材の調達などが思うようにいかなかったとのことで、この3月、満を持してのグランドオープンとなりました。

 

 

『The Shinmonzen(ザ・シンモンゼン)』は古くからある町屋のような佇まいですが、実は全くの新築。設計はこれまた世界の巨匠 安藤忠雄氏です。9室の小さなホテルですが、世界的に観光都市であり古都である京都の街並みにも溶け込んだ、まさに世界のビッグネームが手がけたスモールラグジュアリーホテルなのです。

 

 

 

ロビーにはには安藤氏が描いたホテルのスケッチが飾られ安藤建築フリークとしては萌えますねぇ〜。インテリアデザインは、NYの人気レストラン『Aldea』『Morimoto』などを手がけたステファニー後藤氏。ここに素敵なレストランができたことで全てのピースが揃いました。

 

 

食事会が始まるまでテラスで、ウエルカムドリンクをいただきました。このシャンパーニュもジャンジョルジュオリジナル。

 

 

皆さんがシャンパーニュの中、私はノンアルコールワイン「JOYEA(ジョエア)」をいただきました(笑)。このホテルは白川沿に建っているため、テラスでは一目を邪魔されず水面の輝きや青紅葉のゆらめきを眺めながらゆったりできます。鴨川の川床とも違いとても静かで癒されます。それだけではありません。このテラスで宿泊せずと朝食がいただけるというから嬉しいじゃないですか。『Jean-Georges at The Connaught(ロンドン)』に続き、『Jean-Georges』で朝食がいただける2つ目の店舗となります。

 

「JOYEA(ジョエア)」は、すっきりした飲み口のオーガニックスパークリングワイン。保存料、SO2、化学製品不使用。グラス1杯(100ml)あたり13Kcal(平均的なワインの1/5)、糖分はわずか3gの健康や美容に気遣う方にもピッタリです。

保存料、SO2、化学製品不使用。グラス1杯(100ml)あたり13Kcal(平均的なワインの1/5)。糖分はわずか3gです。ひ保存料、SO2、化学製品不使用。グラス1杯(100ml)あたり13Kcal(平均的なワインの1/5)。糖分はわずか3gです。

 

 

 

場所を移してお食事です。館内は優しい色合いで統一され、レストランへの入り口となっている暖簾もしっくりとマッチしていました。

 

ダイニングスペースはカウンターとテーブル。日本の格子や障子などの空間に大理石などを合わせ、落ち着きのある空間でゆったり食事ができますね。

 

今回はメディア向けの食事会にお招きいただいたのですが、ずらっとテーブルをつなげてのお食事でした。この日も観光客でごった返していた京都ですが、こんなシーンでもコロナが終息したんだなと実感しました。黙食じゃないし。わずか9室しかない『The Shinmonzen』ですが、この日のレートは40万円!!この高価格帯でありながらも、海外からのゲストで満室だったようです。

 

 

この日はジャン-ジョルジュ・ヴォンゲリステンシェフも来日され、厨房に立ち、自ら料理を運び、私たちに説明してくださいました。巨匠なのに細かな配慮がありまたとても和やかなお人柄♪世界が彼を求めるのは、技術はもちろん偉ぶらずこの温かなお人柄に惹かれてということもあるのではないでしょうか。

 

 

ディナーコースはアミューズ+7品の 1コースのみ 24,000円(税サ込み)。

今後はアラカルトも作っていくようですよ。

 

 

シェフのご挨拶の後、乾杯しました。ジャンジョルジュ氏は京都の野菜をはじめとした食材に惹かれこの地に出店を決めたようですが、野菜だけでなくお肉も京都産。お食事を楽しんでください、ボナペティ♪とチャーミング。料理は、これは日本料理をオマージュしたものも含まれていて、日本人のマインドもくすぐられるものであると同時に海外からのゲストにも日本を少し感じてもらえるものなのではないでしょうか。

 

まずはこちらが登場。パンというよりビスケットといった方がいいのでしょうかね。

 

 

雲丹トースト 柚子、豆類のスープ エクストラバージンオイル、鱒とクリスピーライス

本来は鮪のマリネみたいなものでしたが、私は生の鮪が食べられないのでスープで。

 

 

雲丹トースト 柚子

サクッとした食感にとろっとした雲丹がソースのような役割さえ感じる贅沢なトースト。柚子のニュアンスが楽しい一品でした。

 

鱒とクリスピーライス

牡蠣のような形のお皿には、お寿司をイメージしているんでしょうか。白玉粉のようなものをまぶしもちっとしたお餅のようなものを揚げて、上には鱒の刺身を乗せて。

 

 

プレートは全て『The Shinmonzen』オリジナルで、清水焼きなんかもあるようです。このアミューズブーシュに使用された器は、ニューヨークの作家の方へオーダーしたそうです。これお土産に買えたらいいのに♡

 

 

エッグトーストとキャビア

ジャンジョルジュのスペシャリテといえば、玉子の殻にキャビアが乗ったアレですよ。こちらではサクサクに焼いた薄いパンで黄身を挟み、キャビアをたっぷり乗せています。スパイスも使われていたのですが、これもニュアンスがでて楽しい。

 

 

真鯛の刺身と春豆 バターミルクとヴィネグレット

美しい料理ですね。産地に行き京都の豆に惹かれたというジョルジュ氏。カルパッチョではなく刺身をフレンチに。緑の美しいあまみのある豆にピーテンドリルの酸味。ヴィネグレットの効いた爽やかなバターミルクでいただきました。ピーテンドリルは味わいだけでなく料理に動きがでていいですね。ペンタスも可憐でかわい♪

 

 

アスバラガスと日本の木の子 

アスパラガスと日本の木の子と説明を受けましたが、モリーユ茸も入っていようです。椎茸、白舞茸、しめじなど。人参などの根菜のヴィネグレットで。

 

 

オープンキッチンなので遠巻きに撮影をしていたら、入ってきていいよと言ってくださり、間近で撮影できた瞬間です。最後の仕上げをチェツクしながら盛り付けをされ、テーブルで運び、説明もしてくださいました。撮影をしていたら、これは真鯛だよ。美味しいくて好きなんだと気さくに話てくださいました。世界の巨匠は器も大きい!!

 

 

真鯛の鱗焼きと人参のロースト

最近フレンチでも松笠焼きを模した焼き方をしてくださることも多いのですが、ここはしっかりレモン風味のソースで。皮はパリッと香ばしく焼き身はふわっと焼き上げています。人参はどんっとそれなりの大きさのものが添えられていましたが、じっくり火を入れたのか甘さも引き立ちぺろっと食べてしまいました。

 

 

ブラックタイガーの蕎麦粉のクレープ包み焼き 

ハーブと昆布のバターソース

天ぷらとブルターニュのクレープが融合したような料理は、パリッとしたコクのある味わいに。ここはやはり日本の"umami"を駆使。ここにハーブやスパイスを効かせ、またバターのコクを加え、広がりのある味わいでいただきました。

 

 

京丹波産平井牛のローストと大根の煮込み

出てきた瞬間「おでん!?」と思わず言ってしまい、「しまった!!」と思ったのですが、実はその通りで、日本で食べたおでんのインスピレーションで作った一皿です。マスタードが添えてあるところもしっかりフレンチしています。

 

パリッと焼かれたケールが添えてあったりしてこれまたフレンチ仕立て。平井牛はきめ粉かなテンダーロインにじっくりと火がいれられ滑らか。メイラード反応による焼いた美味しさとは違い、優しい味わいの仕上がりで、これは肉質が良いのでできる技。実は肉だけで食べるとあっさりしすぎた感じで、少しソースが欲しいかもと思ったのですが、甘く煮込まれた大根と食べるとこれまたミラクルのようにコクが出て美味しい。ウイットに富んだ料理も裏には計算された美味しさで、楽しい一皿でした。

 

 

柚子のムース ストロベリー添え

柚子とホワイトチョコレートのムースの上には、バニラのクリームが載っています。見えないんですが、この下にはピスタチオのアイスが隠れていて様々な味わいが口の中で広がりました。苺でジューシーな味わいと見た目もぎゅっと閉まったデザインに。

 

 

コーヒーは、京都の「%Arabica」 とコラボレ ーションしたオリジナルブレンド。お茶は茶道のお家元も御用達の京都の老舗「柳桜園」可愛らしいミニャルディーズと共に♪

 

 

見て〜!くまさんのパートドフリュイです。なんでくまさん?とお伺いしたところ、シェフがお好きだとか。巨匠でありながら、時折見せる穏やかでかわいい笑顔がこんなところからも伝わるジャンジョルジュシェフワールドでした。

 

当日のワインはこんなラインナップ。

 

ダイニングの入り口にはバーカウンターもあり、こちらでアペリティフをいただいてからの京都の街の美食を楽しむのも素敵ですね。

 

所々にベトナムのビーズ作家の方の作品が飾ってありました。

 

 

9室のみのホテルでしたが、こちらも障子を使い柔らかな光が入ってきて素敵です。シンプルでモダン。そして落ち着きのあるインテリアです。

 

シンクも素敵(お部屋によっ少し雰囲気が違います)。

 

お風呂はもちろん檜。

 

アメニティーも和風のボックスに入っていました。歯磨きはMARVIS。

イタリアに行った時にパッケージが可愛いので、たくさん買ってきました♪

 

 

 

 

 

 

世界のトップシェフの名前を冠にしたレストランが入る『The Shinmonzen』は、世界のトップクラスの建築やインテリアなどで作られていますが、煌びやかなのではな上質な落ち着きを与えてくれます。レストランはコースはもちろんアラカルトもあり、食事前のアペリティフにぴったりのバーカウンターもあり。

 

 

京都のNew adressに加えたい素敵なレストランが誕生しました。

 

Jean-Georges at The Shinmonzen

(ジャンジョルジュ アット ザ シンモンゼン)

京都市東山区新門前通西之町 235

TEL:075 600 2055