1月26日、半蔵門にある住友不動産ふくおか半蔵門ビルの1階に『麹町なだ万 福岡別邸』がオープンしました。なだ万が地域とタッグを組み、アンテナレストランとして運営するのは今回が初!「老舗はいつも新しい」が社是のなだ万の新たな挑戦がスタートしました(Photo:なだ万提供)!エントランスの素敵な組子が目を引きますね✨

 

 

このビルは、かつては「ふくおか会館」といい、福岡県の東京事務所として使われていました。お庭の見えるレストランで食事をしていた思い出もあり、今回の訪問は懐かしや〜。2018年に建て替えられ現住友不動産ビルに。福岡県がアンテナレストランを運営していましたが、今回装いも新たになだ万運営のレストランとして生まれ変わりました。広々としたメインダイニングは、10テーブル44席。店内も落ち着いていて素敵ですね(Photo:なだ万提供)。

 

個室も5室あり繋げて12名の個室として使うことも可能だとか(Photo:なだ万提供)。

メインダイニングもそうですが、机と椅子は福岡県産の栴檀(せんだん)を使用。個室には掛川畳や大川組子のライトなどが置かれ福岡県の魅力溢れる空間になっています。

 

 

 

インテリアには博多織や久留米絣が飾られ、JR九州のクルーズトレイン「ななつ星」にも使われている大川組子が施されており都内にいながらにして九州を感じる空間となっています。博多織の帯で訪問したかなってしまいました!

 

福岡県知事の服部誠太郎氏からは、『麹町なだ万 福岡別邸』オープンの経緯や、同店で使用されている福岡県産食材の紹介がありました。コースでも使用されている「博多和牛」や加齢によって衰える認知機能をサポートする"機能性表示食品"と認められた「博多地鶏(胸肉)」、福岡県が6年かけて開発し、今年初出荷から20年を迎える「あまおう」などの多彩な食材や、店内のショーケースに並ぶ中村信喬氏作の博多人形や小石原焼などの匠の技などのご紹介もあり、「是非レストランを訪れ、福岡県のファンになってもらい、福岡に行きたいと思えるような店舗にしたい」という想いを語られていました。

 

 

また今回ロゴマークを書かれたのは、世界的にご活躍されている書家の紫舟さん。

NHKの大河ドラマ「龍馬伝」などの題字を書かれたことでも有名ですが、紫舟さんは作品のほとんどを福岡で制作されているというエピソードなども語ってくださいました。今回のロゴは、上品さ、福岡の勢いなどを表現したという説明と共に、実は福の田の中には「王」の文字を込めたという秘話をこの日初披露されていました。

 

 

食事は福岡県産食材を使用しなだ万の技術で作り上げる懐石料理をはじめとし、ごぼう天うどんやうどんすき、鮮魚胡麻茶漬けなど、他のなだ万店舗では味わうことのできないメニューも用意され、なだ万の新たな一面が感じられます。実はふくおか会館のランチはとってもお得だったので、なだ万が使いやすい価格のメニューを提供してくれるのは近隣にお勤めやお住まいの方にとっても嬉しいのではないでしょうか。ランチの鮮魚胡麻茶漬け御膳は一度食べて見たいな。今回メディアレセプションでは、ランチで登場する「博多旬菜小箱 4,820円」の一部を試食させていただきました。

 

 

 

かわいらしく上品な小箱の容器はなんと博多織をあしらった蓋が付いていました。

 

 

 

 

私はこの青い博多織の蓋の木箱でしたが、お隣の方と柄が違いますねとお互い撮影しあったりするほど、色々な柄があり楽しかったです。蓋を開けると、和え物には甘海老の博多明太子和えに筑後セロリや博多ぶな占地を、造りは玄界灘一本槍と糸島サーモンの刺身、焼物は糸島本鰆の柚庵焼きと朝倉輝卵黄卵焼き、煮物は福岡蕪スープ蒸しと博多地鶏のつみれ、蒸し物は馬鈴薯饅頭に八女筍を添えて、小鉢は博多しろ菜煮浸しに福岡有明のりを添え、メインには博多和牛のローストなど博多食材がふんだんに詰め込まれた博多尽くし。少しずつ美味しいものがいただけるっていいですね。

 

 

 

 

オープン記念ディナーの「懐石 桐 13,200円」。ディナーは他に「懐石 花8,800円」もあり、博多うどんすきコース13,200円や糸島豚つゆしゃぶコース11,000円、博多和牛しゃぶしゃぶコース 15,400円など会席料理のほかに博多名物を堪能できるコースになっています。ディナータイムは、別途サービス料10%がかかります。

 

 

 

ちなみに「懐石 桐」には、メインには博多和牛サーロインステーキが付いています。融点が低いので、口の中でとろけるような美味しさでした。

 

 

 

メディアレセプションでは、福岡県肉用牛生産者の会会長、博多和牛販売促進協議会会長の、鈴木雅明氏のオンラインでの交流がありました。福岡県知事も鈴木さんとは交流があるようで、博多弁で会話をさていました。福岡和牛は昨年開催された「第12回全国和牛能力共進会(肉牛の部)」において上位となる優等賞を初受賞しています。福岡和牛は福岡県内の博多和牛生産者として登録された約50戸の農家が大切に育てた和牛のこと。米どころ福岡県で豊富に採れる稲わらを主食とし、幼い時の食事が大事で、食べられる体を作ることで美味しいお肉ができるんだとか。約20ヶ月間という長期に渡り肥育された安心・安全な博多和牛は、肉質はやわらかく、噛むと肉汁が溢れ、濃厚な旨みが口中に広がる美味しさが評判です。

 

 

糸島本鰆の幽庵焼き 柚子窯盛り茶振り海鼠霙和え

季節によって食材は変わりますが、コース内の今の季節のメニューを少しご紹介いたしますね。

 

 

博多水炊き小鍋仕立ては、はかた地鶏、つみれ、若松潮風キャベツ、大葉春菊、博多榎木、遠賀べいん、博多葱、柚子胡椒を使っています。

 

 

 

糸島オドラサーモン、アラ、一本槍のお造り

 

 

博多あまおうを使った白胡麻ブランマンジェは八女抹茶蜜と。八女茶玉露のテリーヌなども添えてありました。福岡には70近くの酒蔵があルそうです。福岡食材と匠の技、美味しいお酒と共になだ万の料理を堪能されてはいかがでしょうか。

 

 

 

老舗の挑戦は、地域との連携だけではなく、内容や価格的にも敷居を下げ、利用者に寄り添ったものになっていました。また『麹町なだ万 福岡別邸』の開業にあたり、板長や担当者が福島までリアルに福岡を体験したそうです。老舗料亭の新たな取り組みは、かなり期待が持てるよね♪と感じました。

 

今回『麹町なだ万 福岡別邸』の開業を記念し、日本国内と香港のレストランで「福岡県料理フェア」を開催します。国内では福岡県食材を使用した一品料理、香港は福岡県産食材を織り交ぜた特別コースがいただけますよ♪

 

 

 

麹町なだ万 福岡別邸

千代田区麹町1-12-1 住友不動産ふくおか半蔵門ビル1階

03-6380-8421

日・祝定休