2021年9月7日、代官山にオープンした『L'eclaireur (レクレルール)』。一昨年、系列店の『Libre(リーブル)』に行った時に新店舗を出店すると聞いていて心待ちにしていたのですが、なかなか機会が作れず一年近くたった2022年8月の訪問になってしまいました。

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フランス語で「様々なものに光をもたらす者達」という意味が込められた、

店名【L'eclaireur(レクレルール)】。”様々な物や人、時や空間に光を与えていこう”

という思想のもとお店が作られています。また全ての火入れに薪を使用し、その季節ならではのこだわり食材で仕上げる逸品を、コースで提案されています。

 

 

おしゃれな代官山ビルディングに入っています。

看板が小さく入り口がわかりにくいので注意です。

 

 

店内はオフホワイトを貴重としたエレガントで優しいな雰囲気。

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シェフは、田熊一衛氏。3つ星レストラン「le cinq」でスーシェフを務め2017年9月帰国。2018年6月、白金にフレンチレストラン『Libre(リーブル)』をオープンしました。現在リーブルはコロナ禍でスタートしたラーメン店の『麺屋リーブル』が評判となり業態転換しています。2021年9月7日代官山に『L'eclaireur (レクレルール)』がオープンとなりました。

 

 

私は右側のノンアルドリンク。霧島の西製茶工場のオーガニック緑茶にグレープフルーツの香りをつけて少し甘いドリンクになっていました!

そして、ブログをご覧になった方、チャンスですよ♪

9月日で1周年を迎えるレクレルールですが、9月10日まで一周年特別企画で

「ペリエジュエ・グランブリュット」を1杯プレゼント

 

 

最高の食材× 薪香のコース<l'oeuver6> 14,850円+お肉をランクアップしていただき、

4,800円(税込)をプラスしたコースをいただきました。

 

 

ひと粒の白い果実の宝石 ライチのジュ

ライチの果肉をカカオバターでコーティングした果実の宝石のようなアミューズグール。アマランサスが添えてあり美しいですね。指でつまんでいただきました。口に入れるとライチの果汁が、じゅわぁ〜っと出てきてオリエンタルな味わい。染み入る口福でスタートしました。

 

2種のタルトレット

ゴマサバの薪焼きとジャガイモの燻製

瓦のような器が斬新ですね。でもこれ、凹凸がついているので、実は指でもつまみやすいんです。考えられている〜。

 

ゴマサバは軽く薪焼きにし、燻製したジャガイモの滑らかなピュレを添えたタルト。どちらも薪などの独特の香りが口の中で広がりました。薫香が香るこのレストランの思想を物語るかのような最初の洗礼。

 

 

赤海老とアボカドバナナ

赤海老の頭の部分がダイナミックに登場しました。

赤海老には、赤海老の身、バナナ、アボカド、柚子のムースを詰めています。こういうものにバナナって面白い〜。しかしながら香りがうまく使われ楽しい仕上がりに。

 

これはかなり大きな赤海老ですよね。けっこうワイルド♪

 

 

トウモロコシのカードとブリュレ

アサリとコーヒーKonbuchaのソース

上のバナナとアボカドの組み合わせも面白いのですが、こちらはコーヒーのコンブチャとトウモロコシです。中には、ブリュレが入っていますが、上には薪で焼き香りと香ばしく焼かれたトウモロコシ。コーヒーのほろ苦さの焦げ感がバッチリ。コンブチャのじゅわぁ〜っとした味わいで少し濃度が上がります。しかしながらレモンや柚子で爽やなバランスでして!

 

器も面白い型をしていますね。これを開けると薪の香りが広がるというわけ。

 

 

宮崎の森林鶏とイカの自家製魚醤のソシソン

パッションフルーツ 青パパイヤ 蛸 マスタードのアクセント

石垣島レモンのブールノワゼット

実はこの日からスタートの新メニューでした。

 

鶏や烏賊で作られたソシソンは柔らかな食感と軽めの味わい。パッションフルーツが入っていて食べた瞬間のインパクトが面白いのです。中に入ったフュメ・ド・ポワソンにはサフランの香り。レモンが爽やかに香るバターソースのブールノワゼットでまとめられていた、ワクワクする組み合わせのオンパレード。

 

『レクレルール』はグランメゾンという位置づけ。元エメ・ヴィベールにいらした髙野ディレクトールのゲリドンのサービスにも注目です。しかも希少な黒毛和種の仔牛はめちゃめちゃレアなお肉です。入手も困難なお肉は、華麗なゲリドンサービスで魅せてくれました。

 

まな板の上で作っていくタルタルなんて初めて見ました。どんどん細かくカットして作っていくんですが楽しさ炸裂で、出来上がるまで目が離せませんでした。

 

インスタグラムのリールでその技をお見せしていますので、是非ご覧ください。

 

 

 

希少な黒毛和種 仔牛のタルタル 大葉とシブレットの香り

味が繊細な仔牛ということもあり、シブレットや大葉等最小限の香味野菜とグレープシードオイルをプラスしタルタルにすることでお肉の味が堪能できるよう作っていました。大葉のソースとピーテンドリルで爽やかさも添えて。

 

 

鮎の薪焼きとファグラのミルフィーユ

茗荷と茄子のアクセント

鮎も薪焼で登場しました。三枚におろして、パイ生地、フォアグラのコンフィと合わせ、ミルフィーユ仕立てにし、ゴージャスな鮎料理の完成です。鮎の風味ある身の香りとフォアグラの甘さやパイ生地のサクサク感がたまりません。訪問したのが8月でしたので、冥加やひまわりの花びらを添えて夏のお料理に♪

 

ロイヤルブルーティーのジャスミンティーをいただきました。

 

 

鮑のリゾット ワサビのエミュルション

本わさびは肝で作ったリゾットと共に。アワビは薪で焼いて力強い味わいに。

山葵の泡で爽やかな刺激が軽やかにアクセントとして広がりました。

 

 

漁師から届く本日の鮮魚

トマトとミントのソース モッツアレッラとバジルのフレーヴァー

この日のお魚は真鯛でした。もちろん薪で焼いて、香ばしく。口に入れると薪がスパイスのように魚に良い味わいを加え、「薪ってある種スパイスですね」と言ったところ、やはりそのような考えも持たれて使っているようです。フルーティーなトマトソースのソースには、ピメントエスプレットの軽い刺激。モッツアレラチーズとバジルのカプセルが添えてあり見た目も可愛いい。ちょっとイタリアンのような仕上がりに。

 

 

じゃぁ〜〜〜ん。すごいお肉が登場しました。特別に熟成させた極上の山形牛です。

通常は松坂豚のようですが、せっかくなので4,800円をプラスして山形牛に変更。

 

薪で焼いていきます。プレートは上下するようになっているので巧みな調整をしながらダイナミックにお肉を焼いていきます。薪は奈良県産を使っているとか。

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途中お肉を見せていただいき、美味しそう〜と言ったら、まだまだ火を入れないと半生なんだとか。これだけ分厚いお肉ですから、焼くのも一苦労。感謝ですね。

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表面はしっかり焼いて完成です。しかしながら全然焦げた嫌な味がしないというマジックな世界。プロの目ってすごいもんだなと本当に関心します。

 

 

熟成させた黒毛和種"山形牛"の薪焼き

ペドロヒメネスの25年熟成ヴィネガーとエルヴのソース

旨味を凝縮させた熟成と薪の香りを纏ったお肉は、極上の焼き上がり。お肉ってカットしてみないと、お肉の状態がわからないじゃないですか。それを経験で焼いていくわけではからすごいですよね。ガッツリ焼いたお肉には、ペドロヒメネスの熟成ヴィネガー。しかも25年熟成ですから奥行きが深い。薪焼きや熟成香に負けない美味しさです。ガルニチュールは北海道のジェットファームのアスパラガス、通称"ハセパラ"です。季節によってアスパラガスのコンディションが違いますが、今回いただいたのは皮が柔らかく繊細でエレガントなテクスチャー。柚子のアクセント。

 

お肉の脂はいい感じで焼き切られ、旨味が残ったお肉は、噛むとお肉の繊維の間からまたまた美味しいエキスが滲み出て、その美味しさを実感できます。

 

 

白桃のコンポートとムース グレープフルーツのジュレ

アヴァンデセールは最後の桃といった感じでしょうか。白桃のコンポートをとムースの入ったのをグレープフルーツのゼリーで包んでいます。でもこれ、胡椒と山椒が仕込んであり、甘さを引き立てると共にさっぱり味の効果も。

 

 

一保堂の煎り番茶も少しいただきました。

 

 

ショコラムースとチップス コーヒーフレーヴァーのキャラメル

ラングドシャのような生地にキャラメルとコーヒーのピュレを挟んでいました。

クランブルが食感のアクセント。食事の終わりを告げるかのような、落ち着きのある味わいのデザートでした。

 

焼きたてマドレーヌ

焼きたてって嬉しいですね。レーズンを仕込んで。

 

最後はフレーバーティー。香りのテイスティングで決められました。

 

確か少しバラの香りがするものをチョイスしたような気がします。

 

手間とテクニックが要求されるゲリドンを取り入れた髙野ディレクトールのエレガントなサービスと田熊シェフの最高の美味しいお料理を作り出すため、薪焼きを取り入れたお料理の両方が楽しめるグランメゾン。薪って香りはもちろんスパイスのような役割を持つんだと、とても感じるお料理を作ってくださいました。代官山の隠れ家で、しっとりした時間を過ごされてみてはいかがでしょうか。あ、9月10日まではペリエジュエグランブリュットが1杯サービスですので、急いでね♪

 

 

 

L'eclaireur (レクレルール)

東京都渋谷区代官山町6-6 SPT代官山ビルディング 1F

03-6809-0711

毎週日曜日定休・月曜不定休

L'eclaireurフレンチ / 代官山駅恵比寿駅渋谷駅
夜総合点-