大阪にあるイノベーティブ・フュージョンなお料理がいただける『RiVi(リヴィ)』。幻想的なプレゼンテーションの中、どこかほっとする昔の記憶が呼び覚まされつつも夢のような世界が繰り広げらます。器の選び方等も隙がなく、強烈に美しい。是非体験してほしいレストランです。

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インスタグラムのリール動画で是非夢の世界を感じてください✨

 

 

大阪メトロ 四つ橋線「肥後橋駅」から徒歩10分の静かになった場所に佇むリヴィ。

 

 

3月のちょうど緊急事態宣言が開けた直後の訪問でした。この日大阪にいるのは決まっていたものの、お店はどこも休業で営業再開が見えず。お好み焼きかたこ焼きかなと諦めたいたのですが、緊急事態宣言が明けに間髪入れずに予約を入れたおかけで、割と直近だったのですが普段は予約の難しいリヴィへ予約を入れることができました。

 

 

シェフからのメッセージです。

端折ってご説明しますと、生まれ育った日本の文化を重んじ、憧れ培った西洋文化への敬意を交え、 記憶を紡ぐ料理。どこか人々の琴線に触れ、遊び心溢れるレストランで悦びを感じ幸せを分かち合い、 皆様の記憶に触れれるおもてなしを演出します。

山田シェフのお料理は冒頭にも書きましたが、とてもスタリッシュで美しいですが、それだけではない。脳裏に焼き付く美しさは、どこか日本人の琴線に触れ、何かを刺激するからではないかと思います。今回は、魅力的な料理の数々をご紹介します。

 

 

所々に使われる儚い自然。テーブルの上にも可憐でありながら力強く生きる自然の姿が表現されています。使っている器などにも注目してみてください。シェフは美大卒なのかしら、、、などと思うほど、隙のないこだわりたるやお凄いですよ。

 

 

 

 

 

 

ドジョウフラン

八尾市出身のシェフの稲穂が育つ水田の光景を表現した一皿。山田シェフの考える日本のアイデンティティーがここにあります。名刺がわりの最初の一皿。

 

 

蓋を開けるとどじょうのフランが登場しました。ポン菓子の浮いたスープに、土瓶に入った鴨の出汁を注ぎます。合鴨農法!?などと心の中で思ったりしましたが、ドジョウ、鴨、稲作と、やはり感じる日本の原風景を感じお料理がスタートしました。

 

通常はご飯の時に登場するお箸ですが、今回はお箸を使うメニューもということで

初めにカトラリーに加えてくださいました。カラーも同系列の色合いで揃えたもの。

 

ロゴ入りのお箸とケース。小さなところにもしっかり配慮を感じます。私は今回グリーンを選びましたが、こんな感じでお持ち帰りにもできました。

 

 

ウニチップ

浜辺の光景とでもいうのでしょうか。海岸に映えた藻のようなものがありますね。裸足で岩浜で遊んだ時、こんな光景って見ませんでしたか?

 

パリパリのチップスの上に雲丹を乗せ、ネギパウダーを降ったアミューズグール。

 

 

サヨリ味醂漬け

渋い料理名とはちょっとかけ離れたイメージの美しいのお皿。

 

 

最初ソースになっている松の実の強い風味が広がり、白板昆布でまろやかに味を移した大根で包んだ味醂に漬けのサヨリ。シャキッとした大根と昆布の味わいと、優しい香りのサヨリの美味しさが広がりました。添えられたにんじんのピクルスでさらに酸味、を添えていただくのもありですね。

 

 

ヒジキパン

まず、びっくりしたのがこちら。このヒジキ、赤ワインとフォンドボー煮たという甘味のあるびっくりな餡をパンに挟んでいます。これにクリームチーズの酸味を加えた、甘味と酸味の意外なギャップがありながらも、相性抜群という逸品。

 

 

アサリ卵とじ

ちょうど3月だったのでアスパラを使い春の芽吹きが感じられるお料理ですね。

 

 

アサリと卵を合わせ、その上にグリーンアスパラのソースとアサリの泡を合わせています。目の前でアスパラガスのパウダーをかけていただくと、雪景色からほんの少し菜の花が散らしててあったのですが、さらに菜の花畑のように華やぎ、まるで春の訪れを表しているようでした。柔らかな口あたりと共りの卵をアスパラの青い味わいとアサリの濃厚な旨味が楽しめました。

 

 

 

仔牛のタルタル

これ、実は納豆が入っているんです。フランス料理で納豆をいただいたのは初めてかも。実は仔牛のタルタルなんですが、もちろんケイパーやエシャロットなどは入るとして、ここには納豆やいぶりがっこが入っているとは!!スプーンを差し込むと、わさびの泡がジュワジュワと音を立てながら、タルタルとともにすくわれて行きました。

 

 

初め納豆の説明がなかったので、食べた時にはそりゃ〜、びっくりしましたわー。牛肉の旨味と納豆を味付けは、マヨネーズとほんの少しの白味噌でまろやかな味わいに。アリッサで味わいを引き締めていました。驚きと共に食べてしまっのでまたいつかこのお料理にであえたら、もっとじっくり味わえるかもw

 

 

シラスクネル

シラスとホタテのすり身にあおさを入れた和風のクネルです。揚げているので串揚げ、、、とも言えるかな(笑)見た目はつくねみたいです。

 

 

しかしながら、上から見ると串もおしゃれ。ソースはシェリー酒を使った甘味と軽い酸味のあるソース。山椒風味のマヨネーズもつけていたく、あれあれ、あたりめにマヨネーズ!?ちょっとおつまみの良さがミックスされたようなお料理が、山田シェフの手によって、格段にアップグレードされたものになっていました。先ほどの牛肉のタルタルもそうですが、こんなスタイリッシュなお料理なのに、ちょっとした和のテイストを入れるだけで、味に親しみが出てくる。ありそうですが味のバランスを取るものはとても大変なことなんです。巧みなテクニックですね。

 

 

 

カンパチカツレツ

美しいグリーンの沼に浮いているのはカンパチを細かなパン粉で揚げたカツレツ。梅のサワークリームとバジルのオイル、そしてヴィネガーといった組み合わせです。上には、マイクロ春菊を添えていました。爽やかソースと揚げ物は鉄板ですが、それがまた上品。カンパチは一口、しかもさまざまな味わいと共に口の中入ってくるわけですが、カンパチの旨味がより一層引き立つような美味しさでした。

 

 

シュクレクールさんのパン

パンひとつとっても完璧なプレゼンテーション。

 

間違いなく、パンも美味しくいただきました。

 

 

 

 

 

 

アオリイカのパスタ

山菜の緑が鮮烈なパスタでした。うるい、タラの芽、こごみをカットしてアオリイカと合わせていました。下には手打ちのタリオリーニ。隙間から除くパスタが見えますでしょうか?初めタヤリン?と思ったくらい卵の黄身の色が出ていました。黒胡椒の刺激も心地よく、冬眠した体を呼び覚ますような春のパスタでした。

 

 

蒸しアワビ

ストウブの鍋から白い煙がふわふわ〜っと漂っいテーブルの上に広がりました。

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中から登場したのは、びっしり貝殻が敷き詰められた中に置かれたアワビ。

 

取り分けていただくと、貝殻から、可愛らしい花畑へ。

 

周りにアリッサムがびっしり施された器の中にはベルモットのソース。ここに柔らかく蒸しあげられたアワビと肝、そしていくらを混ぜて行きます。可愛いアリッサムももったいないけど一緒に混ぜて。アワビの肝ソースという料理が、プレゼンテーションや味わいなど何倍にもなって楽しめる夢膨らむ料理となりました。

 

 

 

黒毛和牛ロースト

こちらは、牛肉と筍のダブルメインといった感じでしょうか。フィレ肉はしなやかな火入れで、口の中に入れるとお肉からじゅわ〜っとジュが溢れ出てきました。マデラ酒のソースは鉄板ながらかつ絶妙。添えてあったのは、最高級の貝塚市木積産の筍です。軽く焼いてあったのですが、その柔らかな口当たりがこれまた最高でした。お肉と筍の共演です。菜の花で春の演出は倍増でしたが、添えてあったのは木の芽味噌といやはりこれも和洋折衷。見た目フレンチみたいですが、これはやられたお皿。

 

 

鯛ご飯

最後はごはんですが、大きな真鯛のポワレがターメリックライスの上に乗りエスニックなごはんになっていました。

 

鯛ごはんがエスニックな味わいになっちゃうから驚きです。すでにお腹いっぱいですが、そんなところにチリパウダーも少し入れちゃうもんだからここでまた胃袋が刺激されちゃうじゃないですか!!この青いお茶碗も素敵ですね。

 

 

フロマージュブランムース

アヴァンデセールは、ベルガモット、八朔の入ったフロマージュブラン。

 

 

キーマン茶オペラ

最後は王道か!と思ったら実はこれもひねりが効いていたというデザート。オペラは本来チョコレートの要素を重ねて構成するケーキですが、これは紅茶のキーマンが加えてあり、食ベるとおやっとちょっと脳が揺らぐ〜。

 

バタークリームと合わせ、濃厚ながらもキーマンのすっと爽やかな味わいも加わったケーキでした。添えられたのは稲満開に使われる赤米の酒粕で作られたちょっと風味のあるアイスクリーム。最後の最後までたくさんの驚きを仕込んだコースでした。

 

 

お茶菓子

チャイやベルモットを入れたクッキーはもちんのこと、梅のメレンゲや松の実のタルトなど楽しいものばかり。お茶はコーヒーにしました。

 

 

こちらがメニューです。15品のこのコースが14,000円というからこれも衝撃。

レストランのひたむきな努力を感じます。。

 

 

イノヴェーティブフュージョンって、いろいろな型があって良いと思うのですが、時たまそれは無理があるでしょ・・・っていうのに遭遇することもあります。しかしながら『RiVi』さんは、日本人に通づる昔の記憶や原風景というコンセプトのもと、お料理を展開されています。そこには、田んぼの風景や浜辺で遊んだ記憶が表現されているもものもあれば、味覚の記憶で表現されているものもありました。

 

読んでいると食材の組み合わせが、結構チャレンジ?というものもあったかもしれませんが、実はとても食べやすく、バランスの取れた味わいばかり・・・。それは、つまり、美味しくできているということです。最初のインパクトは、ん?と思うものもあったのですが、食べ進めて行くと腑に落ちる。これだけの数のお料理が全てが全力投球な構成ですが、飽きない美味しさが不思議です。きっとポーションの計算も味の構成もしっかり計算されているからだと思います。

 

 

器へのこだわりを含め、プレゼンテーションも隙がなく完璧。心遣いも素晴らしく、子供の頃にかえったようにワクワクします。私が何度「わぁ〜」とお皿の中を覗き込んだことか。完璧なのに疲れないのは、きっと味わいにどこか日本の味わいを入れているからではないかと思います。

 

確実にまた訪問させていただきたいので、また次回も予約が取れるといいな〜。

ソムリエさんの接客も素晴らしく、心地よい時間も約束してくれます。

こんなことをお伝えしちゃうと、また予約が取れなくなっちゃうけど、みなさんも是非いかれてみてください。心よりオススメします。

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▲メニューは当日の消印の入った封筒に入れてくださいました。

 

 

 

 

RiVi(リヴィ)

大阪府大阪市西区京町堀1-16-28 W京町堀ビル 1F

06-6136-6830

 

 

 

RiViイノベーティブ・フュージョン / 肥後橋駅本町駅渡辺橋駅
夜総合点-